ヴェブレン効果

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ヴェブレン効果(Veblen effect)とは、高級志向を意味し「羨ましがられたい」という心理に支えられた「高価で高級品であること」を理由にそれを支持する心理効果である。

物の機能や本質ではなく、それが「高級品である」ことを理由に支持する心理であり、ブランド志向の根底にある心理であると言える。おっさんのベンツ、夜のドンキホーテでのルイヴィトン、そして徳川家の日光東照宮などが最もわかりやすいだろう。

奥にあるストーリーや思想などを理由に、「フェラーリ」や「Mac」しか認めないというようなものも、こうしたヴェブレン効果が働いていると考えられる。

ヴェブレン効果は、顕示的消費(衒示的消費、誇示的消費)の元となる心理効果であり、対象となる消費物はヴェブレン財と呼ばれる。つまり、物の機能以上に「高級品であること」、「人に自慢すること」「自尊心を満たすこと」という部分が効用として捉えられているという感じである。

その財(物)自体が持つ実質的な効用、機能とは別に、心理的な効用の方に意識が向いているということと同時に、そうした「自慢」要素によって、低い自己評価・劣等感を補償していると考えられる。

ヴェブレン効果の名称は、ソースティン・ヴェブレン氏(Thorstein Veblen)が「有閑階級の理論」(The Theory of the Leisure Class、1899)(制度の進化に関する経済学的研究)で示した、「金利生活などを営む資本家、有閑階級が『見せびらかすため』に行う衒示的消費(誇示的消費、conspicuous consumption)」という概念を示したことを受け、ハーヴェイ・ライベンシュタイン氏がその論文「消費者需要理論におけるバンドワゴン効果、スノッブ効果、及びヴェブレン効果」(1950年)で名称を使用したことに起因する。

そのことから狭義のヴェブレン効果とは何かということを検討した場合、地主や会社オーナ一族など、親から受け継いだ不労所得で生活し、他人に誇るものがない者が高級品を買って自尊心を満たそうとするというような心理のことを意味すると考えるのが妥当であろう。

より広くヴェブレン効果とは何かを考えた場合には、低所得者でも無理をして「誰もが知っているようなブランドの品物」をローンで買うということも対象になる。

そこで共通して考えられるのが、高級品をもって自慢がしたいということであり、その奥には自信のなさ、自己評価の低さ、自尊心の欠如という点が潜んでいる(もちろんそれらは自我がもたらした虚像であり、評価も補償も自作自演である)。

流行り物を好むという傾向はバンドワゴン効果になるが、こちらヴェブレン効果は、「高い物だから自慢ができる」という理由で物を購入したり、支持をしたりという場合の心理のことを指す。

「他の人より目立ちたい」とか「他人に見せびらかせたい」という点では類似点があるが、バンドワゴン効果が「流行の最先端にいることは羨ましがられるだろう」とか「自分は流行に遅れていない」というような感覚なのに対し、ヴェブレン効果は「高級品だから周りは羨むだろう」、「金額が高いものだということを知って羨ましがるだろう」というような心理である。

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Category:心理学

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