アフォリズム 371-380

アフォリズム 371-380

  • 371.何もできなかった日
  • 372.少しの旅
  • 373.相関性の解析
  • 374.贈り物への態度
  • 375.自作物の他者評価
  • 376.まともなサポート
  • 377.同じような情報の維持
  • 378.多少の挫折
  • 379.歯間ブラシ
  • 380.今の認識の空性と妄想

371.何もできなかった日

「今日は何もできなかったなぁ」と思うような日の数を合計すると、おそらく年単位になる。

372.少しの旅

「今日はあまり時間がないから」と言うようなことを思わずに、「よし、今日は旅に出よう」と思った日は、少しの時間でも少しの旅に出ようではないか。

373.相関性の解析

料理を作ったことがないような人間からすると、たくさんのデータを集めて「じゃがいもが売れる時、にんじんと玉ねぎも売れる」ということを発見することは、とてもすごいことだと感じるのだろう。

374.贈り物への態度

贈り物をもらって、興奮しながら包装紙をビリビリに破くような人間は、ドラえもんを理解することはできない。

375.自作物の他者評価

自分が作った物やサービスを他人に評価されるということは、どこかしら恐ろしく、最初は勇気がいるかもしれない。しかしながら、それを通過しないことには、とりわけ経済社会においては「用無し」と判断される。

376.まともなサポート

営業活動にはお金を使うが、サポートは直接収益にならないため、お金をかけないというような「まともなサポートをしていたら破綻してしまうような杜撰な企業」が増えたような気がする。

377.同じような情報の維持

遠くで起こった「同じようなニュース」を人生で何度も見聞きしたところで、この精神に、この生活に、この心に、何の意味があるのだろう。そんな情報を得るために、何を躍起になって維持しようとするのだろう。

378.多少の挫折

多少なりと挫折があった人間の方が深みがあって面白みがある。そうした経験を経た分、人間というものをより深く理解しているだろうという推測が立つ。しかしながら、挫折をいつまでも現役のままにしておく、というのはいただけない。

379.歯間ブラシ

モッガラーナの名言の一つは、「皮膚で繋ぎ合わせた糞袋よ」であるが、そのようにして、奪うために誘惑し、はにかむ者には「歯間ブラシ」を想起し、その事実を受け入れると良い。

380.今の認識の空性と妄想

今現在捉えているものですら空性を持つ、というのであれば、それが意識の中の妄想であるならば、なおさらではないか。

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Category:アフォリズム

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