アロンソンの不貞の法則

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アロンソンの不貞の法則とは、関係性が強い人からの評価よりも関係性の希薄な人から受ける評価の方が承認欲求が満たされ嬉しい気分になるというような心理効果である。

単純には、内輪から褒められるより、友達の友達くらいの関係の人から褒められる方が、「内輪びいきがないだろう」ということで嬉しくなるというような効果である。おかあさんに「それ似合っているよ」と言われるより、たまたま紹介された友達の友達に「オシャレを教えてください」と言われる方が嬉しいというような感覚である。

このようにアロンソンの不貞の法則は、長年の付き合いのある人よりも、最近出会った人から評価を受けたほうが気分がいいというような法則である。

アロンソンの不貞の法則が働きやすい要因

やはりその根底には通常、内集団バイアス(内集団びいき)が働いていることが影響しているはずである。普段自分も内輪びいきをしているので「人は内輪には好評価をしやすいが、外には厳しい」ということを実感しているため、内輪びいき要素がないというのが逆に嬉しいということになるだろう。

自分自身がよく内輪びいきをする人ほどアロンソンの不貞の法則が働きやすいという感じで捉えることもできる。

内集団バイアス(内集団びいき)

アロンソンの不貞の法則が働きにくい場合

かといって初めて出会った人や関係の薄い人であっても、利害関係があったり、裏がありそうな人物からの評価は対象とならないと考えるほうが無難だろう。

相手が何かしらの交渉相手だったり、こちらやあちらに何かの権限がある場合は、アロンソンの不貞の法則が働きにくい。「お世辞を言ってくる販売員や営業さん」の評価は、関係性として利害関係があるためアテにならないという面があるということになる。

身内に評価されるより関係性の薄い人から評価される方が嬉しいという法則はあるが、評価する側とされる側の関係性によってアロンソンの不貞の法則の働き方は千差万別になる。

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Category:心理学

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