僕はイカが食べれません。
ついでに言うと磯臭いものは全てダメです。
カニ味噌などは絶望的です。
あとエビの殻も無理です。
越前町
群馬県も大好きですが、福井県も大好きです。
特に越前海岸ですね。
思いっきり磯のにおいをかぐと、本能が反応するような気がします。
十代の時にバイクで越前町まで行ったことがあります。
それも12月です。しかも夜です。
僕は250ccでしたが、もうひとりの友達は50ccというツワモノです。
途中で小雨が降ってきて、日本海の突風と相まってまさに嵐の中「しおかぜライン」を走りました。
ダウンジャケット2枚装備という高防御力で挑んだにも関わらず、まさに骨まで冷え切りました。
下3枚、上10枚、手袋3重、もちろんマフラー付き。。。
完全防備で行ったつもりだったのですが。。。
もちろんお金がないので野宿です。
まずはとりあえず風をしのぐために、僕たちは「クリアの壁付きバス停」で暖をとりました。
持参していたウォークマンの音量を最大にして、「部屋」の中に響き渡らせました。
カバンの中に入れて持参していた「みかん」をほうばりながら、ひとまず寝袋に入ってぼーっとしていました。
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この越前町は、遠い昔に何回か来たことがありました。
何を隠そうひいおばあちゃんはここで生まれたらしく、遠縁の親戚が今でも住んでいます。
小学校低学年の時です。
民放は2つくらいしか映らない中、砂嵐混じりでドラえもんを観た記憶があります。
そこで5つくらい上のお姉さんと、僕と同い年くらいの妹の、姉妹と一緒に遊んだ記憶があります。
少し高いところにある神社へと続く坂道があって、そこまで一緒に駆け足で行ったことを朧げながら記憶しています。
「部屋(バス停)」で暖をとりながらそんなことを思い出した僕は、小学生の時のかすかな記憶だけを頼りに、友達を連れ出してその神社を探しました。
覚えていた風景とは異なりましたが、やはり高台に神社はありました。
そこで朝日を待つことになります。
やはり体は冷えたままです。
でも、すごく心地よかったのを覚えています。
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翌朝、町民健康センター、みたいなところにいって、風呂につかりました。
冷えたあとに風呂につかるとビリビリしますが、全身ビリビリで、表面だけでなく身体の内部までビリビリきます。
恐ろしいくらいビリビリきました。
鏡を見てびっくり、全身が真っ赤っかです。
湯冷めしたのか、その後知らぬ間に寝込んでしまいました。
そして、帰りは晴れ渡る空の中、ゆーっくり「しおかぜライン」を気持ちよく走って帰りました。
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やはり、今年も磯のにおいをかぎに行かねばなりません。
2018年1月に越前町に行きました。友人と野宿した「クリアの壁付きバス停」を撮影してきました。
2019年には思い出の神社の高台まで行ってみました。
改バージョン⇒磯をかぐ 改
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