アフォリズム 91-100
- 91.ため息の奥の自惚れ
- 92.異性への理解
- 93.普通の方法と苦手意識
- 94.緊張と興奮
- 95.汎用性なき例え
- 96.言語的価値による評価
- 97.操作感への欲からの提案
- 98.優れた作品の喜び
- 99.実験の定義
- 100.疲れの要因
91.ため息の奥の自惚れ
社会というものに飼われていて、何かしらをこなしているというだけにしか見えないような人々をかなりの頻度で見かける。
そして概ねため息の奥に異様な自惚れを潜ませている。
92.異性への理解
異性を理解し、どのように振る舞えば良いのかを理解することは、学位を取ることよりもはるかに難しい。
93.普通の方法と苦手意識
世にありふれた普通の方法が自分には向いていないと思う時、その普通の方法を取らなくても目的を達成する方法を見つけることに意識を向けるとうまくいくことがある。
94.緊張と興奮
初めて何かの面接に行く時の緊張感のようなものと、何かが楽しみでゾクゾクするような興奮の感覚はあまり大差がない。
同じ現象でも、消極的に捉えれば緊張になるが、積極的に捉えればゾクゾクした興奮になる。
95.汎用性なき例え
それはごく限定的な領域であるため、何かの例えとして特定のスポーツ選手で例えたり、特定のスポーツ選手の事例を出したりすることに知性は感じない。
96.言語的価値による評価
物の言語的価値につられて「すごい」と思うような者に「すごい」と言われて嬉しいと感じる感性は持ち合わせていない。
97.操作感への欲からの提案
自分の提案で相手が動くという操作感を感じるために、無責任な提案をするような者を時折見かける。
98.優れた作品の喜び
優れた作品に対しては、それそのものの喜びの他、それを生み出した者がいるという喜び、それを評価するものも一定数いるという喜びも生まれる。
99.実験の定義
自らの記憶からの印象によると、実験とはリトマス試験紙の実験のようなものであるはずだが、君たちの間ではアンケート調査のようなものまで実験と呼ぶようだ。
まあ相関しか示せない故にそうした方法しかないというのはわかるが、もう少し呼び方を工夫してくれないか?
100.疲れの要因
疲れというものは、たいてい判断や決断によって起こる。
選ぶものが「最適」ではないにしろ、思いを切って速度を上げたほうが物事の運びは良くなる。
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