中国旅行記「大連」です。
大連市は、中華人民共和国遼寧省南部の街です。中国の北の方にあります。
大連旅行中、その大半を現地にいる中国人の友人に案内してもらうような形になりました。友人の勤める企業にお邪魔したり、餃子の王将や吉野家などに行ってみたり、射撃ができる所に行ったり、路面電車に乗ってロシア人街に行ったりしました。
写真は別ページにまとめてあります。
大連
関空から飛行機で大連に行ったのですが、
「泉佐野市に住んでいたら、通えるんじゃないか?」と言うような近さです。
とにかく、寒い… 極寒です。
今まで行った国は日本より暖かい国でしたので、この寒さは強烈です。
「もう3月だから大丈夫だろう」 と、なめてかかったのですが、風も強いので夕方には街を歩く気すら失せてしまうほど冷え込んできます。
早速、服を調達しに行こうと思います。
実を言うとこの街ではないですが、遼寧省はその昔、旧満州国の頃、親戚たちが商いをしていた所。あらためて考えると、何かと縁の深いところです。日露戦争の時、祖父はシベリアで捕虜となり、収容所に2ヶ月いたそうです。ロシアも北朝鮮も近いので、「どうせなら陸路で行ってしまおうかなぁ」なんて思いました。旧満州国だけあって、温泉があります。
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空港を出ると早速強引なタクシーの勧誘。
百貨店での買い物に慣れすぎていて「まけてください!」という言葉をあまり使わなくなっていたのですが、ネパールとイスラエルで鍛え上げられたので、なにも憂いはありません。あらかじめ聞いていた相場までもっていってやりました。一旦値切ったあと、あらためて提示してきた値段でしか行かないと言ってきました。
「じゃあ断るよ」と言って、僕は去りました。数分後、走って近寄ってきて、それより安い値段を提示してきました。
そして、さらに値切って適正価格で交渉は成立しました。
「チップをくれ」と言ってきたので、 「ふざけるんじゃない」と言っておきました。基本的に3倍はふっかけてきます。インドやネパールでは10倍くらいが相場です。
僕はどこに行くにしても基本的にガイドブックと言うのは使いません。それと、少し精神が捻じ曲がってますから、「憧れのヨーロッパ」とかいうフレーズには惹かれない。何故か行きたくなる、という場所にしか行きません。
今回は、現地ネットワークを使って、日本語も英語も通じないホテルに来てみました。現地の友人が、ホテルに通訳してくれた上に、焼肉をおごってくれました。僕がおごるつもりだったのにおごってくれました。どうやっておごり返すか、戦略を練っていました。
別の日、友達の勤め先である貿易会社にお邪魔しました。
これはパッケージツアーでは味わえない醍醐味ですね。
餃子の王将や吉野家など
さて、大連には、餃子の王将はあるわ、吉野家はたくさんあるわで親近感が湧いてたまりません。
吉野家のメニューは若干日本と異なる感じでした。味としては現地中国の人に合わせているのか、牛丼をはじめ全般的にやはり日本の吉野家のほうが美味しく感じたような記憶があります。
中国大連市内で見つけた餃子の王将。あえてということなのか「ぎょうざの王将」とひらがな表記です。
さすが旧満州。ただ、地下のショッピングセンターの入り口に表示されていた「ようこそ、いらっしゃいます」には異論を唱えたいですね。
大連の企業に訪問
「ここで食べてもいいですよ」
会議室で林檎を頬張る日本人約一名。
…
社長と面会したのですが、大変面白い方でした。しばらくお話させていただいたのですが、不景気の不の字も感じないそうです。事業を立ち上げる前、日本のTDKに8年勤めていたそうで、流暢な日本語をこなされていました。
こっちにいる間、友人はずっと付きっきりで色々と世話をしてくれました。「仕事大丈夫なの?」と聞くと、「社長が許可してくれました」と、なんとも気前がいい。あらためて社長に聞くと、「彼女の部署は大丈夫です。それにいい経験になるでしょう?できれば日本語を教えてあげてください」と、気前がいい。
そして、元が切れてきたので、両替するのに銀行にいこうかなぁなんて思っていたら、「こっちの方がレートがいいですよ」と、為替トレーダーのオフィスを紹介してくれました。で、超高層ビルの一室にたった2名で営んでいるオフィスへ。外国為替のチャートだらけで楽しかったです。「またFXでもやろうかなぁ…」なんて思いました。
大連の街並み
さて、彼女はとてもいい人です。これでもか、というくらい素晴らしい女性です。2日連続で一緒に盲人按摩にいきました。僕の左腰の疲労の蓄積は深刻だそうです。
ひとまず普通の街並みを探索。漢字だけだとかなりわかりやすく表現されていますね。
新華書店
新華書店(しんかしょてん)。中華人民共和国国営の書店のようです。大連の新華書店は9階建てです。
もちろん並んでいる本は中国語だらけなので、特に用はないような感じでしたが、記念品としてウィトゲンシュタインの論理哲学論考の中国語版を買ってみました。
服屋さんにて
で、一緒にぶらぶら歩いていたら、ある服屋さんに通りかかりました。
「あ、開いてる!」ということで、連行されました。
「そこに座ってて」ということで、座りながら色々な雑誌を拝見すると、表紙にあゆが 載ってました。
「へぇ」なんて思いながら10分。
20分。
「これどう?」
「うーん…さっきのやつのほうがいい」
30分。
「この色かさっきの色かどっちがいい?」
40分。
「ああ久しぶり!元気してた?」(たぶんこういう意味、中国語なのでわからない)
べらべらべらべら。
50分。
「これだけにしといたほうがいいかな?それとも全部いっとく?」
1時間…
なんで女性の買い物はこんなに長いのでしょうか?でも、マシな方かなぁ…昔、1着選ぶのに5時間お供した経験があります。
なんでこんなに長いのか、誰か教えてください。
射撃ができる所(射撃場)
別の日、その友人が仕事で遊べないということで、友人の友達が一緒に遊んでくれることになりました。何がしたいかということで、射撃をしに行きました。
大連市内の射撃ができる所です。連れて行ってもらったのでどこなのかははっきり知りません。確か海沿いの湾岸エリアのようなところで、そこまではバスで向かいました。
射撃をしたのは初めてですが、かなりの命中率でした。なお、穴の空いた的(厚紙)は持ち帰ることができます。
夜にはみんなで合流して、クラブ(踊る方)に行きました。瓶の先から火が出ているような感じのものでジャグリングなど、パフォーマンスも激しかったように思います。
路面電車とロシア人街
中国の大連市内を走る路面電車。この手のクラッシックタイプは市内中心路線だけのようです。
大連にて路面電車に乗ったりしながらロシア人街に行ったりしました。大連は元々ロシア人によって基礎的な都市開発がなされた地域であるという経緯があるためその名残が残っています。
大連駅の北側に位置する旧ロシア街(ロシア風情街)。帝政ロシア時代の行政区跡地。ロシア人街のお店に入ると、ロシア人形のマトリョーシカだらけでした。
路面電車に乗って大連市内のロシア人街などにも行きましたが、やっぱり、観光というより日常に触れようということでスーパーに行きました。
日常
ちなみにこちらでは酒税がないのか、ビールは大瓶でも50円くらいです。ライト系が多いので、味は日本のものの方がうまいような気がします。日本ではあまりお目にかかれないような調味料をたくさん買い込みました。
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