アフォリズム 731-740
- 731.職業的意志の反映
- 732.感謝と抽象化
- 733.阻害要因の除去と物事の運び
- 734.オカルト的説明
- 735.スパルタの必要性
- 736.様々な負債
- 737.暇をなくす
- 738.環境から「普通」の基準を変える
- 739.ありふれた道
- 740.影響について
731.職業的意志の反映
様々な行為行動、返答、取り決めの類をよくよく観察すれば、その人がどのような意志を持ってその職業を選び、その職務を担当しているのかがわかる。
732.感謝と抽象化
具体的な対象に直接的には感謝の念を持ち得ないという場合でも、それを抽象化した概念に感謝をすることくらいはできる。
例えば、自分の父や母への感謝に抵抗がある場合でも、それを抽象化した父性や母性というものには、感謝の念を持つことができるだろう。
例えば父性であるならば、直接的な個人としての父だけが対象となるのではなく、恩師や上司などが垣間見せた父性の部分も包括されることになる。
733.阻害要因の除去と物事の運び
掃除をすると運が良くなるというのは、科学的にも普通に説明できる。
身体にとって、精神にとって阻害要因となっているものを取り除くと物事の運びが良くなるというのは当然である。
734.オカルト的説明
ホコリやカビ、ハウスダストの類、エチレン等々、科学的にも説明できそうなものをなぜ未だにオカルト的に説明したがるのだろう。
735.スパルタの必要性
慈悲から考えるとスパルタというものは、それに逆行したもののように見えるが、堕落した借金癖のあるような者に対しては、スパルタ的指導の方が適しており、結果的に慈悲につながる場合がある。
736.様々な負債
負債というと金銭面だけが意識されるが、健康面の負債、清潔さ・整理整頓に関する負債、相手にかけた苦労や愛の不足といった類の関係性の負債、自分自身を蔑ろにした負債など、様々な負債がある。
これらを放っておくと、負債は複利計算で膨らんでいくことを忘れてはならない。
737.暇をなくす
暇をつぶすのではなく、暇をなくすように動いていれば、どんどん勢いがついてくる。
738.環境から「普通」の基準を変える
自分の中の「普通」が自分の人格を作っているのであれば、その「普通」を環境の側から変化させて馴染ませるというのも良いだろう。
物が少ない綺麗な部屋に違和感を感じていても、馴染めばそれが普通になる。
いつもより派手な服を着ると最初は違和感があるが、どんどんそれに馴染んでいく。
739.ありふれた道
ありふれた道を歩んだら歩んだで、そこを歩く人も多いため、結果的に戦う機会も多くなってしまう。
740.影響について
思い返して嫌な思いをする事柄は、端的にはその人物や出来事に未だに影響されているということになる。
ただでさえ嫌な対象に、未だに影響されているということは二重に苦を得ることになる。
「力んで忘れようとする」という選択肢以外に、何かの解釈をひっくり返したり、その影響を引き離すくらいに力をつけるなり、様々な方法を試すというのも良いのではないだろうか。
もちろん影響を受けているのは「自我」であるため、その領域を脱すると、心としてはすべての影響が無くなる。
自我が影響を受けていても、それに伴う現象が生じても、心までそれが到達しないというような構造になる。
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