暇なときに人がとる態度といえば
「やばい!暇になってはまずい!」という感じになるでしょう。
あれほど「寝まくりたい」と言っていたにも関わらず、惰眠の後「暇だ、やばい、暇だ」となって何故か不安になります。
特に他人を意識しなくても、こうなるでしょう。そして、特に他人の目が気になるときは、携帯電話をいじっています。
最近やたらに「LINE」というものがもてはやされています。
別にたいして革新的な技術ではないのに、やたらに多用されます。
そして、ファミレスなどでは、他人に聞こえるようにメッセージ受信の馬鹿でかい音をティーンたちは鳴らしまくります。
「俺には友達がいる」
そんなアピールなのでしょう。
それは、高級車に乗って信号待ちで通行人が自分の車に注目しているかを「日本野鳥の会」並に確認している作業に近いものを感じます。
家でひとりでいるときでも爆音で鳴らしていることでしょう。
「ほら、俺には友達がいる」
そんな確認作業なのでしょう。
暇ということ
何故か暇というのは、馬鹿にされる対象のように取り扱われます。
「お前みたいに暇じゃない!」
「そんなことしてるなんて暇だねぇ」
そんな言葉がかけられたりします。
しかしすぐにわかることですが、そうした言葉を吐くこと自体が「頑張ってる俺を認めて欲しい」の表れです。
そんな相手の自我には振り回されないことです。
「暇」に憧れている
そして、よくよく考えてみると、本当は「働かないでいい状態」に憧れているはずです。
「金持ちになりたい!」という人は、何かを買って自慢したいという気持ちも持っていますが、「嫌なことをやらなくてもいい状態が欲しい、でも、それにはお金がいる」そんなことも思っているはずです。
つまり、「暇」を馬鹿にしながら「暇」に憧れているという、ことに気づいていません。
一応これは矛盾ではありません。
的確かどうかはわかりませんが、近い言葉で表せば「嫉妬」です。
でも、「嫉妬なんかしてねぇよ!」と言うでしょう。
嫉妬は「恥ずかしいこと」だから、馬鹿にされる、と思っているからです。
そんな気持ちを引き摺ったままでは、金持ちになっても楽しくないですよ。
改バージョン⇒暇と退屈 改
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