アフォリズム 391-400
- 391.ゼロの苦悩
- 392.本屋や図書館の本棚
- 393.言葉足らずの代表格
- 394.普段は使わない交通手段
- 395.妄想知識
- 396.大多数の人の予想
- 397.苦の消滅と組織
- 398.記憶による傲慢
- 399.世界中の人々への意識
- 400.瞬間と生
391.ゼロの苦悩
ゼロという概念はあくまで数学的なものであり、生活や経験にそれを持ち込むと苦悩が生じることがある。
392.本屋や図書館の本棚
本屋や図書館の本棚を眺めていると頭がクラクラする。
393.言葉足らずの代表格
手に取る相手のことを理解しようとしておらず、言葉や図が足りない本の代表格は、折り紙の本である。
394.普段は使わない交通手段
いつも車移動ばかりという日常でも、電車やバスに乗るとその利点を再発見する。その逆もまた然りである。
395.妄想知識
宗教的な妄想による知識について語る者は、アンパンマンについて熱く語っている子どもと変わりがない。ある天使について熱く語る時、「らーめんてんし」について熱く語っているのと構造は同じである。よって温かい目で見守ることができる。
396.大多数の人の予想
大多数の人の予想が、ほぼ正確に当たるというのであれば、競馬というものは根本から成り立たない。
397.苦の消滅と組織
苦が消滅しているのであれば、何かの組織に属す必要もなければ、組織を作る必要もない。
398.記憶による傲慢
いつもはやってくれない人が、やってくれるとありがたいと思い、いつもやってくれている人がやらないと怒りや不満を呼び起こす。記憶というものはなんと厄介で傲慢なものなのだろう。
399.世界中の人々への意識
世界中の人々の幸せを願うというのは結構だが、世界中に人々がいてもいなくても、この心は、この心しか無いということを忘れてはならない。
400.瞬間と生
生きているのはこの瞬間であり、この瞬間に心が受けた変化のみが生である。
公開日:2022.10.31
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