アフォリズム 671-680
- 671.経営論の汎用性
- 672.暇とサボり癖
- 673.サボり癖への喝
- 674.流れと活気
- 675.この人以外はいい人
- 676.ナメてかかってこられた時
- 677.1分でこせるRPG
- 678.レベル上げという地味な作業
- 679.月曜日の楽しさ
- 680.対機説法と四無量心
671.経営論の汎用性
最新の経営論、商いの成功事例のようなものは、「都市部でしか通用しない」、「インターネット空間でしか通用しない」というようなものが数多く含まれている。そして、それは既に「時代遅れ」という場合もある。そのような空間は日進月歩であるからである。
経営論、商いの方法論の基礎部分は、江戸時代から昭和の頃までの間の逸話の方が参考になる場合が多い。時代背景としての違いはあったとしても、基礎中の基礎の部分において通じるものが多い。つまり基礎として汎用性のあるものが多い。
時代が違うからこそ、「話の全てを現代でそのまま適用しようとは思わない」と最初から思うため、基礎の抽出に役立つ。
ところが時代が近いと、「そのままでも通用するのではないか?」と思ってしまう。
これが「数年前なら通じたかもしれないが、今となっては通用しない」という現象を引き起こす。
672.暇とサボり癖
暇な時間は消極的な思考を引き起こしやすい。
消極的な思考を追い出すにあたって、無理矢理にでも何かをしておいた方がいいということになるが、無理矢理にやるようなことなど「やらなくてもいいじゃないか」というサボり癖が頭をよぎる。
そしてまた暇が生まれ、消極的思考が始まるという格好になっている。
消極的思考が起こるくらいなら、無理矢理にでも何かをやっていた方がマシであることを頭では理解していたとしても、サボり癖が見事な言い訳を見事に作る。
言い訳を作れないなら、体調を悪くしてまで「何もしないでおこうね」とやり込んでくる。
そしてまた暇な時間と消極的思考による苦痛を得ることになる。
673.サボり癖への喝
これはあくまで自分自身に向けるようなことではあるが、消極的思考を止めるための行動をサボり癖が阻害してこようとした時は、「サボるな!」「さっさとやれ!」と喝を入れるべきである、
「サボらせて、また消極的な思考を始めさせる気か?」
「無駄かもしれないが、放っといても悪化するだけだろう」
と、サボり癖に喝を入れることで、こうした悪循環から抜け出すことができる。
674.流れと活気
水でも空気でも停滞するとどんよりと濁ってしまう。
流れを作ると最初は濁るが、やがて澄んで活気が溢れてくる。
入口と出口を開き、流れを阻害するものを取り除いて流れの道を作ると、その流れの強さに応じて明るさと力が訪れるだろう。
675.この人以外はいい人
嫌なやつが現れた時、「ああ、この人以外はいい人なんだなぁ」と再確認する。
普通の対応をしてくれる人の普通の対応にありがたみを感じるというような、普段意識していない部分が顕になる。
なので嫌なやつが現れた時の嫌な気持ちもすぐに帳消しになる。
676.ナメてかかってこられた時
「おいおいこいつにナメられてるぞ」と思うと、より高みに行きたくなる。
「ふざけるな」という思いが原動力となる。
そうなると「あの時、ナメてくれてありがとう」とすら思えてくる。
677.1分でこせるRPG
1分でこせるRPGがあるとすれば、おそらくそれはRPGとして成り立たない。
RPGの醍醐味を理解しているのであれば、様々な困難も楽しむことができるだろう。
678.レベル上げという地味な作業
あえてゲームを手にとってレベル上げという地味な作業をしていると、「ああ、こんなことをしているくらいなら…現実世界の方でもちょっとずつやるか」という気分になってくる。
レベル上げという地味な作業に苦痛と無意味さを感じれば感じるほど、現実世界の方での行動に意識が向いてくる。
679.月曜日の楽しさ
仕事が本当に楽しくなると、休みの日にあれこれ考えたことを「さっそくやってみよう」と、月曜日が待ち遠しくなる。
680.対機説法と四無量心
自分の知っていることをただ真面目に語ることしかできないということは、まだ四無量心に欠けている。智慧が完全には現れていないひとつの目安となる。
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