職種によって仕事の上で欠かすことの出来ない道具はバラバラだと思いますが、いわゆる七つ道具的なものはどの業界にでもあるのではないでしょうか。
勤め人時代から今に至るまで、僕にとっての七つ道具のうちの2つ乃至3つは、青ペンもしくは緑ペンとコピー用紙、そしてクリップボードです。なお、青ペン・緑ペンはボールペンのように細いものよりもサインペンのように少し太い方がより一層良いという感じです。
これは営業活動から社内の情報伝達に至るまで、人とのコミュニケーションを円滑にする安価で優れた道具たちであります。
青・緑ペン、コピー用紙、クリップボード
何でもかんでもデジタル的にという風潮がありますが、一方的な情報伝達ならばまだしも、目の前に人がいて、齟齬が生まれないようにという意図を持って何かしらの情報を共有するためには、半ば原始的であるこうした道具たちが実力を発揮してきます。
青ペン・緑ペン、コピー用紙、クリップボードといったこれらの道具は安価でありながら、意志の伝達においては優れた力を発揮します。
もちろん代用品があれば事足りますし、ペンが青や緑でなければならないというわけでもなければ、コピー用紙でなければならないというようなことではありません。
しかしながら、ペンは黒より青とかボールペンよりもマーカーペン、気兼ねなしに使える無地の紙等々、そうしたものの方がやや効果が高いという感じになります。
資料は作り込まない方がいい
営業用の資料をパソコンで作成して持ってくる人も結構いますが、そんな大層なことをしなくても良いどころか、そうしたものは営業活動には逆効果だったりもします。
なぜなら、しっかりと資料を作り込んでしまうと、「後で目を通しておきます」と資料を手に取り、話を切り上げられてしまうことが多いからです。
これは社内においても同様で、一度に何万人という大量の人数相手に何かを伝えるときならば別ですが、数人や十数人程度ならば、下手に資料を作らないほうが理に適っていたりします。
互いの意識のビジュアル的な共有が生まれる「手書き資料」
概要を図で示し、不明点などは対機説法のように追記して関連性を示していくという形で進めていくので、互いの意識のビジュアル的な共有が生まれます。不明点は指差して質問、質問への回答とともに追記という感じで、操作しにくい情報をビジュアル化して共有するという感じになるので、食い違いは起こりにくく、全体像もつかみやすくなります。
印象に残りやすく、操作もしやすい
また、大量印刷されたDMは捨てられるものの、手書きの手紙は捨てられにくいというの同様に、その場で作り上げた手書き資料というものは、印象に残りやすいという面もあります。
デジタル的にも同様の操作はできますが、「ちょっとこうしたいだけなのに…」という操作に対する苛立ちが生まれることもありますし、そのデータを大量配布するわけでもないのであれば、操作しやすい物理空間で行うに越したことはありません。
なんとなく次世代的にコンピュータで完結しようと思いつつも、改めてそうした道具を使うと、「なんて便利なんだ」と思うことがよく起こります。クリップもホッチキスもすごく便利です。
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