ラグ効果(フラッシュラグ効果、flash-lag effect)は、運動する光点の真下の位置で別の光点を一瞬点灯すると、実際には二つの光点が垂直位置にあるにもかかわらず、運動する光点が運動方向に若干ずれた位置に知覚される現象。運動しているものとは別の場所から光を当てると、運動している側の光が若干遅れて知覚されることによって起こる。
このフラッシュラグ効果は、網膜に刺激が与えられてから知覚が成立するまでに約80ミリ秒から100ミリ秒の遅れがあるために起こる錯覚。つまり、現実をリアルタイムで見ているわけではないということ。
そして、フラッシュラグ効果が起こる原因の一つは、運動しているものを予測で見ているということにある。運動の軌道を予測しながら作り上げているということになる。これは、目の前の現象を捉える際、過去の記憶から少し先の未来を予測し脳が現象の知覚を補正していることを意味する。
公開日:2014.12.14
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