僕は一応文化系なので、オリンピックがあるときも全く観ません。
ただ、「東京オリンピック」のニュースの時、いろんな友人からいっぱい電話がかかってきました。
内容は投資についてです。
最近ではよくNISAの文字を見かけます。
イベントごとがあると、ほのかに匂うお金の匂いと、世間の誘導によって投資を始めようという人がいます。
別に投資を始めるのは結構なのですが、生半可ならやめておいたほうがいいでしょう。
昔投資で勝ち続けた自慢とかではありません。
釈迦に説法になるかもしれませんが、ご容赦を。
世の中は複雑怪奇に見えて、実はシンプルです。
それはものごとの抽象度を上げて抽象思考できれば簡単に分かってしまいます。
非課税制度を設けて、株式市場にお金が集まれば、全体的な株価が上がります。
その前に押さえておけば、儲かります(売り抜けられればですが)。
では、僕が機関投資家ならどうするでしょう。
こんな制度が広まる前にいっぱい買います。
集まった時に売ります。そして、空売りします。
機関投資家は個人投資家と桁がちがうので、下がるときは一気に下がります。
昔、郵便局で投資信託を扱い出した時に、郵便貯金のお金を投資信託に回した人がいるかと思います。
低金利なのは、一応預貯金の市場からその他の市場にお金を回すためだったり、体力の弱った金融機関に体力をつけさせるためなのですが、「預金の低金利」を売り文句に生半可な素人同然の金融機関職員たちがノルマを課せられ、昔からのお客さんの退職金などを投資信託に回しました。
投資信託も初めは上がります。
理由は簡単です。
営業さんがいっぱい売らされるから。
一旦集まってくるので、自然にあがります。
でも、暴落して大損した人がたくさんいます。
今回も同じ様なことが起きるような気がします。
さらに、別に詐欺でも何でもないのですが、数字のからくりを少し。
投資信託は買うときに手数料で3.15%くらい引かれます。
しかも現金にするときに、1%弱ほど引かれるのです。
つまり、ノーロード型は別として、4%くらいは引かれます(怪しい金貸しがお金を貸す時の1回目の利息引きみたいですね)
年利が1%とか2%で回っても、基準価格一定として、元本回収に数年かかるのです。
そしてたいていその数年後、投資信託の基準価格は暴落していることになります。
肝心なのはその間に少し上がったところで売り抜けるか、少しでも怪しければ損切りできるか、というところです。
個人投資家の範囲の投資など、心理戦であり、博打と変わりありません。
ただ、「パチンコ屋」などと違い、大手の金融系大企業が運営しているところに、クリーンな錯覚を覚えるのではないでしょうか。
国の後押しとかが入ると逆に疑わねばならないのです。
オリンピックとか、こういう制度(NISAなど)とかがない、ある意味での安定期にさらっとやるのが一番確実かと思いますが、いかがでしょう。
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