アフォリズム 741-750
- 741.何度言っても伝わらない相手
- 742.共生
- 743.100日間丁稚奉公
- 744.内発的奉公
- 745.助走
- 746.これでダメなら終わらせる
- 747.大きすぎるマイナス
- 748.「少しは関係あるかもしれない」という視点
- 749.「関係ないのかもしれない」という視点
- 750.凡夫の期待
741.何度言っても伝わらない相手
何度言っても伝わらない相手というものは、物事の要点を整理したり、相手に響くポイントを探したりすることに一役買う。
742.共生
「私の体」とは言いつつも、ミトコンドリアや腸内細菌と共生しているということから、この体を一人で成り立たせているわけではない。
743.100日間丁稚奉公
「いつか誰かがやるだろう」という人任せ感が完全に消えるまで、100日間程度丁稚奉公気分で掃除をはじめとした雑事こなすことを心がけると、日が進むにつれ精神も磨かれていくだろう。
よく目が届くようになり、かつて気が付かなかったことに気づいていく。
見ないようにしている部分に対しても、見ようという意志が生まれてくるだろう。
今は大企業と呼ばれる企業の創業者の中にも、かつて丁稚奉公していた者が数多くいるということを忘れてはならない。
始める前と終わった後では、器の大きさが大きく異なっていることに気づくだろう。
744.内発的奉公
あくまで丁稚奉公気分で雑事をこなすというのは、人から強制されるわけでもなく、自己鍛錬を意図した内発的動機によって行うものである。
こうしたものを悪用したブラック企業の論理に惑わされてはならない。
「内発的意志はないのか?」という他者の脅迫に屈してはならない。
745.助走
一気に抵抗を破るというのも良いが、少しずつ小さなことを繰り返していくと、ある日思い切りが生じることがある。
746.これでダメなら終わらせる
今までに何度も、「これでダメならもう終わりにしよう」と、脇目も振らず何かに集中して道を開いたことだろう、と思い返すことがある。
747.大きすぎるマイナス
「いいことをプラスしていく」というのは正しいとしても、抱えているマイナスが大きすぎると焼け石に水となる。
マイナス面を少しずつでも削ぎ落とすことにも着目した方がいい。
748.「少しは関係あるかもしれない」という視点
「あの問題に関してこの点は関係ないだろう」とは思わずに、「ほんの少しは関係があるのかもしれない」と、たまには思っておいた方がいい。
749.「関係ないのかもしれない」という視点
「あの問題に関してこの点が大いに関係している」とは思わずに、「実はほとんど関係ないのかもしれない」と、たまには思っておいた方がいい。
750.凡夫の期待
「集中が高まると現実的な現象が良いふうに変化するのではないか?」という期待があるということは、現象への悪印象を肯定していることになる。
「現実がどうあれ心が騒がない」というところに目を向けることはできないものだろうか?
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