のんきやマイペースは勘違いされやすい単語です。
ぼーっとしている、のろま、などの印象を受けやすいですが、どちらも才能だと思っています。
社会ではスピードが重要視されます。
それを否定はしませんが、本当のペースを知っておいたほうがいいのではないのでしょうか。
マイペース
社会でスピードが重要視されるのは当然のことです。
生産効率性を考えれば当然ですし、同じ利益なら費やした時間が少ないほうがもちろんいいでしょう。
それに、人件費というものは基本的に時間で割ることができます。
一時間あたりの単価に対して、以下に生産性を高めるかが重要視されることは至極当然のことです。
マイペースという言葉
普通はみんなが急いでいるのに一人だけゆっくりやっている、というふうに捉えられがちですが、人の倍速で仕事をこなすことも「マイペース」です。
人の倍速でこなして、あとは遊んでいる、もしくは人の3倍の生産性をもちながら1日4時間だけ働くという場合はどうでしょうか。
それもその人のペースです。人からの寄付で生きているわけでもないのに何ら非難されることはありません。
利益ベースで見る
いままで何人ものスーパー営業マン(男性限定ではありませんが)に出会ったことがあります。
たいてい、すごい売上を上げるのですが、彼らは要領がいいだけで、結構仕事時間中に家に帰って寝ていたり、映画館に行ったり、会社の車でドライブしていたりします。
実際に働いているのは1日3時間でも、売上は平均の数倍だったりします。
そんなマイペースを、誰も非難することはできません。
業界
また、業界によっても単純にスピードが測れないものがあります。
工場などではわかりやすいですが、広告の写真の選定やコピーを考えたりすることは、単純に何時間でできるというものではありません。
時間と生産効率が目に見えてわかる業種なら、スピードを最大限に意識すべきですが。こういう類は力めば力むほど時間がかかります。
若い時にバイトをしてついてしまった「時給」という感覚も通用しない場所があります。
その時間だけその場所で仕事っぽいことをやっていればいい、という感覚がついてしまいそうですが、時間と生産効率が目に見えてわかる仕事なら、音速でこなしてしまいましょう。
のんき
のんき、字面だけでも「のんき」な感じがしますが(なんだか「へのへのもへじ」に見えてきませんか?)、最大の利点は、思考によるストッパーが外れている点にあるでしょう。
たとえば、行政機関に対してなにかの提出書類があるとして、「なめられては困る」「馬鹿にされたくない」「なんだか難しそう」「叱られるのが嫌だ」という気持ちがあると、自分では書かずに、誰かに頼んだり、お金を払って士業の人に依頼したりします。
「出して、ダメだったらそこを教えてもらったらいいんじゃないですか?」
のんきな人はそんなことを考えます。
ということで、軽く書いて提出して、担当者に叱られます。
でも次にはちゃんとしたものを提出して、その仕事は終わります。
悶々としたり、調べ物をするより何より早い、お金もかからない最高の仕事のパフォーマンスです。
そして、「できる仕事」「経験したことのある仕事」が増えていきます。
やはり一種の才能ではないでしょうか。
過去記事⇒のんきになるための一歩
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