不安感を解消する極めて簡単な第一歩ということで、今回は最もシンプルでわかりやすく気楽な感じでお送りしていきます。まずは当座の「不安や不安感をなんとかしたい」という人向けに不安感を解消する方法をご紹介します。
いつもは「適当なことを言うな」という感じで過ごしていた病中当時の僕に合わせるような形で、当時の僕のような人向けにとことん書いていたりするため、うつテーマながらやや難解だったりすると思いますが、今回は極めて簡単な内容になります。
それでは、まず面白い人のご紹介から進めていきましょう。
「関係ない」で凄まじく出世した人
少し歳が上の人になりますが、僕の知人で「関係ない」という言葉が口癖の人がいます。
そのおかげとしか言いようがないのですが、その人は極端に出世していきました。まあ単純には今は会社役員になっているという感じです。
常に「関係ない」と言っているので、若いときはそれが危ない方向に行っていました。
僕がまだ十代の頃、コンビニの前でその人と会い、「火持ってる?」と聞かれたのですが、持っていなかったので「持っていません」というと、コンビニの中に入っていきました。
そして、コンビニの商品であるライターで勝手に火をつけ、外に出てきたのです。
その間、店員さんが「あ、すいません」とか「困ります」と制止していたのですが、その度に「関係ない」とつぶやき、何事もなかったかのように店の外に出てきました。
と、既に犯罪レベルですが、何かにつけて「関係ない」と言っていたのです。
特に誰かに何かを言われたときでなくても
「関係ない」
とつぶやいていました。
そのような感じでその人は、最終学歴が中学校卒業だったのですが、某大企業に転職したりしました。周りの人が「お前には無理だと思うぞ」と言っていたようですが、いつものごとく「関係ない」とつぶやきながら、面接に行ったりしたようです。
そして、営業部に配属され、抜群の営業成績を残し、また他の会社に転職したりしました。そしてその結果現在は会社役員として活躍されています。
口癖が不安感を解消する
ひとまずは、心についての理解も何も必要はありませんし、「レッツポジティブシンキング!」といった感じで考え方を変える必要もありません。
「関係ない」などの言葉を徹底的につぶやいて口癖にしてみましょう。
「あまりしっくりこないな」
ということであれば、「大丈夫」でもかまいません。
ただ、こうしたことを知ったところで、普通の感覚では、「不安になった時につぶやけばいいのだ」と思ってしまいます。
しかしそれでは逆に緊張してしまったりします。
ということで、日常的にそうした言葉をつぶやいて口癖にしてこそという感じになります。
誰かの言葉に反応したりするシーンだけでなく、布団の中やお風呂の中で自然と「関係ない」とか「大丈夫」という言葉が出る段階になってこそ威力を発揮してきます。
格ゲーで何かのボタンを押し続けることで「超必殺技」のゲージが溜まっていくような感覚です。
ゲージがたまらない状態でコマンドを入力しても何も起こらない上にスキができて相手に攻撃されてしまいます。
ということで、緊張してしまうようなシーンでだけ言葉を使っても逆効果になってしまうこともあるという感じになります。
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また、アファメーション関連において、「無意識は否定形を捉えることができない」という感じで語られることがよくありますが、「関係」が「ない」というふうに捉えるのではなく「関係ない」で一括りの概念としてまとまりができていれば特に問題はないのではないでしょうか?
で、普段から「関係ない」や「大丈夫」などとつぶやいていれば、自然と意識が大丈夫になってきます。
「え…でも…」というシーンの度に、間髪入れずに口癖である「関係ない」や「大丈夫」が出てくるようになります。
それがいたるところで起こるので「やろうかな…でも…」といった瞬間に起こる「気力の浪費」も無くなっていきます。
そういえば、小島よしお氏がメディアによく登場するようになった頃、若者が数人で「そんなの関係ねぇ」と連呼しながら、コンビニの商品をカゴごと持ち去るという事件が連発していたと聞いたことがあります。それは完全に犯罪なのでそうしたことにはならないようにしましょう。
しかしそれくらいにまで強力に働くという感じです。
とにかく「何をやったらよいかわからない」といった感じで「漠然たる不安」を持っている場合はこうした言葉を利用してみてもよいのではないでしょうか?
基本的には何かの目的や目標がないとやる気というものはあまり起こりませんが、「それを考えることすら面倒だ」といった状況にあって、さらに「何もやっていないし、何となく不安だ」と思うのであれば、その間は「関係ない」や「大丈夫」をつぶやいておけばいいのです。
ある一定値まで溜まった段階で、何かやることが見つかったり、やる気が出てきたりするでしょう。
「何もやりたくはないが、不安感だけが募る」
という場合には、単につぶやいておけばいいのです。リズムやメロディーをつけてもかまいません。ただし、頑張ってつぶやいてはいけません。努力するとそれは義務になり、ストレスになるためやめておきましょう。
ということで、口癖化するまでの間「努力しようと思わなければ、つぶやくのを忘れそうになる」という面に対する工夫として、貼り紙をしたり待受画面を変更したりしてもいいでしょう。
あまり意味のない情報かもしれませんが、何事も「新しいパターンの回路」が出来上がるまでだいたい3週間くらいかかるようですので、それを目安にしてみるのもいいかもしれません(2ヶ月程度を超えるとより確定的になるようです)。
さらに慣れてきてからでいいですが、つぶやきながら自分が勇気を出した瞬間や大丈夫だと安心したときの思い出を思い出してみましょう。出来事自体を思い出すというよりも、その時の「体の感覚」を思い出しながら、つぶやくとより強力になります。
なお、日常的にお気に入りのアクセサリーをしている人であれば、それを見たり握ったりしながらつぶやくと、そのアクセサリーと「関係ない」「大丈夫」が結びつきます。
そうしておくと、いざという時にそのアクセサリーを見たり触ったりすると、「関係ない」、「大丈夫」がブーストされるようになります。
通常の口癖パワーでも折れてしまいそうな時にさらに自分を後押ししてくれる、自分だけの一種の魔法アイテムとなります。
弱っている時に無理に行動をしようとしたり、無理に考えを変えようとしたりするよりも簡単で効果的です。
不安感を解消する第一歩としてはちょうどいいのではないでしょうか。
「現実を行動でコントロールしなくてはならない」などと力んでも仕方ありません。
そんな感じで力まなくても、勝手により良い方向で現実は展開していくはずです。
最終更新日:
この記事の考え方、方法で救われることが多いです。凝り固まった不安への思考パターンが、逆方向への思考パターンの形成(癖付け)で、徐々にほぐれていくような感じがします。不安感と真っ向から対峙することなく、肩の力を抜いて取り組める方法のように感じました。有難うございます。
コメントどうもありがとうございます。
「不安感と真っ向から対峙することなく」という部分についてですが、大切な部分に触れていただきありがたい限りです。
抵抗することは、抵抗の対象を強化することにもなりかねませんからね。
不安感を打ち消そうと真っ向から対峙すると、逆にその観念を強化してしまうことにもなります。とりわけ思考という「演算の結果」の場合はそれが顕著です。
「徐々にほぐれていくような感じ」を大切にしてください。