寝たきりうさぎとの過ごし方

先日の「うさぎの死 さようならわが息子よ」で予告しましたとおり、「寝たきりうさぎとの過ごし方」について書いておこうと思います。何度か斜頸(しゃけい)症状が出ていましたが、10歳半の高齢うさぎだったため、最終的な死因は老衰だったと思います。

うちのうさぎは、「神経症状を抑えるステロイドの効きめが限界に来たようだ」ということで、片足不随になりつつ、マッサージ等々で回復と再発を繰り返しながらも、ある時点でまっすぐに立とうにも足に力が入らないようになり、その後寝たきりになりました。

以下は、獣医との相談の上で僕自身が「うさぎの最期」まで行った全ての介護方法です。高齢うさぎであることを配慮して、獣医との相談の上であえてやらなかったこともありますが、もしうさぎが斜頸になったり寝たきりになったり具合が悪くなった時にパニックになる人が少なくなるようにということで書き記しておきます。

まず第一に、こうしたうさぎの寝たきり状態などを良いことに商品を売ろうとするアフィリエイターの商品紹介を信用せず、獣医師を信用してください

動物病院で獣医師から処方してもらえるものや、ホームセンター、ドラッグストアなどで手に入れられるようなものばかりですので、商品を売ろうとするような記事は参考程度にして、動物病院の獣医師に信頼をおいてください。

抗生物質とステロイド

うさぎに与える抗生物質に関しては、お腹を壊しやすいということだったので寝たきりになってからは、ステロイドのみになりました。こうした薬を与えるようになったのは、養子のうさぎが斜頸になったときからです(うさぎの斜頸)。

抗生物質とステロイドの処方で斜頸は何度か治ったことがありますが、寝たきりになった時点では既に高齢だったため、老衰のことも加味して神経症状を抑えるためのステロイド一本となりました。

抗生物質と下痢

抗生物質をやめた理由としては、第一に消化器官への負担です。人間でも小腸を中心とした腹回りは生命力の源です。

斜頸になったとしても、斜頸そのものよりも食欲不振による体力低下のほうが問題視すべき事柄です。

原因となる菌への抵抗力なども含めて、しっかりとエネルギーを摂ること、それがいちばん大切です。そして、口に入れたとしても、それがうまく消化吸収されなければ元も子もありません。

そういうわけで下痢になった時には整腸剤を処方してもらいました。お腹の調子に関する事柄については後述します。

眼振とステロイド

抗生物質をやめた後でもステロイドの投薬は続けていました。その理由は眼振です。

いわゆる目が震えるやつですね。いつもいつもというわけではないのですが、寝たきりになってからも稀に、そして寝たきりになる前でも斜頸時には稀に眼振が起こっていました。

そういうわけで、車酔いのような形で視界がぐるぐる、頭はふらふら、という感じになるようなので、そうした神経症状を抑えるためにステロイドだけは与えていました。

なお、ステロイドは急にやめると体に良くないようですので、やめる場合でも量を半分にしたり、間隔を倍にしたりしつつ、フェードアウトするように投薬をやめていく必要があるそうです。

寝たきり時の水分摂取

うさぎの水分摂取についてですが、健常時であれば給水ボトルなどから自発的に摂りますが、寝たきりになるとそれと同じようにはいきません。

ということで、シリンジ(針のない注射器)で口まで持っていって飲んでもらうという形になります。

シリンジ うさぎの投薬や水分補給

シリンジ 5ml

しかしながら我が家のうさぎは両目とも白内障です。おそらく全く見えていません。一応寝たきりになる前から数回斜頸になっており、その都度シリンジを用いて生搾りにんじんジュースや生搾りリンゴジュースで薬を与えていたので、感覚はわかっていたようですが、普通の水は無味無臭です。

そこでどうしたものかということで、相談の上選択したのが薄めたポカリスエットです。

うさぎにもポカリスエット

獣医師によると、馬でもポカリスエットを飲むということでした。しかしポカリスエットを与え続けると水を飲まなくなるということでしたので、普段はやめておいたほうがいいと思いますが、寝たきりになってあまり水を飲まないということであれば、ポカリスエット作戦が効果的です。

しかしながら、スポーツドリンクならば何でも良いというわけではありません。人工甘味料としてのアセスルファムKなどが入っているようなものは論外です。

また、アクエリアスには昆布エキスが入っており、うさぎに昆布というのは避けておいたほうがいいと思いますので、ポカリスエットが無難です。

ただし、普通の濃度では濃すぎるので水で半分以上に薄めましょう。

コスト面や使い切りの面を考えると、粉末状のポカリスエットを用いるのが最も理想的です。濃度の調整は難しいかもしれませんが、なるべく薄めを意識すればそれほど厳密に考える必要はありません。

うちのうさぎもポカリスエットを飲んでいましたので、もし水分補給に頭を悩ませている場合はポカリスエットを試してみましょう。

薬を飲まない時

抗生物質やステロイド等々は基本的に、にんじんジュースやリンゴジュースに混ぜて飲ませますが、下痢気味のときには稀に水分を嫌がる時があります。水分と言っても量的にはシリンジで一回であれば、2.5mlや5ml程度ですが、それでも水分を嫌がる時があります。

そんなときには、みつばや春菊など、うさぎが食べられる野菜に薬の粉をまぶして食べてもらうのも一つの方法です。

うさぎの食餌

うさぎは草食動物です。ということでわれわれ人間とは食生活が大きく異なります。

基本的には粒状のペレットやチモシーなどの牧草を主食としますが、それ以外にも野菜や果物を食べることができます。

しかしながら雑食のわれわれとは異なり、食べてはいけない野菜や果物、穀物があります。

うさぎの健康を考えると、チモシーメインの食餌になりますが、寝たきり時には、そんなことは言っていられません。

「いっぱい食べろよ!」という感じで、うさぎが食べられるもの、うさぎの好物を、過保護と言わんばかりにでも与えつつ、ひとまず食べてもらうことが先決です。

チモシーで腹を動かす

獣医師によると、人間では噛みちぎれないほどの「固い繊維質」が草食動物のお腹の健康には大切だそうです。固い繊維質を摂ることで腸の正常な運動を促すということでした。

うさぎの食餌として主食に当たるペレットや牧草ですが、ペレットは柔らかすぎるため、キーポイントはチモシーなどの牧草になります。

チモシーをたくさん摂ってもらうことでお腹の調子が良くなるという感じです。

しかしながらうちのうさぎの場合、寝たきり時にはあまりチモシーを食べませんでした。でも、食べないということはマズイので、何でもかんでもひとまず食べてくれそうなものはたくさん与えました。

食糞ができない

うさぎには食糞という習性があり、草食動物ならではですが、自分の糞を食べます。と言っても、糞には二種類あり、排泄用と食糞用があるという感じです。

動物性タンパクを摂らないため、植物を摂りつつ腸の中でバイオの力を借りてタンパク質を生成し、それをまた食べることで体を作るという草食ならではの生き方です。

しかし寝たきりになるとそれができなくなります。そういうわけで、どんどん体は痩せていきます。しかしそれは致し方ないことです。

(コメント欄からのご連絡により知りましたが、食糞用の糞を口元に持っていくと食べてくれるうさぎさんもいるようです)

グルメなぼっちゃんうさぎ

うちのうさぎは、ぼっちゃんうさぎです。寝たきりになってからというもの、家族を筆頭に、家族の職場の人達、近所の人達などからたくさんの差し入れがやってきました。

イモ類やほうれん草、柑橘系など一部の穀物、野菜や果物は食べられませんが、寝たきりになってからというもの、セリ科、シソ科、キク科、バラ科などを筆頭にたくさんの種類の食べ物をいろんな人からもらっていました。

「うちの庭で育っていたセロリ」

といったようにいろいろな人が我が家に持ってきてくれました。

ここで寝たきりになったうさぎが食べていたものを列挙しておきます。

三つ葉、パクチー、パセリ、人参、大葉、バナナ、りんご、セロリ、春菊、金時人参とその葉。

それ以外にも昔食べていたものを列挙しておきます。

たんぽぽ、せり、ミント類、バジル、えごま(これは好きではなかったようです)、かぶ、大根の葉、フリルレタス、サニーレタス、イタリアンパセリ、ルッコラ、チャービル、菜の花、チンゲンサイ、水菜、壬生菜、パパイヤ、マンゴー、いちご、パイナップル、ラ・フランス、ミモザ(アカシア)。

大根や菜の花、ルッコラ等のアブラナ科はあまり多く与えないほうがよく、また、ヒユ科のほうれん草やスイスチャードを筆頭にナス科(なす、とまと、ピーマン、ししとう)、柑橘系は全般的にダメです。イモ類もソラニンなどの関係があるのでダメです。

ひとまず食が基本となりますので、明らかに食餌量や水分補給量が減っている場合は、大好物を見つけて「いっぱい食べろよ!」という感じで与えてあげてください。

りんごなどは水分が多いので、下痢になることもあります。その場合は「乾き物」の量を増やしてみたりすると良いでしょう。

床ずれを最小限にする

うさぎが寝たきりになると、同じ方向に寝続けます。あまりに同じ方向ばかりだと床ずれになるため、逆側にしてやろうと思っても必死で嫌がります。

ということで、うさぎが寝たきりになるとずっと同じ方向で寝続けることになります。ということはその方向で下側になっている方が傷んできます。

我が家のうさぎは、足などが禿げてきていました。

寝たきり状態の時の床ずれは致し方ありませんが、うさぎ用としてのものでなくとも、小動物用ベッドなどを利用することで、床側の体の負担を和らげてあげることができます。

小動物用ベッド

寝たきりになることを想定せずに、冬の暖房用にと小動物用ベッドを今年の春先に買っていました。夏の間は使っていませんでしたが、8月に寝たきりになったため、床ずれ防止用にとベッドで寝てもらうことにしました。

絨毯の上にペット用おしっこシートを敷いてその上に小動物用ベッド、そしてシーツ代わりにお尻側体半分におしっこシートを敷いてという感じになりました。

ここでアフィリエイターなら、うさぎ用ベッドやおしっこシートを売ろうとするでしょうが、特にそうした専用のものでなくても体重がかかる側の負担分散になるのであれば何でもかまいません。

座布団を改良してもいいですし、使わなくなったバスタオルなどでも良いです。おしっこシートに関しては、ホームセンターやドラッグストアなどで犬猫用の物が売っていますからそれで十分です。サイズが大きいようなら半分に切って使っても大丈夫です。

うさぎも寝たきりになれば床ずれになるということで、体が当たっている部分の毛が抜けてきますが、獣医によると、毛が抜けていることはそれほど問題ではなく、その部分が擦り傷的に傷口となり、おしっこや糞がはりつくことで炎症を起こしたりすることのほうが問題だということでした。

ということでうさぎの下の世話です。

うさぎの下の世話

高齢うさぎの介護の実態ということで、うさぎの下の世話です。場合によっては、体を起こしてあげるとうまくおしっこをしてくれるうさぎもいるようですが、元々斜頸だった影響からか、うちのうさぎは寝たきりになってからというもの体を真っ直ぐに垂直にされることを嫌がりました。

つまり寝たきり状態から起こすと嫌がるという感じです。ですので、おしっこや糞は寝たきりのままです。

うさぎとしても、少しでも足回りの毛が汚れないようにということなのか、おしっこをするときは、上側になっている足を少し上げるような仕草をしていました。

うさぎの介護における下の世話の基本としては、お尻側におしっこシート(ペットシーツ)を設置してあげることですが、いくらうさぎの体の下におしっこシートを敷いていても、やはりお尻付近は汚れていきます。

ペットシーツ(おしっこシート)

ペットシーツ(おしっこシート)

そういうわけで、ある程度はペットシーツでカバーしたとしても汚れに関しては拭き取ってあげる必要があります。基本的にはトイレットペーパーなどでもいいですが、乾燥して固まった分はウェットティッシュ等々、水気でほぐして拭き取ってあげましょう。

うさぎの入浴

うさぎは普段風呂に入れる必要はないのですが、やはり床ずれ箇所の炎症を考えて、風呂に入れるべきかどうかということになりました。

獣医師によると、基本的にうさぎは入浴などの必要はないとのことでしたが、寝たきりに伴い下半身が汚れてきた場合など、あまりに汚れがひどい場合に限ってはお風呂に入れてあげても良いということでした。もちろん、濡れたままなら体が冷えてしまいますので、風呂やシャワーで体を洗ってあげた場合には、よくよく水気を拭いてあげる必要があります。

もしお尻を綺麗にする場合は、うさぎをバスタオルで包んでお尻だけゆるくシャワーをあてて水で洗っていくという感じのようですが、暴れるからといって、足を押さえると、その力みで腰を痛めることがあるので、足はブラブラにしておく必要があるとのことでした。

ストレスを考え、入浴させないなら

しかし、我が家のうさぎは高齢であり、かつ、昔からそうした入浴を経験したこともないため、急な出来事にストレスを感じるのも何なのでということで、汚れを水でほぐして拭き取っていくということをやり続けました。

基本的にお尻付近を拭いてあげる時は、ウェットティッシュや濡らしたキッチンペーパーなどでもいいですが、おしっこで溶けた糞などが乾燥で固まったりしたりもしますので、辛気臭い場合は、ある程度水で濡らしてほぐしてから拭き取るという感じです。

使わなくなったシリンジに水を入れて、汚れている箇所に水を垂らし、ひたすら指で汚れをほぐして拭き取っていくという職人のような作業です。

水が冷たすぎてもストレスになると思ったので、多少シリンジを握って僕の体温で温めつつという感じです。

そうした下の世話は毎日というわけではありませんでしたが、毎日一応大雑把に拭き取りつつ、二、三日に一度は1時間以上かけて拭き取ったりしていました。

炎症箇所には抗菌クリーム

うさぎとしても寝たきり状態が続くと、どうしても床ずれになり、足などが赤く炎症を起こす場合があります。うちのうさぎの場合は、以前に足に炎症があった時に獣医に処方された抗菌クリームがあったので、今回も「赤くなっている場所」に関しては、獣医と相談の上でそれを使用していました。

動物用抗菌クリーム

これは動物病院で処方してもらったものですので、寝たきり状態になった時に獣医に相談すれば処方してもらえるものだと思います。

うさぎの涙

寝たきりになってからと言うもの、うさぎはよく涙を出すようになりました。

もうその涙で床側の顔は潰れるようになっていました。目頭あたりの毛は抜け、ほっぺたもペタペタに近いような状態です。もちろんそちら側の目は閉じたままでした。

上側の目は寝たきり前と同じような感じでしたが、涙の量は増えていました。そこで顔中がペタペタになってきました。

そういう状態だったので、少しでも普通の状態に戻していこうと思い、下の世話と同様にシリンジで水を垂らして毛をほぐし、ティッシュで拭き取るという感じで、涙で固まった毛をフサフサに戻していきました。

ひとまず目に水が入らないように細心の注意を払いつつです。基本的には指でほぐしていましたが、使い終わった歯ブラシを使う時もありました。

寝たきり状態になってから、体を起こされることを嫌がったので、床側の方はなかなかできませんでしたが、手のひらに水をためて、という感じで出来る限りほぐしました。

うさぎのほっぺたを手のひらで包んで、という感じでしていると、合間合間に養子のうさぎは僕の手のひらを舐めてきました。ファミリータイム、という感じです。

うさぎの涙にもペットシーツ

うさぎの涙にもペットシーツ 顔が全て乗るくらいのサイズにして

もちろん、寝たきり状態では、涙がうさぎのベッドを濡らしてしまうので、そうしたことを防ぐために顔の周りにも小さく切ったペットシーツを敷いていました。

これは、顔付近のクッション性も高めるという機能もあります。

うさぎの体に手を当てる

うさぎが倒れたのは8月半ばでしたが、それから80日間生きていました。そういうわけで、気温も涼しく、寒くなっていきました。

10月に入ってから、家族の誰かが提案したのか、うさぎの保温のためにフェイスタオルを掛け布団にするようなスタイルになっていました。まさに人間さながらです。

食餌や水分補給、投薬、そして下の世話等々の他、何かできることはないかということで、ずっとうさぎの体に手を当てていました。マッサージとまではいかなくても、という感じです。

以前は本格的にマッサージしていましたが(うさぎのツボとマッサージマッサージでうさぎの斜頸&片足不随を治す)、寝たきりになってからというもの、しっかりとしたツボ押しは刺激が強くて嫌がる様子でしたので、ひたすら「手当」です。

遠隔歯軋り的に手当です。変な感じですが、これは開眼後の神通のようなものです。まあいわば気功治療のようなものでしょうか。しかし、老衰に対して、寿命に対しての抗いには意味がありません。ひたすらなるべく安楽であり、苦しみなきようにという感じで気を送り続けました。

老衰や寿命には抗うな

これは自分のおばあちゃんが末期の時にも同じことを続けていました。それは、老衰や寿命に対して、それに抗うように命あるものの命を延ばしたいという執着とは少し違った感じです。

もちろん寝たきりなので床ずれ防止の意味を兼ねて、体を少し浮かせたりしつつ、全身を温めるようにして手を当てていました。

末期の動物に対して「治そう」というのは少し違うと思います。なぜならそこに生命に対する所有という概念があり所有に対する執着があると、それはノイズとなるからです。

動物に対する気功治療のようなものもあるようですが、そうしたものにすがるわけでもなく、家族が送ってあげるのが一番です。

命あるものは、同じ空間にいると同調します。

だから、周りの人間が心配すると、その心配のストレスが伝わってしまうのです。

それは、動物にとってストレスになることです。だから、老衰や寿命を受け入れ、やれることだけはやり、必要以上の心配はしないことです。

そして、「安楽であれ、苦しみよ取り除かれよ」という、その動物に対する慈悲の念を最大限に保ちましょう。そして、その念をその場にいるうさぎなどの動物に限定すること無く、すべての空間に広げるようにしましょう。

統計的なうさぎの寿命、寝たきりになってからの寿命、そんなものはどうでもいいことです。

自分自身が安心したい、自分自身が落ち着きたい、そうしたことから離れ、ただ目の前にいるうさぎが、少しでも安楽となるように、苦しみがあるならば少しでもそれが取り除かれるようにと、目の前の現実を捉えることです。

うさぎの死 さようならわが息子よ

Category:miscellaneous notes 雑記

「寝たきりうさぎとの過ごし方」への32件のフィードバック

  1. 家にも寝たきりのウサギが居ます

    時間がある限り抱いてあげてご飯と水も抱いて与えてます
    その状態になって3ヶ月足が腫れて水疱が出来てきてお医者さんに見てもらうと骨肉腫で骨が溶けていると言われ後悔のないよう介護してます

    1. 心中お察しいたします。介護は大変だとは思いますが、草食動物は仲間とのふれあいと安心感を最も大切にしますので、なるべくたくさん優しく包み込んであげてください。

  2. こんにちわ。
    ブログを読ませていただき、うちにも現在11歳のうさぎがいます。
    寝たきりの状態になり、介護中です。
    いろいろな点を参考にさせていただき、安らかに過ごせるよう一緒に過ごしていきたいと思っています。
    文章ありがとうございます。

    1. コメントどうもありがとうございます。
      11歳とは高齢ですね。色々と大変なこともあると思いますがなるべくたくさん寄り添ってあげてください。

  3. うちには13歳になる子がいます。以前から後ろ足が不自由でしたが寝たきりになってしまいました。できる限りのお世話をしてあげたいと思っています。文章を読んで参考にしながら寄り添っていきたいと思います。

    1. 13歳とはすごく高齢ですね。至らぬ点もあると思いますが、ご参考ください。寄り添うことで安心感をもたらしてあげるのが一番だと思うので、できる限りそばにいてあげてください。

  4. ありがたい内容です
    うちは養子に来て14年
    そろそろ寝たきり介護が始まるかな
    右後ろ足が前足より前に出てる感じです
    出来るだけお座り出来るように
    名前よんで大好きなおやつでつって動くようにしてます
    シュレッザーを引くのも良いと聞いて聞いてます
    チーズが1日でも長生きできるように(^^)

    1. すごく高齢ですね。
      うちのうさぎも後ろ足が伸びるような感じになっていきました。
      呼びかけとおやつで動けるのは何よりだと思います。
      たくさんふれあってあげてください。

      1. bossu様先日コメントさせて頂いた14歳チーズです
        あれから左手足に炎症を起こしたみたいでパンパンに腫れました
        どうなる事かと思いました
        診察で獣医さんから頂いた抗生物質で徐々に腫れが引きましたが
        やはり足に力が入らず朝は寝たきりで便尿を排泄の状態です
        食糞が大量に出てる日もありあげたらガブガブ食べます(笑)
        ゲージはおしっこシーツ→新聞→シュレッザーとしてますが踏ん張れないので
        ゲージはどうしてあげたら良いのでしょうか?
        座ってると言うのか起きてると言うのかが半分寝たきりが半分の状態です
        アドバイス宜しくお願いします(^^)

        1. 僕はうさぎさんの症状や経過、状態の全容がわからないので、詳しくは獣医さんに相談していただくと良いと思いますが、もし外傷がある場合は、便尿がつかないように配慮する必要がありますし、無い場合でも全体的な衛生と体温の低下を防ぐためになるべく取り除くのが良いと思います。
          底が柔らかく起き上がりにくいという場合でも、寝たきりになった時は、底が固いと皮膚に負担がかかり床ずれがひどくなると思いますので、やはりある程度クッション性は残したほうが良いと思います。
          おしっこシーツを最上部にしておくと、吸水機能によって、衛生上も良いですし、体温の低下も防ぎやすいので、そのままがいいのではないでしょうか。
          ただ、あまりに柔らかすぎて足がぎこちない感じになるのであれば、かさ高くなりにくく、かつある程度柔らかいものなどで工夫していったほうがいいかもしれません。

          踏ん張れない時でも、無理に起こしたり支えたりすると嫌がることがあるので、本当の軽めの補助くらいがちょうどよいと思います。
          もたれかかれるようなクッション材を横に置いておくのも良いですが、どの姿勢が一番楽かという点に関しては、やはりうさぎさんの反応を見るのが一番です。
          うちのうさぎの場合は、眼振の影響からか、起こされること自体を嫌がっていました。足に力が入らないという問題だけではなく、頭のふらつきがあるからという感じになるのでしょう。

          すべてのうさぎが同じような仕草をするのかどうかはわかりませんが、うちのうさぎの場合は、おしっこの瞬間に関して、普通に座れているときであれば、しっぽを上げ、寝たきりになったときには、上にある方の足をわずかばかりの力を振り絞り上げていました。
          なので、その仕草を見かけたときには、無理に上げずに、あくまでうさぎが自力で上げた足を支える程度で補助していました。

          なお、食糞についてはタンパク質などの摂取の関係があるので、もし食べるようならどんどん食べてもらうと良いと思います。

          アドバイスになっているのかどうかわかりませんが、ご容赦ください。

          1. 新春のお喜びを申し上げます
            返信頂きありがとうございました
            あれから10日後にまったく起きる事が出来なくゲージではなく
            ペット用のベッドに替えました
            獣医さんからユニチャームの介護用マットが床ずれ防止に凄くいいのでと教えて頂き
            早速ネットからいろいろ探して購入しました
            東洋紡が生産してます
            もちろん人用も同じです(^^)サイズ違うだけなんでウサちゃん小さいから小型犬用でも大きいので私は人の枕用をペットベッドの大きさにカットしました
            その上にはペットシーツ
            少し床ずれ気味になってましたが糞と尿でグダグダのお尻と後足はシャワーをしてあとお腹や前足は獣医さんから購入した魔法の水500ml100円で毛の部分の匂いを取りしました。やはり足の骨の部分など尿がつく足は赤くなりますので防水になるかと思い
            ヴァセリンをお尻や足等、尿がつく部分に軽く塗ってみました
            豪華絶大(^^)数日で赤く肌荒れしてるような部分も綺麗になり尿をはじくので匂いがかなり減りました
            参考になれば幸いです
            昨日は普通に水、人参、ペレットを食べてましたが

            先程チーズは天使になりました
            今朝は何も食べない食糞も食べない水も飲まないといつもぜんぜん違いました
            いつもチーズをペロペロしてるワンコも今日は近づかないです。
            何かわかるんでしょうか?ね
            数時間前に糞尿をしてたのでペットシーツを交換しょうとしたら聞いた事のない
            奇声をニャーニャーと鳴き超ビック。ネットで調べたらやはり終期に鳴くとの事。
            それから2時間ぐらいでチーズは永眠しました。
            数十日間の介護でしたがチーズ14年間ありがとう可愛いウサちゃん
            ブログのbossuさんありがとうございました

            1. コメントどうもありがとうございます。
              普段はなめてしまう可能性があるものの、寝たきりならば白色ワセリンなどで保護するのは良いかもしれません(ワセリンなので特段危険性はないと思いますが、体のサイズがサイズなので、体外に排出するまでちょっとお腹がゆるくなる程度のことは起こ
              りうると思います)。
              うちのうさぎの場合は、亡くなる前日から、シリンジを口元に持っていても口を開かず、という感じでした。
              犬は嗅覚が優れているのでそちらの方で気づいているという感じなのかもしれませんが、呼吸のスピードや目の様子など、何かしらの異変は察知しているのでしょう。

              こうした介護生活は、責任感や慈悲の感覚を教えてくれます。そうした感覚を大切に、全ての生き物に同じような気持ちを保っていただければと思います。

            2. チーズちゃん頑張ったんですね、そしてチーズちゃんの親であるあなた様もお疲れ様でした。
              私も今日介護をすること決めました。
              チーズさんのコメント、拝見させて頂き、勝手ながら参考にさせて頂きます。
              チーズちゃん、虹の橋の向こうでうちのらびと会ったら、きかん坊ですが遊んであげてくださいm(_ _)m
              突然のコメント失礼しました。

              1. らび様
                コメントありがとうございます
                昨日チーズを無事見送りました
                6年ぐらい前に
                プリンってウサちゃんもいたんです
                最初2匹一緒にうちに来ました
                妹の友達が子供妊娠したから飼えないわと連絡があり
                うちにはペットちゃんいないからいいよ預かるよ(^^)子供落ち着いたら取りに来ていいよって来たウサちゃんです
                縁があり来たウサちゃん
                犬は今まで飼いましたがウサちゃん?
                まあおとなしいからいいやと安易に迎えた経緯です
                先に天使になったウサちゃん名前はプリン家族で世話をしていていつからか、ご飯を食べれてなくて
                私が気がついたら痙攣おこしてて数日で亡くなりました
                凹みました
                プリンごめんな…
                ちゃんと見てなくて…
                その分チーズは長生きしてくれて良かったです
                見た目毛がふさふさですが身体はけっこうガリガリ
                もっと元気で長生きして欲しかったです
                ウサちゃんがこんなに可愛いペットちゃんだとチーズはいっぱい教えてくれました
                来た時くらずっとペレットあげたら噛みつくしブゥって怒るしぜんぜん可愛くなかったんですよ 実話笑笑
                プリンが亡くなってからチーズのゲージの変えたんです
                ウサちゃんよりあとから来たワンコが4匹いるんで
                下のゲージ120 x60はワンコのトイレ
                上のゲージは同じサイズでチーズのゲージ
                2段して目線を上げたらブゥって怒らなくなって
                ゲージの間からちょうだい頂戴するようになりました
                それからウサちゃん可愛いやんって思うようになりました
                ワンコとも仲良しでチーズのゲージに飛び入りしてワンコはチーズのペレット食べるんです
                チーズは嬉しいそうにワンコとお話しする感じに
                最近は元気な時より介護になって本当に可愛いと思えましたね
                赤ちゃんみたいで
                朝の食糞まみれの超臭い糞をスプーンで食べるから始まり合間にペレットあげて
                りんごあげて人参あげて水あげて
                また臭い糞あげて
                食糞はゼリーとかプリンのスプーンで食べさせてあげるのも良いですよ(^^)
                終期にチーズと沢山の時間を一緒に過ごさせて頂きました
                1日でも長くらびちゃんと過ごせる日を
                ブログってありがたいですね
                落ち着いたらまたウサちゃん飼うかも
                その時また宜しくお願いします
                こちらまた覗きますね
                らびちゃんの親さんありがとうございます

  5. ブログ拝見しました。ミックスですが、11歳のうさぎと一緒に暮らしてます。
    正月に入る前、急に食欲減退し、5日前からなにも食べず飲まずになり、寿命かぁ、、と思い、暴れん坊うさぎだったらびと初めて一緒に寝るようになりました。
    言い方がとても悪いですが、もう数日の命なんだ、と。思ったのです。しかし今日一生懸命ゼイゼイいいながら呼吸するらびをみて、ネットで検索し、このブログに行き着きました。
    拝見し、シリンジを初めて買って、元々チモシー入りのペレットをお湯で溶かして、どうせ食べないだろうと思いながらシリンジにはペレットの溶かしたものは入らなかったのでスプーンで匂いをかがせると口を動かしたんです!すかさず口元にあげたところ勢いよく食べました。水もポカリも用意してましたが、待ってましたと言わんばかりに水をたくさん飲むんです!
    最初は私のわがままで延命するのはどうなのか、と思ってましたが、この子はこんなに生きる気力があったんだ、ごめんね、ごめんね。これから一緒に頑張ろうね、と勝手な約束をしました笑
    あなた様に私もらびも助けられました。本当にありがとうございます。

    1. コメントどうもありがとうございます。
      食べたり飲んだりできるようになってよかったですね。
      ふやかしたペレットをスプーンで、というのは名案だと思います。やはり「匂いで気付いてもらう」というのがポイントになるでしょう。

      おっしゃる通り、人が手をかけることは一種のわがままのように思えてしまう瞬間はあると思います。しかし、そうした時は、延命という感覚よりも、生きている今の苦しみを取り除く、という感覚で捉えていただければと思います。
      空腹や喉の渇き、暑さ寒さ、汚れやべたつきの不快感など、生命としての種は異なれどやはり同じように苦しみを感じるものだと思います。
      もちろん人と基準が違う部分もありますが、苦しみを少しでも軽減させてあげてください。

  6. 9歳になるうちの息子(うさぎ、2代目)、時々倒れておしっこを漏らしたり、ずっと寝ている日も増えてきました。
    初代うさぎが亡くなる前、なんとか生きてほしいとあちこちの名医を探し、結局怖い思いをさせてしまったことを今も悔やんでいます。
    この子はあるがままの天命をと思い、こちらのブログにたどり着きました。とりあえず飲み食べ、そして清潔に、いつも通りに。

    1. コメントどうもありがとうございます。
      急な出来事はうさぎに緊張をもたらしてしまいますからね。
      「安心できる空間でいつも通り」がいいですね。
      緊張なく安心できるのが一番だと思いますので、
      できる限りそばにいてあげてください。

  7. 皆さんの体験、読ませていただきました。うちの13歳の子もつい先日永眠しました。7月半ば夜中にいきなりアレルギーのようなくしゃみで鼻水垂らしながらパニックになり、暴れて後ろ足を痛めてから寄生虫のせいもあったのか、駆虫薬を貰って服薬するも両脚が動かなくなり、寝たきり介護状態ヘ。お尻も垂れ流しのため、最初はぬるま湯で軽く洗って、寝床には人間用の安心パッドを敷いてましたが、獣医さんのアドバイスで、マイクロファイバーバスマットを敷いてから、おしっこ汚れによる荒れがかなり緩和されました。今はまだケージを片付ける気にはなれませんが、大往生なのかなと思うようにしてます。

    1. コメントどうもありがとうございます。
      13歳とはまた大往生ですね。
      (ちなみに我が家では、ゲージは畳みましたが、未だ玄関に一部が置いてあります)
      獣医さんからのアドバイスの掲載など他の方も参考になると思います。ありがとうございます。

  8. 去年の10月末にてんかん発作?をおこし
    以後、眼振→斜頸→寝たきりとなってから
    もうすぐ1年となる10歳の女の子の介護をしています。
    皆さんの体験を教えていただきとても参考になっています。
    うちのこは、ミックスで健康時は3キロの大きさなので、
    折り畳みのコンテナにスポンジマット、
    タオル地のバスマット、ペットシーツ、おしりの下に小さめペットシーツ、susu(マイクロファイバーバスマット)を敷いています。
    横向きに寝ているので頭の部分には、
    四つ折りタオルにガーゼタオルを巻いて
    います。
    涙と目やにでベタベタ、カピカピになるので、ガーゼタオルはこまめに交換しています。
    固まった目の回りの毛は、お化粧道具の眉毛ブラシを使ってブラッシングしています。
    今のところ床擦れはありません。
    食事も元気な頃と同じ量のペレットとお水を飲めています。チモシーの量は減りましたが、
    1.5キロにまで減った体重も2キロまで増え
    何とかキープしています。
    不自由な体ですが食欲があり、まだしばらくは頑張ってくれそうです。

    1. コメントどうもありがとうございます。
      体重は減り続けるものと思っていましたが、また増えることもあるんですね(うちのうさぎは体重が健康時の半分になりました)。また、もうすぐ約1年とはすごい期間だと思います。やはり食が基本というような感じがします。
      介護環境や目元のケアの方法については非常に参考になると思いますので、ありがたい限りです。

      1. はじめの頃は眼振があり薬を飲んでいたので、
        ビーズほどの大きさのうんちで、栄養や歯のことなど考えず、とにかく何でも口もとに運びました。
        水分がとれないので野菜メインです。
        症状が落ち着き始めた頃から
        少しずつペレットとチモシー(ソフトタイプの葉の部分を束にし口元の方を折り曲げて)を増やし、盲腸べんが出るとスプーンですくって食べさせました。
        うんちが健康時まで大きくなったときには、ペレットはいつもの量になっていました。発症後約5ヶ月ぐらいだったと思います。
        チモシーを食べさせると盲腸べんが増え、食べることで体重が増えたのだと思います。
        ただどうしても寝たきりなので筋肉量が減り、これ以上は増やせないので、キープできるよう頑張っています。
        今は薬を飲ませず、目の充血と足のつけねが赤くなったときに時々薬を塗っています。

        1. うちのうさぎは食糞に関してまったくどうにもならなかったのですが、やはり食べることができる場合も結構あるんですね。タンパク質に関わる点ではありながら、やはりチモシーがいいんですね。
          ここあママさんを含め、様々な方から寄せて頂く情報により、食糞に関しても対応できたりすることを知りました。
          情報提供誠にありがとうございます。

  9. こんにちは、bossu様。
    寒い日が続きますがいかがお過ごしでしょうか、ぺんたくやです。

    以前にもお伝えしましたが、僕もうさぎと一緒に暮らしていて、今回は僕と暮らすうさぎについてです。

    そして僕は今、深夜の仕事をしているのですが、勤務に備えて夕方に就寝し、毎日その時にうさぎの夕食をこしらえるのですが、深夜に妹から「なんだか元気がない」とメールが入ってきました。
    そして今朝の帰宅後に確認してみると、夕食のフード、チモシーにあまり手をつけておらず、水も減っていないことが分かりました。

    昨日までははしゃぎ回り、元気に飛び跳ねていました。
    いつもならすぐにゲージから飛び出したがるのですが、なんだか目力も弱く、すぐに隅っこに行きたがるようです。

    僕のうさぎの名前はそぼろという男の子ですが、もう今年で11年くらいになり、年も年だし、いかんせん小動物の体調は急変するから怖いです。

    しかし令和になり老年期に入ってから怪我もよくして、足の骨折にも苛まれてきた子ですが、強いバイタリティで乗り切り、今もなお命火を盛んに燃やしております。

    bossu様も、うさぎさんと暮らされていたということも知っておりますし、こちらの記事も読ませていただき、もちろん現状は変わらずとも改めて考える時期が来たのかと、心がとても励みになっております。

    そして僕は女家族なのですが、いざの時のために僕だけでもきっちり心も整えておかねばと、自分の中で向き合い今まで学んできた数々のことを復習しています。

    現在、病院で診察待ちです。

    bossu様からお言葉にも僕は救われました。そしてなによりも、自ずと訪れる死に対する姿勢のあり方というものもです。

    またこの件については何らかの形で報告させていただくかも知れませんが、あまりご迷惑をおかけしない程度で、またひとつどうかよろしくお願い致します。

    失礼致しました。

    1. おかげさまで元気に過ごしております。
      さて、そぼろくんについてですが、月並みとなるものの、やはりできる限りの安心感を与えてあげてください。
      基本的には大変なことばかりだと思いますが、今しか感じることのできない経験もたくさんあると思います(僕の場合はよく手のひらを舐めれました)。
      一緒に過ごす時間を大切にしてくださいね。

  10. おはようございます。
    お世話になっております、ぺんたくやです。
    今回もコメント添えていただき、どうもありがとうございます。

    あの時は診察待ちの中で思わず書いたコメントでしたので、診察結果とその後の現在に至るまでの現状をご報告だけでもさせていただきたく存じます。

    診察の結果ですが、唐突な食欲不全は臼歯の噛み合わせによる可能性が高いということが濃厚でした。(不正咬合)

    前歯は大丈夫らしいのですが、奥にある臼歯の形がいびつであり、それが舌を刺激してしまっているのではないかと。
    これに関しては、本人の咀嚼の仕方のクセ・ゲージを噛むクセ等がそうさせてしまっていたり、チモシーをよく食べれば改善できると一概にはいえないそうです。

    しかし本人は、確実に違和感を感じているだろうし、やはりそれが痛いから食べられないのではないかと。

    というのも、確かに症状として
    ・口をクチャクチャする
    ・ヨダレが出る
    ・しきりに手も舐める

    など、確かに合致する症状もいくつか見受けられていました。

    治療は獣医のススメもありましたが、そぼろの歳も歳ですしやはり全身麻酔における体の負担・そしてそのまま意識が戻ってこなくなる心配も懸念されました。

    その場において僕の勝手な一存で判断しかねましたから、とりあえずは点滴とお薬を処方してもらい一度帰宅し、家族と相談….。

    鎮痛剤や整腸剤でつないではみましたが、やはりそれ以外の可能性・もう埒があかないと見受けなかったので、ついに「麻酔をかけた臼歯の切削」を決断しました。

    きっとこのまま歯を使わないなら歯も日に日に伸びてくだろうし、衰弱しきった体での麻酔ならば選択の余地すらもうなくなってしまう….。
    放っておけば、悪い噛み合わせからの二次被害も多いようです。
    臼歯は、ほっといても勝手に削れて良くなる確率はゼロとまで言われ、だからといって薬で紛れ紛れに生活することにも限界点が見える、正直たかが知れてるとすら感じたし、それは絶対に嫌でした。獣医さんにも言われ、ボクもこんな状況なら途方に暮れながらもきっと手術を選んだと。
    ならばこれ以上ジリ貧になる前に、もう飛び込もうと。

    そして、そぼろには「単純に痛いから治すでいいよね」と何回も伝えてきました。
    これについては、もうそれしか方法がないと告げられたゆえの僕の思いきりでもあります。

    切削を選択した問題は飼い主であるこちらに全責任があるが、意識が戻らなかった体力的な問題はむしろそぼろ彼の方ではないかと僕は思うんです。

    今まで感じてきた、彼のバイタリティを信じてます。だからきっと、手術も大丈夫。

    やはり麻酔の怖さはみんな一緒で、母も猛反対でした。
    やはり母は女性ですので、どうしても感情論になり本人の気持ちを汲み取ってしまうようでした。
    「それで、アナタがこの子を殺してしまう立場にもなるんだよ!この歳で麻酔なんて怖くてできない!」と、意見がまとまるまで随分と言い合いになりました。

    でも僕は、終始現状における最善の打開策を考え実行せねばと頑なでした。僕だって怖いし、決断したくないのは一緒です。
    女性から見てあまりにも合理的で非情に映るかもしれません。
    でもそれって、時に必要な男性的な選択ではないのかとも僕は思うんです。ここらへんの絶妙な感覚に関しては、bossu様もなんとなく同じ男性として僕が言わんとしてることは感じていただけるのではないかとも思います。

    最終的な判決としては僕が強い意志でその旨を伝え、母も妹も意見も尊重し、ようやく三人が合意できました。

    ーそして今朝、そぼろを病院に引き渡してきました。

    bossu様も「できることをやり尽くしたなら、それからは余計な心配はしない!」と書いてあったことが今現在の僕の背中を押してくれるようです。

    今日までにこの子の体力を保持できてたのならばいいのですが。
    しおらしいことをひとつ言わせてもらうならば、手術のことよりも、今は何よりその不安に駆られてます….。
    あのタイミングで、決めておけば最小の負担で済んだだろうに。
    「家族の意見も聞きたいので….」と、もっともそうなことを吐いて帰宅したわけですが、なんだか一瞬、僕自身の現実の逃げと弱さが体をすり抜けてったように感じます。
    他にもきっと、考えられる原因はあるはずだ!と。
    こうなるともはや結果論ではあるのですが、まだまだ自分の浅はかさを痛感します。

    決断するまでただ待たされただけの、そぼろには本当に申し訳ないです。動物達はみな誰に対しても恨むことがないと僕は思ってるんですが、ただあの子がこの決断を恨むのならばいくらでも僕が全て受け止めあげことができるのなら….。

    こうやってbossu様とお話しする前は、外部からじっとサイトを眺めていただけでしたが、こちら側としていつかは自分のうさぎのことについてもぜひコメントを寄せたいと思っていました。

    そして今がまさにその時で、
    bossu様の言葉が僕に伝わり、それが愛するうさぎのそぼろへと何かしらの形で行き届いてるのではないかと信じてます。

    今、頑張ってます。
    手術時間的には30分〜1時間で、血液検査やレントゲンも含め、夕方頃には連絡がくるそうです。
    僕はひたすら彼の勝利を信じてます。

    またその後の結果もコメントさせていただきたく思いますので、目を通していただけるだけでも….よろしければお付き合いいただけると幸いです。

    それでは、失礼致しました。

    1. どんな局面でもそうですが、社会における「自分の責任の範囲」とでも言いましょうか、自分の中で最も悔いの残らない形を選択し、自分の責任と思えるような内側の部分だけしっかりと果たすというのが心を護ることに繋がります。
      極端に言えば、一種の相手の責任と管理の範疇のことについて、結果には執著し得ないという感じになります。

      最終的にお話がまとまったようなのでよかったですが、そぼろくんとしては、自分のことで家族が喧嘩になる方が嫌だろうと思います。自分のせいで仲違いするなど決して望んではいないことであると思います。
      でも、「大切にされている」ということは伝わっていると思います。
      様々な不安が錯綜する時こそ、
      ― 時代錯誤の表現とも捉えられかねませんが、
      ― 「男らしさ」が必要になると思います。
      優しさは強さの上に成り立ちますからね。
      そんな思い切りも引き続き大切にしてください。
      うさぎは安心安全が第一となりますので、たくさん優しく撫でてあげてください。

  11. bossu様、おはようございます。
    ぺんたくやです。

    ありがたきコメントを心から感謝いたします。
        
    少し日を跨ぎましたが、ようやく落ち着きましたので文章を書き連ねておりました。
    そして最後は、手術前に寄せたコメントでしたから、その後の結果のご報告をば。

    あの日そぼろを獣医さんに託し、手術結果の電話までは5〜6時間待つことになると言われました。
    しかし、その後も僕は残された彼を少しでも近くから見守っていたいと思い、ひたすら車内で待っていました。

    ただその時、自分に残されたことを思い出しました。

    ゲージが汚れたままだったのです。

    ただ祈るではなく、自分にまだやるべきことがあるのを気づき、彼自身の戦いは彼に任せ、再び戻ってくることを信じて一度帰宅しました。

    家に帰り、彼のいない静かなゲージを少しずつ掃除するのですが、ご飯も残されたままでオシッコの痕跡もなく、糞の形もいびつ。
    彼の実態の名残りを直視できませんでした。

    もしかすると、これが最後の掃除になるのではないかとふと思うと、気持ちも張り裂けそうになり、体も震え涙も止まらなくなり何回も手を止めました。

    そんな余計な煩いも振り払い、気持ちを持ち直し、掃除を終えて病院からの電話を待ちました。

    食事の喉も通らないので、ただ心を穏やか保ち、ただ「今」に意識を張りめぐらせることに努めました。

    そして、3時過ぎに着信。
    携帯の画面に重い指を当てました。

    ーー結果、手術は大成功でした。

    容態も安定しており、血液検査やレントゲンもまとめて行われたのですが、特に異常は見当たらなかったらしいです。

    彼が家に帰ってきたのが夕方ごろでしたが、彼の凱旋を家族もみな喜び、再び帰ってくることを信じて片付けたゲージに戻すことができました。

    口内の炎症自体は、現在の段階でもまだ完治はしていませんが、処方された薬も与え、そぼろ自身は毛並みも艶やかになり、糞もいたって良好、いつものように僕らの後をピョンピョン追いかけてきます。

    今回、11年目になる老体の彼が生死の天秤にかけられましたが、様々な因縁のジャッジが今の彼を生へと傾かせたのかなぁと思います。

    いつか約束された旅立ちのその日まで自分は自分だけの心を整えて、悔いの残さないよう、「今」感じ取れるものを大切にして過ごしたいです。

    そして、今回このような決断に至ったことに関してもbossu様には様々な智慧を始めとしてそぼろ、そして僕自身に関してもまた大変お世話になりました。

    もう一度、改めて感謝の意を表します。
    本当に心からありがとうございました。

    そしてこの度、bossu様に寄せていただいた言葉も改めて深く考えさせられました。

    結果的に今回、彼は一命を取りとめましたが、この先も彼の人生は彼だけのものに変わりないですよね。
    もちろん周りのみなが善意を持っていろんな策を考えて実行はしようとも、今回のような生死の問題にとどまらず、我々が相手との間に起こる現象を手中に収め得ることなどなかったのだと。

    その時自分ができることといえば、一線引いて事象を明らかに見る。
    そして己をしっかりと導くことが、物事の様々な境界線をはじめ、やるべき範疇というものも見えるのではないでしょうか。

    そういう意味でもやはり、「常に己が正気であればいい」ということが全てなんじゃないかと僕は感じます。(もちろんそれが、我を持とうって意味合いではないですよ)

    長年bossu様のサイトを訪れている所以とか、本当の意味で己に重きを置く意義だとか、心理学の枠内だけにとどまらなかったということも、もとはその辺りの自分だけの問題としての尊重にあったようにも強く感じました。

    ….ところで、以前の手術の真っ只中「生死」について思いを巡らせる機会がありまして、それを僕なりに構築してみたんです。
    浅い考えではありますが、そちらの件については、また哲学テーマからお邪魔させていただきと思っておりますので、よければお目を通していただけると幸いです。

    それでは、一度失礼致します。

    重ね重ねになりますが、いつも本当にありがとうございます。

    1. 手術が成功してよかったですね。身体的な苦しさが軽減されたようで良かったです。
      (検索への影響から一部ワードを変換させていただきましたがご容赦ください)

      おっしゃる通り、「常に己が正気であればいい」というような感じで、感情に振り回されず、理性によりできることをするというのが最も理想的です。
      でないと、結局自分の感情をどうにかすることが最優先となり、理性的な判断も行動も取れず、結果、自分にとっても相手とっても最良とは言い難い状況を作り出してしまいますからね。
      そのように理性を保つことと軽薄は別物であるはずですが、時に騒がないことが非情であり軽薄であるというような評価をされることがあります。
      しかしそんな他の人の感情の騒ぎにすら振り回されないということが本質的な「理性を保つ」という感じになります。
      ということを飛ばしても、掃除という行動は最適であったと思います。

      ひとまず手術が成功し元気になって良かったです。
      そぼろくんもよく頑張りましたね。
      よかったよかった。

      それでも生死に関する事実としての構造は、いつまでも追いかけてきます。この点についてはテーマが異なってきますので、おっしゃる通り哲学テーマで取り扱っていただければと思います。

  12. bossu様、こんばんは。
    コメントありがとうございます。

    感情に振り回されず、理性によりできることをするとおっしゃっていただいた部分についてですが….。
    ちなみにこれ、相手に突然キレられたりした場合とかにも応用可能ですよね。

    以前海外のニュースで、ファーストフード店に強盗が入られた時の店員さんの対応が冷静であり、それが清々しくて妙に印象的残ってます。

    強盗に銃を突きつけられるんですが、早々にディスペンサー内のお金を持ってけと言わんばかりに突き渡し、逃走したところを通報して終了という。そして時間的にも、すごく短かったような気がします。

    その事例ではお金でしたが、果たしてこの人はなにを望んでいるのか…ということも冷静ならば先手で対応する余地も生まれますよね。

    (どうせ金目当てだ。とりあえずこれ渡して目の前からさっさと失せてもらって、あとはタイミング見計らって通報すればいいわ)的な。見てて面白かったです。
    まったく、結局どっちが支配されていたのか分からなくなりましたね。

    真っ向から武器を振りかざして突撃してくるのが感情だったなら、その直線上に落とし穴を仕掛けたのは冷静な方だったのではないかと思います。
    もっとも冷静な人間にとって、感情に振り回された人間など敵ですらないんでしょうけど。

    とはいえ、恥ずかしながら僕もイラッとすることは多々ありますので精進したいものですね….。

    なんだが、話がそれちゃいました。
    bossu様の言葉は、それを入れれば劇的に美味くなる隠し味みたいなもので、こちらのテーマの引き出し方も巧みだし、ついついどんどん喋りたくなっちゃいますね。

    あたかも、無色透明な水が一滴の絵の具によって、鮮やかに広がりをもっていくような感じです。

    とにかく、まだ喋りたい気持ちを抑えて今回はこの辺で。
    また「生と死」についてお話ができることを心から楽しみにしておりますね!

    また笑顔(?)で会いたいです!
    それでは、失礼致しました。

    1. 感情を「自然な反応」として否定せず、それでいてそれに振り回されないというのが理想的な基本姿勢になると思います。
      様々な感情にはその起こりの手前に驚きがあります。
      なので、ふっと空白が生まれたりしますが、その次に来るものを一種の客観性をもって観察すると、理性を保ちやすくなります。
      (テーマが異なるため、触れるのは少しにしておきます)

      それではまた何かありましたら何なりとご連絡ください。

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