アフォリズム 951-960
- 951.相手への信頼
- 952.世代的欠落
- 953.思い出の印象と解釈
- 954.学業につながるもの
- 955.遅刻魔
- 956.名を刻みたかった者
- 957.情報源
- 958.嫌な気持ちの許容
- 959.愉快な反転
- 960.現象への本当の判断
951.相手への信頼
不足を感じた時、元を辿れば単に相手への信頼が欠けているのかもしれない、と思うことがある。
それと同時に、自分自身への信頼も欠けているのではないか、と思うこともある。
952.世代的欠落
歳を重ねてそのうちまともな父性母性にたどり着くかと思えば、歳を重ねても未だに幼いような人を見かける。情報のあり方、社会環境、消費を促す風潮の影響であると考えられる。気持ちが若いのを良しとしているが、実際は若いというより幼いというような印象がある。
かつては情報が少なかったが、必要な情報だけがあった。その後は必要な情報もあったが不要な情報も溢れた、というようなことに起因するのだろう。
953.思い出の印象と解釈
思い出の印象と解釈は、その時その時で変化していく。
たいていは嫌な印象やあっさりした印象になっていく。
嫌な印象がある時は、概ねまだ消化しきれない思いが残っている。
954.学業につながるもの
学業につながるもの、将来に繋がりそうなものであれば、何でもかんでも容認すればよいというわけでもない。
向きの正しさ、取捨選択する能力が失われてしまう。
そして、知恵を出さずにコストを掛ける癖がつくと、商いの能力が萎んでしまう。
955.遅刻魔
遅刻しておいて、「まだか?」と連絡したことに怒りを持つような者はロクな人間ではない。
956.名を刻みたかった者
名を刻みたくて方法を選ばず無理に名を刻んだ者は、「名を刻みたくてしかたなかった者」として名を刻まれる。
957.情報源
情報源をインターネットだけにすると、ロクでもない結末にたどり着くだろう。
逆にインターネットを遮断すると、気苦労なく歩んでいくことができるだろう。
958.嫌な気持ちの許容
嫌な気持ちというものは、それを消し去ろうとして抵抗するとしつこく残るという性質がある。
その感情を許容し、一種の感謝と愛情を持つとやがて消滅する。
959.愉快な反転
胸に手を当て、「くだらん」や「それは面白くない」という感情に対して、「そうそう、それはとてもくだらなく、面白くないね」と許容し、「面白くないという『感情』による判断を示してくれてありがとう」と感情に感謝をしていくと、くだらない事自体が愉快になってくる。
960.現象への本当の判断
目の前に起こった現象について、それに対する対処をしても構わないが、本質的な原因は外界にあるわけではなく、心の内にあるということを忘れてはならない。
外界の現象を変化させるということに囚われて、コントロールすることを意図するよりも、心の内にあるものを見つめる方が理に適っている。
現象は、ひとつの心の状態の目安として、ただ単に見つめる方が良い。
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