親友から電話がかかってきて、なんのことかと思えばブラウザに変な広告がバンバン出てくるということでした。ゾゾを見ていて商品詳細に飛ぼうと思ったら変なサイトに飛ばされる、つまりは内部リンクですら外部扱いされるみたいなパターンでした。
三日間くらいあれこれ対策を練っていたそうですがイマイチ根治には至らず、「お金を払うから直してくれ」という感じで呼び出されました。別にお金はいらないと思いつつも、親友宅に着くとすでに封筒に用意してありました。ということで一応の有償サポートになってしまいました。
ひとまず怪しいものをアンインストール・削除
症状が出だした頃にインストールされたものを一気にアンインストールしました。そしてブラウザ上の怪しいプラグインなども全部削除しましたが、しつこく残るものがまだありました。それまでは4つくらいでていたのですが最後の一つだけなかなか消えません。
ブラウザを開きつつ広告が出ているのに、クイックスキャンでもその原因がわかりませんでした。スルーされたようです。それでもずーっと探していると、やはり見慣れないものがインストールされていました。
ウイルス対策ソフトをアンインストールさせようとする怪しい動き
その怪しいファイルを発見しつつもアンインストールしようとすると、ウイルス対策ソフトをアンインストールさせようとします。徹底的に怪しいですね。「プログラムのアンインストール」からは消せないようでした。
怪しいプログラムを手動削除
そしてその該当ファイルはプログラムファイル内の奥深くの方にひっそりとあったようですが、「Everything」を駆使して発見して、手動削除しました。あとは万が一のため、ブラウザ内のキャッシュデータなどをすべて消して完了です。
そしてようやくスッキリ広告はなくなりました。
広告代理店は何をしてるんだ?
症状の元凶はもちろん悪意のあるファイルがパソコン内に入ったことですが、広告を出してきてクリック課金でこういうものを作った主は収益をあげようとしています。
しかしながらそうだとしたら、どうしてそのファイルに組み込まれている広告元(広告代理店)は何も対応をしないのでしょうか。アカウント停止すればいいはずです。
しかも広告出稿元(広告主)としては信用問題に関わる話です。変なウイルスにかかった時に表示された場合は、いくらユーザーの目にとまったとしても良い印象は与えません。
こういうウイルスに引っかかるのはあまり玄人ではないはずです。どちらかというとこういうものに疎い人が引っかかります。それをいいことに広告代理店は、インターネット上で「ウザイ広告が出る」と騒がれているのに未だにアカウント停止しないのはなぜでしょうか。それでも広告がクリックされた時には、中抜きできるからです。
そういう商売は一時的には儲かるかもしれませんが、いずれ破綻します。「うちは悪くない、悪いのはユーザー」という高くくりをしているだけですからね。
そんなに広告を見せたいのか?
一時期(2003年頃)、よく日本のメーカーのパソコンにはそのメーカーの広告が常に表示されていて、しかも簡単には消せないという仕様になっていました。その後も、今ではスマートフォンによってほとんど姿を消したデジタルオーディオプレイヤーも、楽曲を本体に入れるための専用ソフトをインストールさせて、そのソフトの操作中には広告をバンバン出してくるという傾向がありました。そういう手法はもうやめておいたほうがいいでしょう。嫌われるだけです。
しかしそんなことを思っているのはそこそこパソコンを使い込んでいる人たちです。パソコン教室でワードで年賀状作成などを習っているご老人にはわからないような話です。
一部の人間にだけでいいので、「知らぬ間に見せられて、知らぬ間に意識に刷り込まれて」、というようなことを狙っているのでしょう。そんなカツカツのことをしているから株価が暴落するというのは結構ある話です。
そういうことをしているから、というよりも、「そんなことをしだしたら、その会社には余裕がない」ということがぷーんと漂ってきます。
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