フィーアオルトの法則(Vierordt’s law)とは、触覚に関する法則で、皮膚の触空間閾は身体の各部によって著しく異なり、四肢の先端部(よく動かす部分)に近いほど鋭敏で躯幹では著しく鈍いという法則。フィーアオルト氏(Vierordt.K)によって示されたことからフィーアオルトの法則と呼ばれる。
皮膚の感覚はどの場所でも同じような感覚を持っているわけではなく、手先などと体の胴体を比較した場合であれば、手先のほうが感覚が鋭いということを示すのがフィーアオルトの法則である。
触空間閾
触空間閾(tactual space limen)とは、触覚計により2点と感じる距離のことである。触二点分別閾、二点閾と呼ばれることもある。触覚の解像力を示し、皮膚上で離れた地点にある2つの点が、しっかりと「2つの点であること」がわかる臨界距離を意味する。
2点の位置があまりに近い場所になると、2点ではなく1点として判別してしまうポイントが出てくるが、その境界が触空間閾(触二点分別閾、二点閾)を知るポイントとなる。
例えば、近い場所にある2点をつついた場合に、それが別の地点であることを判別できるかどうかというところで触覚の解像力を示す。この触空間閾は、体の各部分によってそれぞれ異なり、「四肢の先端部に近いほど鋭敏であり、躯幹では著しく鈍いという法則」がフィーアオルトの法則である。
公開日:2018.11.10
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