意見を述べるという時だけでなく、質問をするということに関しても、最終的にどういったことを伝えたいのかがはっきりしていれば、その手順が見えてきます。
初めて会う人に対して「何を話したらいいのかわからない」というようなことがありますが、結局は、何をどう落ち着けたいのかということが決まっていないからこそ混乱が起こるのだと思います。
営業活動など仕事であれば最終的には買ってもらうことというような明確なゴールのようなものがあるので、質問にしても何にしても、そうした目的、目標に沿うような話になっていきます。
目的の為の布石
親和のための日常会話に見えるようなことでも、相手が営業さんであれば、布石として仕込んでいるという場合もあります。
直接的な営業行為ではないため、抵抗が起こりにくく、また、そうした何気ない会話は、時に両者の壁を取り除くようなことでもあるので、問題がなさそうに見えたりもしますが、結局は、「断り文句を防ぐため」の話だったということがあるので少し注意が必要です。
未知のものへの恐怖心を取り除く
人のみならず生き物の意識の中には、根底に「得体の知れないものに対する恐怖心」があるので、相手がどういう属性を持っているのかということについて、恐怖心を和らげるためにと各人が常にその思いを潜ませています。
そういうわけなので、基本的には、各人に「相手の正体を知って安心したい」という共通認識があります。
なので、会話というものの中には共通のゴールとしてそうした「お互いに安心しましょう」というようなものが含まれており、できれば楽しい時間を過ごしたいというようなものもあるので、「できれば友だちになりましょう」とか「できれば楽しく過ごしましょう」というような気持ちが含まれていたりします。
質問に潜む意図
ということなので、特に利害がない間柄であれば自然とウマの合い方に沿うように仲良くなり、友だちになっていくという感じですが、一方はそのような親睦的な思いのみを持ち、一方は、自己都合の邪念を保持しているということがあります。
基本的に疑心暗鬼になる必要はないのですが、質問等のあり方を見て、「怪しい」と思ったときには、一応の危険性を想定しておいた方が無難です。
詭弁的質問のよる誘導
また、「はい/いいえ」で回答するような質問であったり、答えが提示された二者の択一というような詭弁的な質問であった場合は、質問を利用して誘導しているという可能性があります。
なので、そうした場合は、少しだけ「仲良くなりたい」という感情面を落ち着けて、理性でその質問を見つめ、第三の回答を提示してその回答に対する反応を見れば、変なふうに誘導されることが無くなっていきます。
某カルトのアンケート
そういえば、某カルトのアンケートに次のようなものがありました。
あなたは〇〇がブッダの生まれ変わりだということを知っていましたか?
1.知っていた 2.今知った
詭弁もいいところです。
そういうわけなので、
「生まれ変わらないからブッダなんですけど」
と言うのはいかがでしょうか?
というよりいわゆる世間の輪廻自体を否定しているはずです。
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