新近効果(終末効果)

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新近効果終末効果/新近性効果)は、最後に提示されたものが記憶に残るという心理効果。物事の最後に起こったことの記憶の再生率が高いことを意味する。

初頭効果は、第一印象であるが、こちら新近効果は最後の印象にまつわるものである。新近効果は終末効果とも呼ばれることから、「親近感がある」という意味ではなく、一番最後に会った時の記憶、物事の一番最後の場面の記憶がよく残るというような効果である。

つまり初頭効果と新近効果という心理的な動きを考えると、最初でも最後でもない「間・中間」はあまり覚えていないというようなことになりそうなものであるが本来そんなことはない。それはおもんないグループが長谷川町子氏レベルの笑いで「ユーモアある人」を演じられたとでも思っているから記憶に残らないだけである。

記憶力というものは覚える能力ではなく、覚えたものを引き出す能力である。ということで、新近効果は、記憶を引き出す能力の低い人達によく起こり得る心理効果であるということになる。

「人志松本のすべらない話」で一番最初に話した人と一番最後に話した人の話だけが強烈にインパクトに残っているであろうか。一番最初と最後の人の話が一番面白いのであればそうなるが、実際に覚えているのは、間であろうが「一番面白かった話」である。

すなわち、初頭効果や新近効果などというものは「おもんないグループが、おもんないグループと悟られないように駆使する騙しテクニック」ということになる。最初から最後まで平坦で印象に残らないような場合なら相対的に最初と最後が印象に残るのは当然である。

最初は、「初めて」という緊張と驚きがある。最後は「これで終わりだ、一応どんな人か覚えておこう」と最後に記憶を固めようとする時である。

普段、新近効果を狙うなら「去り際」が重要だということになるが、初頭効果と合わせて最初と最後だけ良ければいい、第一印象と最後の瞬間だけなんとかすればいいといった感じに短絡的に考えるのは危険である(面接で終了時に気が抜けてボロが出る人が結構いたりする。そうした面は最後まで気を引き締めよう)。

といっても、新近効果など、こういう効果を気にしないでいれるように「伝え方」自体を磨くべきである。つまり、おもんないグループの方は、こんな小手先のアレコレではなく、常に「伝え方」を意識してみよう。

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Category:心理学

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