アフォリズム 971-980
- 971.知識の判断
- 972.女の提案の変容
- 973.漫画界のロックスター
- 974.縁の太いメガネ、髭、角刈り
- 975.女からの承認
- 976.生存戦略としての非Z会
- 977.言い訳の正当性
- 978.Zの尺度
- 979.行動力
- 980.生命力の最大化
971.知識の判断
知っても仕方がないものやいくら知ろうとしても本質を知り得ぬものばかり追い求めても、結局何にもならない。
知識を得るには、知識となり得るかの判断を必要とする。
972.女の提案の変容
弱き者に対する嫌悪感、そしてそれを若干取り除くような女の提案自体は正当性があるが、強き者の前ではその提案は吹き飛ぶ。
973.漫画界のロックスター
モテをこじらせ、社会的問題、社会的思想に囚われ、やれ若者を捕まえては「あの本だけは絶対に読むべきだ」と偉ぶる者を嘲笑うかのように、彼らが信奉する古典文学を台無しにする彼は、現代では希少なロックスターの一人である。
974.縁の太いメガネ、髭、角刈り
縁の太いメガネをかけているだけで弱き者だと捉え、髭を生やしているだけで信用を落とし、角刈りであるだけで雑であると勝手に判断することを変える気はない。
ただ、一定の職業においては、それを不問とするという勝手な判断も持ち合わせている。
975.女からの承認
女からの承認によって多少なりと男を活性化させようとしている者は憐れにしか見えない。
承認を欲し、さらにその方法を誤るものはさらに醜い。
976.生存戦略としての非Z会
弱者は、闘争の敗北によるさらなる弱体化を避けるために意図的に非Z会に向かう。
しかし、その思考、行動により、より非Z会となる。直近の生存は叶うが、弱体化の悪循環が起こる。
977.言い訳の正当性
言い訳の内容、理屈は、ある条件下では正しいが、一段抽象化した領域から俯瞰すると正しさが揺らぐ。さらに抽象化した空間では、正当性はものの見事に壊れる。
978.Zの尺度
例えば、連絡が遅れてしまった時、多少なりと相手は怒りを持っているが、その態度として、相手が怒りをぶつけてくるとすれば、それはまだ非Zであるということになる。
979.行動力
行動力というものは、本質的には考え方だけではない。
力を削ぐ考え方はあるにしても、その考え方を採用すること自体が力が不足している証拠であるという場合もある。
980.生命力の最大化
生命力を最大化する、ということについては、生命自体が一つの情報状態であるということを捉え、情報的身体を最大化するというのが本来は正しい。
生命力を強くするということ自体には様々な方法があるにしても、結局「今生じている現象本来の姿を捉える」というものが極みであることに疑いはない。
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