アフォリズム 231-240
- 231.精神的負荷の肩代わり
- 232.こんな日々が続けばいいのに
- 233.なぜ伝わらないのか?
- 234.パズルゲームと調子
- 235.老いとワクワク
- 236.事実のあっけなさ
- 237.気がかりと進捗
- 238.風による乾燥
- 239.「カルトに注意」というカルト
- 240.疲れの軽視
231.精神的負荷の肩代わり
結局相手が求めているものは精神的負荷の肩代わりである、というような局面がよくある。
負荷を負荷であると思わないような感覚が、周りにとって魅力となる。
232.こんな日々が続けばいいのに
「こんな日々が続けばいいのに」
そう思ってしがみついてみても、結局勝手に環境は変化していく。継続を意図した瞬間から、ジリ貧や消滅の感覚が押し寄せてくる。
233.なぜ伝わらないのか?
相手はある程度固定化された自分の生活のことを考える程度の思考や意図しか持たない故に、話はうまく伝わらない。
話を伝えるには、相手に伝わるレベルにまで質を落とす必要があるが、完全に合わせる必要はなく、相手のレベルの少し上程度が適切である。
234.パズルゲームと調子
パズルゲームをすると、思考の回り方の調子がよくわかる。
235.老いとワクワク
年老いてから何かを始めるというのが向いていないのは、体力の低下が原因ではなく、物事の先が見えてしまうことによるワクワクの無さによる。
236.事実のあっけなさ
事実というものは、たいていあっけないものである。
様々な演出により、ストーリーがあるかのように考えてしまうが、現実は単なる事実として、あまりにもあっけないものである。
現実はそうであるが、演出されたものに慣れてしまい、あっけないという事実を忘れるという事は、感動を増幅させることもあるものの、その反面、むやみに悲しみを増幅させてしまう。
237.気がかりと進捗
気がかりがなければ物事は簡単に運ぶ。
気がかりがあると、勉学であれ業務であれ発想であれ、あらゆることの運びが悪くなる。
238.風による乾燥
植物の育成に必要なものとして土や水や光という目に見えるものは頭に浮かびやすいが、風による葉の乾燥という要素は、目に見えない故に意識されにくい。
239.「カルトに注意」というカルト
「カルトに注意しよう」と、カルトが躍起になって提言する場合、何かしらの観念に執著すること自体が苦しみを生むということを仄かに示す。
240.疲れの軽視
何もかもが精神、思考だけで完結していると思う前に、疲れというものがもたらす作用について意識を置いておいた方が良いだろう。
疲れが取れるに従い、怒りや不安が落ち着きだせば、知らぬ間に問題が解決していることもあるし、何かしらの行動が必要だとしても楽に行動することができる。
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