特にフリーランスの方への思いはありませんし、フリーランスの方に仕事を依頼することは滅多にありません。
ただ、時折、外注先の外注先くらいの感じで、そうした方々と間接的に接することがあります。
そんな中どうしても「フリーランスの方のスケジュール感覚は異常である」と思わざるをえないようなことがたまにあります。
もちろんこうしたものは千差万別で一括りにできるようなものではありませんが、あまり会社勤めの経験がないままに独立したようなタイプの人、家庭がメインで業務は片手間でやっているような人に関しては、世の一般的な法人と比較してどうしても、スケジュールの組み方が杜撰であるような気がしてしまいます。
以前「フリーランスの精神的な欠落」等々でも触れましたが、「基礎が欠落している」という感じであり、信用の面で問題があると言わざるを得ないようなケースがちらほらあります。
スケジュール感覚が異常
以前、お得意さん(A)に頼まれて、普段は受けないようなタイプの仕事を受けたことがありました。
基本的には取り扱っていないような内容なので、付き合いのある別の会社(B)に丸投げしました。一応丸投げの旨も伝え、了承の上に依頼を受けたという感じでした。
そのまま別の会社の方とやり取りしていただいても良いのですが、お得意さんがうちとだけやり取りしたいということだったので、あまりしたくはありませんが代理店のような状態になっていたわけです。それは別に構いません。
そしてその別の会社も、また別のフリーランスの方(C)に仕事を投げたようでした。それも別に構いません。
しかしながら問題は、そのフリーランスの方のスケジュール感覚でした。
「完成物のチェックをお願いします」ということで、その確認用のものを送ってきたので元の依頼者の方に転送したのですが、蓋を開けてみると、依頼物の一つが足りません。
そしてそれは平日の中頃だったのですが、「対応は土曜日以降になります」という意味不明の回答が返ってきました。
ということなのでB社に「ふざけるな」と言いました。
すると、残りの一つが当日にやってきました。
そこまではまだ良かったのですが…
完全に欠落したスケジュール感覚
元の依頼者のAさんが「チェックオッケーです。完成物をください」ということを連絡してきました。まあそれは当然です。
すると…
「対応は土曜日以降になるそうです」
と再び意味不明の連絡が来ました。
チェックがあって、オッケーが出たら、すぐに完成物を送ることが求められるということを予測できないのでしょうか。
そうしたスケジュールなのであれば、最初から受けてはいけませんし、最低限予め伝えておいて欲しいところです。
それならば、うちもB社もそのCに依頼することはなかったでしょう。
B社に聞くと
「実家に帰っているので、対応は土曜日になります」
という感じだったようです。
もちろん
「ふざけるな」
とは言いましたが、まあそれ以上言うのは野暮なので待つことにしました。
そして、なんとかAさんにお詫びしながら、土曜日の対応を待っていました。
しかし、土曜日の昼過ぎになっても何の連絡もありません。
そこでB社に連絡をしてみました。
「夜になるそうです」
…
怒号が飛びました。
…
結局日付が変わる少し前に完成物は送られてきました。
「あの、日付が土曜日ならそれでいいと思っているんでしょうか?」
といった旨を筆頭にB社に怒号が飛びました。
AさんもうちもB社も「フリーランサーC」に振り回されているわけです。
「完成物のチェックをお願いします」と投げておいて、その後「完成物をお願いします」と言われる流れを予測できないまま、帰省旅行に行ける神経が理解できません。
もう一度言いましょう。
感覚、神経が理解できません。
―
一応、その後B社から丁重なお詫びが来ました。
うちもAさんに丁重なお詫びをしました。
―
いや、「フリーランサーC」の言い草はわかっています。
「チェックの翌日に送るとは言っていない。こちらにもスケジュールがある」
はいはい、その通りですね。確かにその部分は不文的です。
ということは、僕は感覚を理解しているではありませんか。― 到底受け入れられないというだけで。
自由を手に入れたくてフリーランスを選んだんですよね。どうぞどうぞ満喫してください。
変わらなくてもいいですよ。変わって欲しいとも思いません。
関係する人たちの状況を頭に入れず、事前のスケジュールの連絡もないまま、自分のスケジュール感覚のみを優先して、然るべき方向に事業を傾けてください。
フリーランスに雇用保険の失業手当はありませんから、誰も責任を取りません。その点だけはご留意ください。