思いっきり本を読んでください

3月です。前回の更新は、8月でした。その前は昨年の3月でした。ということで、3月恒例のこのカテゴリの更新です。

「思いっきり本を読んでください」ということで読書や情報を得ることについて触れていきますが、今回も何の情報も見ずに、頭の中にある印象だけで書いていきます。

読書の習慣がないという人も結構いると思いますが、大量の情報を一気に得ると、想像の範疇である「知識を得る」といったもの以上のことが起こることがあります。

「ミナミの帝王 ヤング編」に隠されたヒント

今回は、タイトルや見出しがテーマに関係なさそうですが、思いっきり関係があります。

先日、またまた「ミナミの帝王 ヤング編」を読みなおし、かつ、もう一度動画を観ました(読み直すことになった理由はさておきましょう。これについては、また触れる機会があるかもしれません)。

さて、「ミナミの帝王 ヤング編」に隠されたヒントです。本編の内容については特に触れませんが、ヒントは「情報量」です(ある時点からスイッチが入り、諸先輩方から教えを受けたり、本を読んだりと、大量の情報を得るという流れになっています)。

若き日の銀次郎が、最初に仇討ちしようと考えた方法論と、結果的に仇討ちする方法論の違い、その案には、情報量の多さが関係しています。

悩んでるだけで考えていない

世の中には教養という言葉がありますが、物事をたくさん知ると、恐怖心が和らいでいき温厚になります。

何かの解決策で悩んでいるときは、文字通り悩んでいるだけです。

その時、頭を使っているようで使っていません。

なんとかひねり出そうと思っても「でもなー」となっていると思います。

この時にどんな情報を仕入れればよいのか。

それは実はなんでも構いません。

ただ、情報を仕入れるときに、言葉は悪いですが、疑いながら本質を探りながら、仕入れてみてください。

そして、本100冊分の情報と10000冊分の情報では、出てくる答えが違います。

たくさんの情報を得ると、得た情報同士に共通項などが見えてきます。そして隠された部分が勝手に露わになってきます。

次になるべくリラックスしてみてください。

そのうち勝手に、即断即決できるようになります。

常識を壊してみよう

たいてい、いろいろなことが実現せずに足踏み状態になる時は「思い」が切れていないからです。

そしてそのストッパーは、常識に照らしあわせた抵抗感です。

では、どうしてその常識を採用しているのでしょうか?

「常識にとらわれていない」

と、ほとんどの人はいいますが、そんなことはありません。

常識の呪縛の中にガチガチに縛られています。

常識を逸脱することも、常識への反抗なだけで、常識ありきの行動です。

では、そのような呪縛から抜け出すにはどうすればよいのでしょうか?

それには、物事を抽象化して考える能力がよく効きます。

そして、答えは具体的な一つではない、ということに気づいてください。

答えは一つですが、その答えは、「具体的な一つ」だけではないという点です。

たとえば、「女ぎらい」で触れたような、女性対する感情です。

ともすれば、イエスかノーか、ということになりますが、その2つを包括してるというケースもあります。

それがわかれば、もう一段高いところから考えられるようになります。

たいていは条件反射

例えばですが、おそらく僕は、どのような会社に行っても社長を務めることができます。

普通は、仕事のやり方を教えてもらわなければできない、と思われがちですが、それは仕事のやり方が、条件反射であり、頭を使っていないからです。

例えば事務員さんが書類の処理をする場合、同じやり方で異なる書類を処理しているだけです。営業の場合も、裁判の判例のようなもので、以前にあった同様のケースのパターンを繰り返しているに過ぎません。

だからこそ様々なパターンを習得するまで上司に教えてもらわなければならなくなります。

概ね条件反射の公式の数だけ、一つずつ覚える必要があります。

つまり、ほとんど頭をつかわない、「パターンの訓練」ばかりしていることになります。

同様に、様々な判断も条件反射です。本当に頭を使うときなど、彼女にふられかけて必死で弁解している時くらいです。

しかもこの「パターンの訓練」の際には、手順を一つずつ、覚えていっています。実はそれでは非常に処理が遅く、効率が悪いやり方になります。

「言われたことしかできない」

というのは当たり前です。そのような訓練しかしていないのですから当然です。

言われたことしかできない人が、イレギュラーケースにぶち当たった時、やはり何もできません。

その原因は、頭を使わないからです。

頭を使うためには大量の情報と、抽象化が必要になります。

このふたつをパスした場合、何かを決めたとしても、やはり今の枠内でのチンケな決定になります。

例えが悪いのですが、ドン・キホーテに夜な夜な集まる若い女性が、同じような友達から得たたくさんの情報をもとに決めた答えは、やはり想像通りの答えです。

同じようなレベルやパターンの情報ではなく、古今東西様々なパターンの情報を得てみてください。

そして、その情報の奥に隠された地点を探ってみてください。

どうせなら3ヶ月位読書で潰してみてはどうですか?

ここで本題に入ります。

毎回前置きが長いことが普通になってしまいました。このテーマの時は前置きが長い傾向にあります。

さて、世の中の理論は、理論が先にあったわけではなく、様々な印象が言語に具体化されたものです。理論というのは文字通り「理」と「うんちく」です。理自体は理論より前にあります。

「なんとなくそんな気がする」

が、統計で無理やり傾向として理論化されたり、数学的に紐解かれたり、といった具合で、たくさんの理論がありますが、もともとは、ある理に対する人の印象です。

それがレベルが落ちて言語化されているだけのことです。

ということは、言語としての表現は完璧ではないかもしれません。

よくよく考えると「ある空間の中では」とか、「これをこう定義すれば」という前提が組み込まれています。

さて問題です。

「どうして僕は宗教屋にお金を落とさないのでしょうか?」

というと、たくさんの回答があります。そしておそらくその全ては正解です。

この場合、「まず、どうして意味もわからないことにお金を払うのか?」ということを考えれば、自然と答えは出てきます。具体的な答えは一気に10個位出ますが、単純にそもそも「お金を払う必要が無い」という一言で終わります。

逆に「どうしてお金を払うのか?」ということに対して、それを肯定する理屈が出てくれば、それは社会的洗脳、常識の呪縛そのものです。

というようなことを踏まえて、たくさんの本を読んでください。

どうせなら3ヶ月位読書で潰してみてはどうでしょうか?

カウンセリングや自己啓発セミナーなど行くくらいなら、自分の好きな本をたくさん読んでみてください。

数が目的ではありませんが、暇なら一日10冊とか15冊くらい、暇でなくとも3冊くらい読んでみてはいかがでしょうか?どんな本でも構いません。あまりに無理そうならば10ページ位でも構いませんが、ゆっくり読む方が疲れるので、速読気味に数分で流し読みしてみてください。

特に特定のことで答えが出ないと「悩んでいる」場合は、効きます。

できるだけ肯定も否定もせずに、ただの情報としてたくさん仕入れてみてください。

ただし、同一テーマなら、著者に偏りがないほうがいいかもしれません。

「彼氏を取り戻す方法」とか、「合コン一人勝ち」とかそういった旨の記事をインターネットで調べると、大半が女性目線のチンケな記事です。

その手の記事を読んでもいいですが、読んだならばなるべく別の著者の同様の記事を100記事以上読んでください。

するとだんだんわかってきます。

「あ、この人は、この部分で固定観念があるから、それ以下の具体的なことしか頭に入ってこないんだ」

この点は、「女の意見は調べた結果と自分の都合」の例がわかりやすいかもしれません。

役立つ=モテたいでしょ?⇒じゃあ私達の都合に合わせなさい

の公式から抜け出せていません。

自分たちの都合だけでなく、双方が幸せになれるほうがいいに決まっています。しかしながら、自分たちの都合が最優先、つまり構成員は自分と相手なのに、自分のことしか頭にありません。

というようなことが見抜けるようになります。

この記事でご紹介した、森林原人さんの記事は、もっと抽象化されたところからの意見です。低いところもたまにありますが。

こうしてみよう でもなー

残念ですが、「こうしてみよう」もその後の「でもなー」も共に現在の情報量からの思いつきです。

本を一冊読むと、その両方が少し変化するかもしれません。

では、本を100冊読んだあとはどうでしょうか?それが1000冊ならどうでしょうか?

おそらく変化します。

「こうしてみよう」の動機が見えてくるかもしれません。そしてその本質を見ぬいて別の方法を思いつくかもしれません。

「こうしてみよう」の動機は、「こうしてみよう」より一段高い印象です。となると、それを一段落とした別の「こうしてみよう」が見つかるかもしれません。さらにその方法論の情報まで手に入れているかもしれません。

また「でもなー」について、本質的に何に引っかかっていたのかがわかるかもしれません。それに対する解決策まで何かで仕入れているかもしれません。

おそらく1000冊位読んだ暁には、悩んでいた自分が馬鹿らしく思えてくる瞬間がやってくるでしょう。その瞬間はもっと早くに訪れるかもしれません。

ただし、友達はたくさん離れていくと思います。

それは、それだけ自分が成長した証です。

そんな時は、犀のようにただ独り歩むと良いでしょう。

何もできない、何もしている気になれない時は、雫が岩肌を穿つように、1ページでも良いので本を読んでみてください。

社会的な成長はさておき、レベルアップの実感は少しばかり爽快です。社会的なレベルアップとか、周りとの比較など度外視して、自分のためだけに読んでみてください。

そのうち、様々なことが笑えてくるでしょう。


ある程度入念に本を読み込むということもいいですが、情報を短期間で大量に流し込むことによって、あまり苦労することなくその分野のことがすぐに習得できたりもします。習得ということでなくても、情報を短期間で大量に流し込むことでその分野・対象の基礎や特性が見えてきたりもします。眺める程度であっても起こったりするので面白いなぁと思ったりします。

情報を短期間で大量に流し込むことで見える基礎と特性

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「思いっきり本を読んでください」への3件のフィードバック

  1. 前置き

    「続々・アイデア料とビジネスプラン」を踏まえてですが、これからもこの手の質問をする機会が、もしかするとそれなりにあるかもしれません。何かしらの条件や禁止事項などあればおっしゃってください。

    本文

    僕は最近読書をしてみようかと思っています。

    具体的には、学習効率全般を上げる工夫に関して、自営業と起業、金融と経済、無意識やら自己実現などを扱った自己啓発関連

    などから読んでみようと思っています。そこで、その辺りの本でbossuさんが良いと思った本を伺いたいのです。

    1. コメントどうもありがとうございます。
      ご質問等のコメントについての注意事項はガイドに掲載しているものが基本となりますが、一般的なものであれば特に条件や禁止事項などはありません。

      ご相談内容によりその方に合うと推測できる本をお伝えすることはありますが、人によってどのような現状であるかが千差万別であるため、投稿内でご紹介するものでない限りあまり特定の本のご紹介は避けようと思っています。

      ということだけをお伝えするのも何なので、良書や基礎を抑えるのに適している本を見つけるポイントの一つについて触れておきましょう。

      本屋さんに行かれた時などに、興味のある分野の書籍を十冊以上手に取り、その書籍の巻末にある参考文献リストの中で頻出している本を抽出してみてください。
      それら被引用数の多い書籍は、当該分野の中である程度評価がある本であると考えられるため、基礎を押さえるのに適していると推測できます。
      あまりまだその分野について知らない場合は入門系の本を数冊読むと全体像が見えてくるので、自分としてはどの部分を深堀りすればよいのかということも何となくつかめてきます。また、同時に自分にはあまり必要がないとか合わないといったことも感じられるようになると思います。

      そのような感じでご自身に適したものを発見してみてください。

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