虹を見るとすごく晴れやかな気分になります。
たまに家の表の水道のホースの先についているシャワーを「霧モード」にして虹を作って遊んでいます。
確かに見えるのに、そこには色鮮やかな虹が見えるのに、それを掴むことはできない。
水を止めた瞬間に、それは何事もなかったかのように消える。
まるで「空」を表しているようです。
以前、ゼミナール(一応法律系)で、「このコップはありますか?」と質問されたことがあります。
「君なら『ない』もしくは『あるともないとも言えない』というかも知れないと思って質問してみたんだが」
というフリ付きです。
「もし、『ない』とするならば、どういう論証をするか、みんなの前で答えてみてほしい」
と言われました。
「目で見て『ある』と思っても視覚的情報として光を媒介して目をもって脳で反応しているだけで、物質として『ある』という論証自体が不可能ということをもって、質問自体を『ある/ない』の二元論として捉えた時に『ある』を潰して『ない』を主張します。手で触ってもあくまで触覚ですからね」
「まあそんなところだね。でも『ない』ともいいきれないだろう」
こんな会話をしていました。
僕と教授以外は怪訝な顔をしていました。
レインボウ
ぜひ一度、虹をずーっと見てみてください。
「あるのにない」、「色の境目がよくわからない」「RGBが重なってこその白」がよくわかります。
おそらく近所の人には変な目で見られるのでしょうが気にせずにずーっと見てみてください。
気になるようなら、ついでに植物を育ててみましょう。
普段あまり見ないもの、それはほとんどのものがそうなのですが、見ているようで見ていません。
記憶を合成しています。脳は手抜きをしています。
だから新しい景色をみてももちろんいいですが、常にあるものや「たまに見るけどあまり見ないもの」を具に観察してみてください。
いろいろなことが頭の中で思い浮かぶと思いますよ。
雨続き。こんな日常にはthe pillowsがよく似合う。
何かに集中して頭に詰め込んで、おかしくなりそうな時に雨が降ったりすると無性に聴きたくなる。『ハイブリッドレインボウ』 があれば無人島でもやっていけそうだ。(2006年07月)
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