中国旅行記「上海」です。
SNSで友達の友達だった人が、生まれ年も誕生日も全く同じということで、メッセージを送ってみました。そして、その時上海にいるということだったので行くことになりました。全く同じ日に生まれているのですが、こちらはあちらの地元の大学、あちらはこちらの大学と、そういうところもなんとなく感じるものがあったので、すぐさま航空券を買いました。
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上海滞在中は、豫園、七浦路服装批発市場、上海音像城、上海環球金融中心、田子坊(泰康路芸術街)の他、美術館などに行きました。
写真は別ページにまとめてあります。
上海
まずはお会いするということで、上海市内集合。電車に乗って市街地まで行ったのですが、一発でその人を見つけてしまいました。
そしてまずは予約したホテルまで荷物を運んで、早速鍋。
一応全く知らない人なのですが、基礎的な話のテンポなどは同じような感じなのであまり抵抗感がありませんでした。
翌日からは一人で上海市内を観光。まずは豫園から。
豫園
豫園(よえん、Yùyuán)は、上海市黄浦区安仁街に位置する明代の庭園です。まあ上海の中でも観光地という感じがしました。
七浦路服装批発市場
七浦路服装批発市場等々服屋が並ぶスポットに服などを見に行った後、
上海音像城
上海音像城にスピーカーなどを見に行きました。
上海音像城の周りにはたくさんの露天。
上海市宝山区宝山路。宝山路駅からすぐです。
上海音像城の名の通り、売っているものは音響機器と映像機器がメインとなりますが、パソコンやスマートフォンなどもたくさん売っていました。
ガクブルスポット
上海環球金融中心
言わずと知れた超高層ビル「上海環球金融中心」
上海市浦東新区にある「上海ワールドフィナンシャルセンター」です。上海ヒルズとも呼ばれているそうです。
乗り口がわからずにずーっとオフィスフロアの入口付近をさまよい、怪訝な目で見られつつつもなんとか展望フロアへの入口を発見。
エレベーターで上がりつつ
上海環球金融中心の展望フロアにはクリアになっている部分がたくさんあります。建物の高さは492m。101階の展望フロアは地上474mです。
大丈夫なことは分かっているはずなのに、床がクリアで足が震えます。足裏がぼーっと熱くなって膨らみながら太ももは無意識に震えました。
上海市浦東新区世紀大道100
田子坊(泰康路芸術街)
アーティストが集まるという噂の田子坊(泰康路芸術街)に行きました。
田子坊(泰康路芸術街)で太極拳パンダのTシャツを買ったりしました。
上海市新黄浦区にあり、最寄り駅は地鉄9号線 打浦橋駅になります。路地に様々なアートショップや外国料理店、ブティックや小物店などが密集しています。
中にあるピザ屋さんはかなりの美味しさだったと記憶しています。
ピザといえば、人生で「一日三食ピザ」を経験すべく、上海のピザハットでそれを実行しました。
かなりの頻度で行った店
最初の方は中山らへんにいたのですが途中から人民広場付近に滞在先を移しました。
まわりの店はたいてい簡体字表記なので、安易に頼むと何が出てくるかわかりません。そこでなんとか英語が使えそうな店を探しました。
最初に出てきた店員さんには言葉が通じなかったのですが、すぐにオーナー店長に電話して、電話口でどういうものがあるかを聞き出しつつオーダーするという奇妙なことをやり始めました。そして、なんとか食べたい味を確保することになりました。
二回目に行った時にはその店長が店にいて、めちゃくちゃに料理をグレードアップしてくれました。それからほぼ毎日ここに行くようになりました。
どうしてそんなことになったのかというと、どうしても昼間のこのあたりは、異様なニオイというか、熟成をミスしたような肉のニオイで、ずっと嗚咽感が止まらなかったからです。
この店を見つけるまで、そして深夜は近くのファミリーマートに通いつめました。そこでのやりとりは、「あの日のおにぎり」にもでてきますが、このファミリーマートの店員とかなりの顔見知りになり、日本語と中国語を身体表現だけで教えあうということを深夜に毎日一時間くらい繰り返していました。
「温めますか?は日本語でどういいますか?」ときたので「チンですか?」という言葉を教えておきました。最初に特に言葉を交わしたりはしていないのですが、いきなり日本語で「日本人?」と話しかけてくれたその瞬間から始まった深夜のお遊びです。
ホテルが見つからない
中山から人民広場に移るとき、一応ネットで一泊目はとったのですが、そこに記載されていた住所をグーグルマップで調べて、その画面をデジカメで撮って探すということをしていました。外ではインターネットができないような環境でしたので、苦肉の策です。
すると目的地周辺を探しても一向にそれらしきものは見つかりません。誕生日が同じあの人は、用事あったようですぐには、頼れませんでした。来れても3時間ほど後になりそうでした。頼ってばっかりもなんなので、ひとまず自力で探すことになりました。
「まあ旅に来ているのでいいか」、などと思いながら「早く見つかれ」とも思っていました。ホテルに電話しましたが、言葉が通じませんでした。
明らかにこの奥、という区画がありました。区画の周りは壁で囲まれています。3つか4つの入口があって一応昼間なので門は開けてありますが、なんか変な感じです。
ひとまず付近をぐるぐるぐるぐる周ります。
いくら探しても見つかりませんでした。異国の地で大胆ですが、その区画の中に入ってみることにしました。すると住宅地というか団地のような感じになっていました。中にいた人に変な目をされ、声をかけられて、「こんなところにそんなホテルはない」と言われました。
「????」が止まりませんでした。確かにそうです。こんなところに宿泊施設などない、というようなところです。
ひとまずまた、区画の周りをぐるぐる歩くことにしました。
何周目になりましょうか、もう足が棒のようになってきました。どうしたものか、絶対にこんなところにはありません。
その区画の北門にある警備室が目の前だったので、藁にもすがるような思いでひとまず警備員のおじさんに声をかけました。
しかし言葉は通じません。ただ、先程から何度も顔を合わせているので、ひとまず僕が迷っていることだけはわかってもらえたようです。
デジカメの画像を見せたりしましたが、そんな場所はない、と言われました。それにホテルの名前を言っても見せても彼はローマ字が読めないようでした。ホテルの住所もローマ字だったので、読めないようでした。持っていた地図は簡体語なので、僕にはそれが読めません。完全にお手上げでした。
すると彼は、内線で誰か別の警備員さんに何かを伝え出しました。少し若い警備員さんがやってきて、ローマ字を簡体語に訳して、直ぐに去って行きました。その簡体語を頼りにおじさんは僕の地図に印をつけてくれました。
「全然ちゃうやないか!」
思わず日本語で叫んでしまいました。ひとまずホテルの場所が分かりました。数百メートルほどしか離れていませんでしたが全然違う場所です。
おじさんに最大限のお礼を言いながら、僕たちは固い握手をしました。
そしてお互いに大きく手を振りながら、見えなくなるまでさよならをしました。
ホテルについて、ひとまず荷物を置いた僕は、おじさんに缶コーヒーか何かのお礼を持っていこうと、少し急ぎ足で先の北門まで向かいました。やはり思い浮かんだものということで、缶コーヒーを片手に。
するともう門は閉まっていて、おじさんはいませんでした。
なんとなく、ぽかんとしたような僕は、ひとまずその場所に礼をして、缶コーヒを飲みながらホテルへ踵を返すのでした。
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