アフォリズム 31-40
- 31.美しさの価値の尺度
- 32.次元の多さ
- 33.成熟したものの刈り取り
- 34.当然の不満への疑い
- 35.影の操作
- 36.相手の言動
- 37.どこで受けるか
- 38.売り物と収益
- 39.偶然ばかり
- 40.生き方の提案
31.美しさの価値の尺度
人の表面上の美しさなど、興奮という尺度にいかに寄与するかという点のみであり、それ以外にはさほど何ら価値はないと思っておくくらいがちょうどよい。
そして、根本は状態の投影であることを忘れてはならない。
32.次元の多さ
要素の多さと洗練によって形作られた体積が面白みになるということを知れば、単一の要素の内側で案を量産するよりも生産性が高いことがよく見えるはずである。
これはぷよぷよにおいて2連鎖よりも7連鎖のほうが著しくスコアが高いというものと同じ構造となっている。
33.成熟したものの刈り取り
中長期的な視点で育まれある程度成熟したものを、いきなりやってきては根本から切り取り、短期的に悦に入り、その後崩壊させて引責辞任するような者がいる。
ある意味で開拓者精神といえば聞こえはいいが、そこにあったものを再起不能にする形で刈り取っているだけである。
34.当然の不満への疑い
「誰に聞いても頷く」というようなことを根拠に、「この不満、この不足感は当然なのだ」と決定づける前に、そうした不満、不足自体を疑ってみるということをする方が良い。
35.影の操作
影を変化させるために影そのものを操作しようとすることは馬鹿げていると思わないか?
36.相手の言動
相手の言動によって落ち込むということは相手にコントロール権を与えているような格好になってしまう。
37.どこで受けるか
「おまえまだドラえもんなんか読んでんの?」と、ベルトを垂らしたスラムダンカーに言われたとしよう。
これを胸で受けると落ち込んだり苛ついたりするかもしれない。
これを腹で受けるとそよ風のように感じるかもしれない。
これを智慧で受けると爆笑してしまうかもしれない。
38.売り物と収益
自分自身を売り物にするということは、少なくともそれほど稼ぐことはできない。
疲れる上に概ね価値は逓減していく。
39.偶然ばかり
同級生の親友を思い浮かべれば、同じ年に生まれて同じ学校に入ったという部分に関して、自分は関係していない。
試験会場に行って入試を受けるということはしたが、それはそれでその場の最適な行動を取ったと言うだけであり、それと親友との出会いは直接関係していない。
そうなるとやはり、親友と親友になったのも、全てが偶然ということになる。
40.生き方の提案
これ以上自尊心を欠落させまいと、生き方の提案をしてくる人達がいる。
その奥の意図が自尊心を補うためというものである以上、全く耳を貸さなくても良い。
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