ある人物または党派に対する、一種の熱狂的で極端な献身がある。これはわれわれがひそかにそれらに優越感をもつこと、われわれはそれらのために自分に不平を鳴らすことを示す。われわれの眼があまり見えすぎた罰として、われわれはいわば自発的な意志で自分を盲目にするのである。
今年の6月に僕は目が日に焼けて、いわゆる雪目(紫外線性角膜炎)になりました。そうこうしているうちに、なぜかその数ヶ月後、家族も雪目になりました。僕の雪目とは比較にならないほど重症でした。
眼科に運んでいったのですが、なんせ眩しいのが辛いということで、移動中ですら目隠しです。病院内でも目隠しです。
「いかに目が見えないということが恐いかがわかった」ということのようでした。
全く目を開けることができないので、ずっと付き添いをしたのですが、道案内をされてもどこか恐いようで、手を引きつつも、体のこわばりが伝わってきました。
手を引くだけだと肩が上がっていたようなので、すごく緊張したのだと思います。ということで背中に手をあてました。するとすっと肩が下がったので、少しは安心したのかと思いました。
結膜炎と目薬
目のトラブルの思い出といえば、初めて自腹でノートパソコンを買った時に起こった結膜炎です。
ひたすらノートパソコンで遊んでいると、ある時目がしょぼしょぼしてきました。
「そうか、今まではこれほど間近にモニタがある環境で長時間光を浴びることもなかったからな」
そう思って、近くの大型ドラッグストアに行って「PCのモニタをよく見る人に」「目を酷使するあなたに」というような謳い文句のまあまあ高い目薬を買いました。
そしてその目薬を差してみたのですが、ひとまずその瞬間は少しだけ爽快です。
しかしながら、目は日に日に悪化していきました。そういうわけで、さらに目薬を差すことになりました。
そんなことを続けていると、もう目を開けていられないほどに、しょぼしょぼしだしました。
「もう限界だ」
そう思いつつも昼過ぎで眼科は閉まっているため、ひとまずドラッグストアに向かいました。
そして薬剤師に相談しました。
「多分結膜炎ですね。抗菌目薬以外はダメですよ」
「?」
「菌が繁殖しているので、そこに普通の目薬を点眼すると菌に栄養を与えることになるんです」
「!」
そんなことは初耳でした。
パソコンで疲れ目なのだろうと思っていたら、菌が繁殖して結膜炎になっている、と。で、普通の目薬は菌に栄養を与え、しょぼしょぼにブーストをかけるだけだ、と。
…
さっそく抗菌目薬を買いました。
すると二、三日で治りました。
「目がしょぼしょぼしていて結膜炎が疑われる時は使用しないでください」とポップに書いておいて欲しいものです。
自発的な盲人 曙光 414
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