アフォリズム 201-210
- 201.権威性への信頼
- 202.直感の悪用
- 203.生活の継続
- 204.景気と収益
- 205.大人目線で捉えることにより削ぎ落とされる個性
- 206.形態や生態の遠さ
- 207.知識と物語
- 208.謂れなき非難への態度
- 209.喜びの遅れ
- 210.出口への意識
201.権威性への信頼
どこぞの大学が研究したからといって、その権威性を闇雲に信頼し、下手に紹介などをしてしまうと、何かしらで不足があったり覆った時に、どうしようもなくなるということを事前には思わないものなのだろうか。
202.直感の悪用
直感というものは、譫言や狂気の裏付けによく悪用される。
それはそれで本当に訪れたものだとしても、せめて言語の限界までは裏付けようとする姿勢が必要になる。
203.生活の継続
生活をより良いものに、ということは理解できるが、「生活を継続する」ということが何なのか、というようなことについては棚上げされがちである。
204.景気と収益
不況の時に一時的に業績が悪くなることはあるとしても、業績悪化が一時的なものに留まらないという場合は、何かが根本からズレている証であると捉えることができる。
好況の時に濡れ手で粟というほど収益が上がるということはあるにしても、不況であるからといって必要最低限の収益が上がらないということは、事業のあり方として何かがおかしい。
205.大人目線で捉えることにより削ぎ落とされる個性
ドラえもんの道具を悪用しようとする大人が身の回りに登場しなかったり、バイキンマンの科学力でもっと効率的に世界征服を、というような大人目線がないからこそ、作品の個性があり夢があるということになる。
凄まじい科学力をもってやることが、「宿題を早く終わらせること」であったり、「ソフトクリームを取り上げること」であったり、といった世界は、大人の合理性によって容易に削ぎ落とされてしまう。
206.形態や生態の遠さ
対象が自分と形態や生態が遠ければ遠いほど、感情移入がしにくくなり、共感から遠のく。
207.知識と物語
知識は瞬間的に読んで蓄えるという形でもよいが、物語は当然ながら適切なペースで追体験すべきである。
208.謂れなき非難への態度
謂れなきことで非難された時に取るべき態度は、その指摘された対象を三倍でも四倍でも加速させることである。
209.喜びの遅れ
その場では喜び切れないが、その後何度も何度もそのことで喜んでいるようなことがある。
210.出口への意識
たどる道はどうあれ、常に意識は出口の方へと向けておく。
普遍性と再現性と軽さを頼りにして。
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