藪萱草(やぶかんぞう)は、ユリ科ワスレグサ属の多年草。川岸や湿原などに自生しています。春先の新芽は山菜として利用されるようです。ワスレグサ(忘れ草)とも言われます。体系によっては ススキノキ科とされます。ヤブに多く生えるカンゾウということで、ヤブカンゾウという名がついたようです。
ヤブカンゾウは中国原産の多年生草本であり、栽培されていたものが野化しているようです。食用や観賞用として古来より日本に伝わり、若葉や蕾は山菜として食されます。
藪萱草(やぶかんぞう)の草丈 は約80cm、開花期は7〜8月のお盆前後です。花は橙色の八重咲きで、3倍体のため結実しません。匍匐茎を出して広がり、群落を形成します。ヤブカンゾウの花は、雄しべと雌しべが花弁化しているため結実できません。花は朝に開いて夕方にはしぼみます。葉は淡青緑色で広線形で長さは40~60cmです。若葉と花は食用になり、また、利尿剤として民間薬として利用されます。
ノカンゾウ
ヤブカンゾウの変種として一重咲きのノカンゾウという種もいます。ヤブカンゾウの花は八重咲きですがノカンゾウの花は一重であり、花被片は6枚あり、雄しべと雌しべがしっかり存在するため、稀に結実するようです。ヤブカンゾウに比べて個体数は少ないようです。
公開日:2015.03.06
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