パレスチナ旅行記「ベツレヘム」編です。イスラエルとは別になる、パレスチナ自治区のベツレヘムへ行ったのですが、そんなに長くは滞在しなかったので、ほぼエルサレムの話になっています。一応パレスチナのベツレヘムでは聖誕教会(降誕教会)などに行きました。
写真は別ページにまとめてあります。
Bethlehem
パレスチナ自治区内のベツレヘムに行きました。
公共交通機関では行けないようなので、エルサレム旧市街からタクシーで向かうことになりました。
聖書に詳しい方ならご存知かと思いますが、ベツレヘムは聖母マリアが処女受胎し、イエスキリストを産んだ所。つまり、イエス生誕の地です。
お遊戯なんかでよくある、東方三賢者がやってきて…というやつですね。
というわけで、そんなイエスキリスト生誕の地である聖誕教会(降誕教会)に行きました。
聖誕教会
聖誕教会(降誕教会)に入ると、なぜか不思議な感じがしました。ずっと鳥肌でした。
この聖誕教会はイエスキリストが生まれた場所とされています。
そして聖誕教会の中にはさらにイエスキリストが生まれた場所に祭壇があります。
聖誕教会の前も数年前までは戦車がやってきたようなところだったらしいのですが、そんな雰囲気は全然なく、陽気な人が多かったように思います。
聖誕教会(降誕教会)は西暦333年に造られた教会であり、2012年にはユネスコにより世界遺産(危機遺産)に登録されたようです。
ベツレヘムのレストランにて
レストランに入ると、ありえない数のコップを持つ店員さんに驚かされたり(おそらく片手で30個くらいは重ねて持っていたように思います)、道端でムスリムに絡まれて、なぜか「日本の歌を歌え」と言われたので、ミスチルを歌っておきました。ベツレヘムのショッピングセンターのテレビ画面に富士山が映っていました。非常に嬉しかったです。
パレスチナの人はハイテンションの方が多かったように記憶しています。ショッピングセンターの人に聞いてみると、「いつ死ぬかわからないので、毎日を楽しく過ごしてるだけですよ」と言っていました。
パレスチナを進めない
どうせパレスチナまでやってきたのならということで、もっと奥へも行こうかなと思いましたが、タクシーが危険地帯には行ってくれないようで、本気で行きたければ車を借りるというようなことをしなければならないようです。それか歩きですね。さすがにそこまでは準備していなかったので、パレスチナを進むことは諦め、そそくさとイスラエルに戻ることにしました。
ガザ地区とレバノンの国境付近は本当に危ないらしいのですが、パレスチナ自治区でもベツレヘムは意外に大丈夫でした。
ただ、一応タクシーに乗ってても検問にあいました。タクシーが信号待ちになった時、マシンガンを持った人にコンコンコンと叩かれ、検問されるという感じです。しかし、パスポートを見せれば万事オッケーという感じでした。
帰りには検問所
行き、つまりパレスチナへ入るときは特に何事もなく入れたのですが、帰りには検問所がありました。
自治区との境目はチェックが厳しいのですが、僕は明らかに東洋人なので、日本のパスポートを見せたらパスポートをチェックすることも無く通過できました。ほかの人は指紋チェックまで受けてました。
駅の改札のような形で指紋チェックゲートのようなところがある感じです。
検問所を出ると観光バスが停まっていたり、客待ちタクシーがいてくれたりという感じでしたが、タクシーがいてくれたおかげで何とかエルサレム方面に帰ることができました。
再びエルサレムへ
イスラエルに戻り、翌日「次の角をひだりーーー国会議事堂!」などとルンルン気分で歩いていたら、あまりに楽しいのでかばんをグルグル回しながら歩いてみたら、地図を落としました。
34シェケルもしたのに…どうするオレ。
とにかく引き返す。時間と太陽の位置で方角を確認。記憶力をなめてはいけませんね。
安息日で電車が一本しか無い
明日は安息日。律法に定められた聖別の日。ということで、明後日にこの国を出るので、明日はテルアビブへ。
安息日。
電車が一本しかない…
しかも夜。
次のホテルには昼過ぎに着くと言ったにも関わらず確実に帰れないということになりました。18時を目安にチェックインしないとキャンセル扱いになるという噂…
どうするオレ。大丈夫大丈夫。安息日なのに電車があるだけありがたい。
時間に余裕があるので、エルサレム旧市街からバスで、新市街方面へ、「大丈夫、適当にタクシーを拾えばなんとか駅までは行ける」ということで、適当に降りて、買い直した地図を元にテクテクと歩きで駅まで向かいました。
エルサレム新市街 歩いて駅まで向かう
もちろん少年感満載。
博物館がありそうな雰囲気。
いくら探しても見つからない博物館の入口。
ぐるぐる回りながらまさに彷徨って、「ここを通るのはおそらく日本人初だろう」などと思いながら、誰も通りそうにない道をぐるぐる。
車で移動すれば見落としそうなエルサレム新市街の景色を堪能しながらテクテク数時間。
途中で腰を下ろして、というかでれーんと寝そべった公園。
世界でトップクラスに危険とされる国で、なぜかそれまでの人生一番の安心感を感じました。
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