アフォリズム 241-250

アフォリズム 241-250

  • 241.恐怖と世代的敵意
  • 242.例外はあるにしても、それはただ例外である
  • 243.害と誤謬
  • 244.不可解な抵抗
  • 245.立場と思い
  • 246.著名人の名
  • 247.攻撃と傷
  • 248.本当のことを言う価値
  • 249.馬鹿への態度
  • 250.線を作るもの

241.恐怖と世代的敵意

社会のうち、まだ見えず経験をしていない未知のものに対する恐怖が潜んでいることがある。

その象徴として、ある世代を取り上げ、それに対して強がる、というのはまだ良いとしても、その集合に入っているからといって同一視して無駄に強がるのはよしてくれ。

242.例外はあるにしても、それはただ例外である

例外というものは、たいていどの空間にもつきものではあるが、たったひとつの例外を根拠に、基本原則や傾向をひっくり返すことはできないということを忘れてはならない。

243.害と誤謬

害がなければ問題はないが、誤りでないという保証はない。

244.不可解な抵抗

不可解な抵抗がある場合、直接は関係ないような、別の理由がどこかに潜んでいる。

245.立場と思い

その立場になったらどんなことを思うのか、様々な物事がどのように見えるのか、という点にのみ興味を持ち、社会の中で奮闘したような気がする。それ以外の理由はさほど見つからない。

246.著名人の名

著名人の名を出せば出すほど、本人が無名であり、力がないことを示すことになりかねない。

247.攻撃と傷

知恵が不足している者にも、「相手を攻撃すること」が可能ではあるが、どれだけ攻撃を試みても、智慧ある者に傷をつけることはできない。

248.本当のことを言う価値

本当のことをそのまま言うと、基本的には嫌われてしまい、社会において自分には得がない。そうしたことから本当のことはあまり語られないが、うまく本当のことを言うと、相手の抑圧が解放されるということになるのか、面白いと捉えられ重宝される。しかしながら社会においてはそれもそれほど得がない。

249.馬鹿への態度

「どいつもこいつも馬鹿ばかりだ」という感想を持つのなら、それに嘆くのではなく、何をやっても一人勝ちであり、また、自分が傷つくことはないということに喜びを感じる方が良い。

250.線を作るもの

あらゆる現象は、その瞬間に切り取れば、それそのもの、その状態、その関係性の状態にしかすぎない。そうした点を勝手に線で結ぶものが「アイツ」ということになる。

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Category:アフォリズム

「アフォリズム 241-250」への2件のフィードバック

  1. 辛いときなんかにbossuさんの記事を読んでいて、すごく励まされています。

    身の回りの人に共感されないような、相談できないようなことが深く書かれていて、読むたびにとても安心しています。

    すごく奥行きのある記事をいつもありがとうございます。

    1. コメントどうもありがとうございます。
      お役に立てたようで何よりです。
      引き続きご愛読くださいませ。

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