ニーチェは時々こういった、自称アーティストの劇団員がソーシャルネットワークでつぶやきそうなことを言います。ただ、これはタイトルであって、続きがあります。彼には彼なりの考えがあったので、今回は引用します。
夢想された天体不調和に反対。―われわれは多くの誤った雄大さを再び抹殺しなければならない。それはあらゆる物がわれわれに要求する正しさに反対するからである!そこでこのためには世界を事実以上に不調和に見ないようにすることが重要なのだ! 曙光 4
戯言の領域を離れませんか、ということですが、肝心なのは「見ないようにする」という点です。
「世界を事実以上に不調和に見ないようにする」☚ここポイント
事実以上に解釈するのは「アイツ」の仕事です。ここでいう事実とは「だってそれが事実なんだから」と一般的に言われるような事実よりも、もっと単純な事実です。
単純な事実
「今、無職、これ事実」というのはまだ社会的フィルターがかかっています。もっともっと単純な事実を変な解釈なしに見ることです。
単純な事実としては、
「息をしている」 以上。
というような感じですね。もっと単純にすると吸った、吐いた、という瞬間があります。そこまで単純に確認できればそれだけでいいでしょう。
それで終わりといえば終わりですが、そういう事実だけ見るようになれば、怖いものや憂うものがだんだんなくなってきます。
もっと厳密に言えば、触覚などによってそういう行動をしたという合成が起こっているというようなことです。
そしてさらにもっと厳密に言えば、触覚などの信号のを毎瞬間に心が受け取っている、というだけです。
ということは、
「今、何かを捉えている」
とか
「今、何かを心が受けている」
といった程度です。
今、怒鳴られている、といっても、大きい音が聴覚で認識されているだけです。言葉は一応意味を含んではいますが、これを解釈しなければタダの音です。
リアルタイムで音を認識してしまいますが、言葉が終わると音も消えます。あとは記憶です。
よくよく精神的ストレスという言葉が使われますが、ストレスを感じた時に、そこにたくさんの社会的解釈が含まれていることに気づければ、それだけでストレスというものは激減します。
同様に「この人は偉人です。すごい人なので尊敬しなければ」、というのも「夢想された天体不調和」ということになりそうですね。
夢想された天体不調和に反対 曙光 4
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