アフォリズム 11-20
- 11.腕の見せ所
- 12.反省する動機の欠如への対処
- 13.吐出口を失った興奮
- 15.完全
- 16.そちらの都合
- 17.点と言い訳
- 18.自らの足
- 19.「ありがとう」への憤怒
- 20.真逆の見解
11.腕の見せ所
指摘せねば嘘つきになり、指摘すれば嫌われる。「ならば好きにしろ」と言いたくなるが、腕の見せ所でもある。そして実際問題として結果には責任を持たなくてもよい。
12.反省する動機の欠如への対処
反省する動機の欠如には、直接的な指摘よりも、視点を高めさせるということが効くことがある。
13.吐出口を失った興奮
自分たちだけがホルモンバランスの崩れの苦しみを味わっていると思う者たちは、吐出口を失った興奮が下半身の痛みをもたらすことを知っているのかね?
14.瞬間の意味
瞬間に切り取ればそれは何かの状態ではあるが、何の状態でもないのと同じであり、意味をなさない。
意味をなさないのであれば、何の苦もない。
ふと時間を解釈しだしたとしても、先の事実から楽な方に視点を向けるということをすると苦はやがて消滅する。
15.完全
何かを示した時点で完全は崩れる。
示すことよりも「同じ方向を向いておく」ということの方が正しい。
16.そちらの都合
そちらの都合に付き合うかどうかの決定権はこちらにある。
何を言おうと、究極的には全てにおいてはそうなのだ。
17.点と言い訳
面積を持たない1次元の点を示せと言われてもなぁ…
感じてもらうしか無いといったら言い訳臭いかね?
18.自らの足
自分の足で歩かないと歩いたことにはならない。
そしてある程度歩かないと自らは壊れる。
そうした理は、普遍的に働く。
19.「ありがとう」への憤怒
「ありがとう」というようなことばかり歌っている者に対し、時折馴染み、時折殴りたくなるのは健全な証である。
ただ、それも単なる反応であり、だからといってどうということでもない。
20.真逆の見解
真逆の見解が一度通じるとそれにとらわれるということが起こる。
しかし、例えばアルカリ性がありがたがられたのは対象が酸性に寄っていたからであって、対象がアルカリ性に寄り出した時、そのアルカリ性は目立たず、ましてありがたがられるということはなくなる。
そうした構造を発見するために真逆の見解を浮かべるということは建設的であるが、それ自体が答えだと思うのは早急である。
最終更新日: