インドには古くから男の一生を”学生期・家住期・林住期・遊行期”と分ける考えがありました。
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学生期にはさらにオナニー期、トンチンカン期が含まれていることはあまり知られていないどころか新説です。
精神分析で有名なフロイトには賛否がありますが、「なるべく上品に」という義務教育の領域を離れ、性欲動についてきちんと彼なりに包み隠さず研究したところは、「西洋のみうらじゅん」としてもっと評価されてもいいのではないでしょうか。
何でもかんでも「上品」を気取ると、本質的な抑圧が見えません。
フロイトによる性的発達理論によると口唇期・肛門期・エディプス期・潜伏期・性器期という分類がありますが、オナニー期は論ずるまでもないところ、トンチンカン期について触れていこうと思います。
行け!稲中卓球部
是非とも中学校の教科書として採用していただきたいのが、「行け!稲中卓球部」というノーベル文学賞や芥川賞の選考委員が惜しくも理解できなかった名作です。
この作品に描写されるトンチンカンな性衝動は、男子なら直視しなければなりません。
ちょうどこの作品が世に現れたのは、僕が小学生の時でした。
フロイトで言うところの性器期真っ盛りのころ、学校はまだコロコロコミックやジャンプが全盛期、周りに稲中を知っているものは本当に少数派で、この稲中をベースに僕のトンチンカンは日々加速していきました。
誰にも相談せず、ただ、一人で悶々と答えを出すことに必死でした。
研究会
そして6年生になる頃、小学生にしてトンチンカン期に入った少数精鋭で「○起研究会」というものを設立しました。
「アダルトな本が落ちていたら、大人は拾って持って帰るのか」
ということが研究会で議題に上がりました。
「アダルトなだけに持って帰るだろう」
「『これは僕の書類じゃないか』という言い訳をしながら持って帰る」
「大人の余裕を見せて、見ないフリをする」
様々な意見が交わされました。
「もう実験するしかない!」そういう結論になりました。
そして当然のごとく「誰が入手しにいく?」ということになり、結局全員が尻込みし、やむなくこの議題をもって研究会は解散することになりました。
そうしてまた、トンチンカン期が再開することになるのでした。
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