アフォリズム 451-460

アフォリズム 451-460

  • 451.笑いと哲学
  • 452.笑いと社会的問題
  • 453.収益性の限界を見切る
  • 454.もったいなさや罪悪感
  • 455.経年劣化する力
  • 456.前提の誤り
  • 457.既にあるものと欲
  • 458.良き学者と良き教師
  • 459.旅行の動作と見える景色
  • 460.外から見た様子と心の様子

451.笑いと哲学

優れた笑いには、哲学的要素が大いに含まれていることがある。笑いにおけるボケというものは、「常識から逸脱するもの」が多いが、そうしたものに哲学的な問題が含まれている場合がある。

452.笑いと社会的問題

笑いには抑圧の解放という要素があるため、その題材には社会全体として抱えている密かな問題が含まれている場合がある。周りの雰囲気や協調のために外向きには容認しているものの、心の内では違和感を持っているような事柄が含まれやすい。

453.収益性の限界を見切る

どのような事業でも、現時点での製品、サービスの状態に対して購買・利用のポテンシャルというようなものがある。これは全体的な需要というようなものよりも、その製品、サービスについている性質のようなものになる。こうしたポテンシャルや収益性の限界を見切ることができない場合、ただただ費用がかかっていく。

454.もったいなさや罪悪感

もったいなさや罪悪感というようなものが、ブラック企業を存続させているものの要因として機能している。常日頃から、極端な発想として「本当にもったいなさや罪悪感を持つような事柄なのかどうか」ということを様々な対象に向けて再考する機会を持っておいた方がいい。

455.経年劣化する力

勢いや美しさは当然年々低下していく。そして興味関心や情熱といった類のものも同様に低下していく。飛び越えたい何かがある時は、それらが低下していくことを見越し、それが必要な時期に勢いを溜めるようにして瞬間的な勢いをつけるというようなことが必要になってくる。

456.前提の誤り

前提に誤りがあれば当然その先も誤りになる。前提を誤らせるものは、概ね「自分の都合」とそれによる視野の狭まりである。

そしてそうした偏見を多数決で支えようとすることが、誤りを保持させる。

457.既にあるものと欲

欲がある時は、それがなく手元にやってきて欲しいという気持ちが生じているが、既にあるのであればそうした気持ちはそもそも生じない。

「それがないと幸せではない」というものが欲による苦を生じさせる。それがなくても心は安らぎ、それがある時と同じような心持ちでいる時、欲による苦やそれがやってくるということに関しての障害が取り除かれやすい。

それを実際に得ることより、それを得ることによって生ずる心の状態の方に意識を向けると、苦は和らいでいく。

458.良き学者と良き教師

良き学者が同時に良き教師であるとは限らない。

到達点としてはその学識で良いとしても、聞く者の状況を無視して言いたいことだけを言うような、教師に不向きなものも数多い。

459.旅行の動作と見える景色

旅行も動作に限って言えば、日常の動作とさほど変わりない。見える景色や木々の香り、特産物の味、気候等々が異なるだけで、それらは日常でもほとんど同様のものを揃えることができる。

日常生活の場所から10000km離れていればかなりの変化はあるかもしれないが、100kmが200kmになってもさほどの変化はなく、そんな少しの変化で良いのであれば10km離れているだけで十分に日常と異なるものを見ることになる。意識しだいで1kmの距離の移動でも十分に非日常となる。

460.外から見た様子と心の様子

行為として欲に関する行為であるかのように見えて、心に欲が生じていないというような状態もある。外から見て怒っているようでも、心に怒りは生じていないというような状態もある。

欲に満ちていること、怒りに満ちていること、それらが醜いというような世間の評価ではなく、心が欲によって苦を得ているか、怒りによって苦を得ているか、というところが本質的な問題である。

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