気持ちというものは浮き沈みしやすいかと思います。
感受性が強ければ強いほど、外部現象の影響は強く、それによって気持ちが変動します。
その気持ちの揺れ幅が少ない人が「鈍感な人」「図太い人」などと言われます。
それはそれで才能なのですが、ともすれば、ただの「相手の気持ちがわからない人」になってしまいます。
うじうじ考えずに動けるのは才能ですが、考えない故に人にダメージを与えてしまうことがあります。
感受性が強いいわゆる繊細な人は、繊細さを極めることによって、感情の変化にとらわれない人になります。
図太い人も、感性が磨かれていけば、相手のことも考えられる人になります。
スタート地点は違いますが、ともに成長すれば、同じような人格に近づいていきます。
登り口は違えど頂辺は一つ、みたいな感じです。ただ、唯一絶対の地点があるのかどうかはわかりません。
すこぶるブルー
極めてブルーになる時はあると思います。
一番ひどいのは「俺はなんてバカだったんだ」と気づく時です。
おしゃれな服を着て、高そうな店で、キザなセリフを吐いてみたものの、「鼻毛が出ていた」、というのは実際にあった話です。
今すぐ、穴を全速力で掘って入りたい気分になります。
それが叶わないなら、いっそ地球が滅亡して欲しい、とでも思います。
しかし、そんな出来事が人を成長させます。
たとえば、電車の中で英書を読んでいたとしましょう。
人に見られるために読んでいます(電車で隣に掛けた客の本)。
かっこいい人の条件として、「英語が話せる人」「ピアノが弾ける人」というのを、昔雑誌で見たからです。
それを暴露されるような出来事が起きたとしましょう。
その時、泣きたくても涙も出ないほど恥ずかしくなります。
その時に考えます。
「俺は何がしたかったんだろう?」
そう気づければ、そこで終わります。
そこで気づけない場合、絡むコミュニティを変えるなど、フィールドを変え、また、手を変え品を変え、同じようなことをしてしまいます。
恥ずかしさほど、人を急激に成長させてくれるものはありません。
後悔は知恵の緒です。
すこぶるブルーな日には、それを利用してみましょう。
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