サンバホイッスルデー

ほとんど音楽の話ではないですが、音に関することです。

数年前からですが、外からよく「ピッ」という音が聞こえます。ついでに「ピー」という長い音も聞こえます。ヤマトか佐川かわからないですが、携帯端末の操作でもしているのかな、と思っていました。

あまりに毎日鳴り続けるので、窓を開けて覗いてみると、近所のおじいさんのよくわからない乗り物(一人乗りの乗り物です。電気で動いているようです)の鍵を回したときの「オン」の音だったようです。

まあ一日数回なのでいいでしょう。

最近のことです。朝起きてしばらく経つと、「ピッ」という音が聞こえてきました。いつものことだろうと思って気にしないでいたのですが、「ピッ。ピー。ピーピピピピピピピピ」とずーっと鳴っています。まるでサンバホイッスルのようです。

「ピーッピピピピピピピッ!ピーッピピピピピピピッ!ピーッピピピピピピピッ!ピーッピピピピピピピッ!ピーッピピピピピピピッ!」

ずーっと鳴り響いています。

さすがに限界がきました。窓を開けると、何か木の棒の先端についている機械が音を出しているようです。何かを計る機械のようです。いつものおじいさんの乗り物ではなく工事現場から出ていたようです。

アラームのような不自然な音です。倍音も無く、周りの音を突き抜けて脳みそに響くような音です。

「ピーッピピピピピピピッ!ピーッピピピピピピピッ!ピーッピピピピピピピッ!ピーッピピピピピピピッ!ピーッピピピピピピピッ!」

僕はこの手の音が嫌いです。電子音が嫌いというか、波形の単調な自然界にない音は本当にダメです。シンセサイザーなどの音は、自然にあるような音を変形させているパターンがほとんどなので大丈夫なのですが、携帯電話系の音、固定電話の音、なにかの操作音の類、つまり「ピ」系が本当に無理です。

アラームの場合は、その目的が「起きること」なので、脳に響くようなほかの音を突き抜けて脳天に響くような音なのはわかるのですが、誰かが消し忘れてずーっと鳴り響いている場合は、本当に気が狂いそうになります。実際に目覚まし時計を何度か壊したこともあります。

昔、この音が苦手で、他の音に変えたところ、起きれなかったということがあります。確かに、「起きること」を主軸で考えると最適な音であることは間違いないでしょう。

こういう特性を持っているので、車のバックの音なども同様の音がします。「注意喚起」が目的ですから、それは結構です。

しかし、工事現場で、「注意喚起が必要な機械」ならわかるのですが、何かを計るだけの機械です。他の工事の音に埋もれないように作っているのでしょうか、それならばイヤホンででもやってほしいですね。

さて、「ピーッピピピピピピピッ!」が6時間も鳴り響きました。僕はこの音をかき消すために爆音で「久石譲」さんを流していたのですが、ダメです、曲は自然な音なので、「ピ」は間をすり抜けて「ピーッピピピピピピピッ!」が僕の脳天を突き抜けます。

工事の人に「静かにしてください」と伝えると、ボリューム調整ができないようです。作ったメーカーの人にクレームを言いたいところですね。

一応あまり長く鳴らないように、「ピッ」でなんとか作業をしてくれました。

その数日後です。

土曜日にも関わらずまた「ピーッピピピピピピピッ!」と鳴り響いています。窓を開けると今度は人が変わっています。また同じことを伝えるはめになりました。

そういえば昔「騒音おばさん」という方がいました。その方も目覚ましを多用していたはずです。それほどにあの「ピピピピピ」という音は人の神経をすり減らす能力を持っています。

Category:music 音楽

「サンバホイッスルデー」への2件のフィードバック

  1. こんばんは。

    結構前の記事にコメントしてしまって本当に申し訳ありません。

    電子音が嫌いというか、波形の単調な自然界にない音は本当にダメです。シンセサイザーなどの音は、自然にあるような音を変形させているパターンがほとんどなので大丈夫なのです…。

    …とありますが、これはどうすれば克服できるのでしょうか?

    また、こういった方は、少数派なのでしょうか?

    自分もこのタイプでして、同じような方がいらっしゃって、本当に嬉しいです。

    音や音楽は好きなので、電子音でも上手に意味がわかるように繋げてくださっていたり、効果音として適切な使い方であれば聞けたりするのですが…。

    こんな文章で伝わりますでしょうか?

    生理的に受け付けない理由が、どうしてもわかりません…。

    夜遅くに、失礼いたしました。

    1. いくら古いものでもコメントはお気兼ねなく。

      DNAレベルで生理的に「不快と感じる音」があるようです(危険察知のためのプログラムのようなものです)。
      そういうわけで、単純な電子音は不自然であり、「予測不能な音」として基本的には「危険」判定が下されるのではないでしょうか。
      太古の祖先が小さな動物だった時から、木々のざわめきならスルーでよし、蛇が近づいているときならば危険を感じるというような音の判定が繰り返され、「新しいタイプの音」ならひとまず、どちらかわからないので「危険を感じるようにしておこう」という感じで判定するように本能に刻まれているという感じではないかと思います。

      ということでそうした電子音の単音の不快感も仕方ないような気もします。
      が、もしかすると「危険を知らせるための音」といった感じの関連付けみたいな部分もあるのかも知れません。

      自然な音であっても、人によって聞こえている音(周波数)の範囲というものもバラバラですので、聞こえる周波数の上限と倍音の関係から同じような音を聞いていても同じようには聞こえていないという感じになります。

      僕としては不快な音として認識していますが、家電メーカーの作る製品の「ピッ」の多用具合から考えて、少なくとも開発者の人たちはあまり気にしていないのではないかと思います。

      慣れによって多少は鈍感になることができたり、強制的な関連付けで快く感じるようにすることも可能なのかもしれませんが、基本的に不自然な音なので、不快であること自体はおそらく克服できないのではないかと思います。
      他のことで気を紛らわせようと思っても、脳天にずんずんくるような響き方ですからね。
      一つの方法としては、強烈に集中力を高めることで、耳に入っても意識の中で影響力を与えさせないという感じでやり過ごすこと、もう一つは、意識に上げて瞬間的にラベリングし、その瞬間を流してしまうことです。
      耳に音が入ってきて、その音に不快感を感じるという本能レベルに近い領域での反応は仕方がないとして、その感じ方をどう扱うかという領域である程度は対処できると思います。

      といっても、日常生活でその集中力を保っていると仕事などができなくなるため、工夫が必要になりそうなところです。

      余談ですが、以前購入した「加湿器」は、水が切れると「ピーーーーー」と爆音で水切れをお知らせしてくれます。スイッチを切らないと音は鳴り止まず、寝ているときでも爆音で鳴るため、何度か起こされたことがあります。
      そして、その音をオフにすることはできないのです。

      睡眠を阻害して疲労を溜めさせ、他の健康器具を購入させるための策略ではないかと思うほどです。

      それほどにまで鈍感な人が多いかもしれません。

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