反復効果(繰り返し効果)とは、学習や記憶における単一試行に対する複数試行の異なる効果で繰り返すことにより、学習や記憶か進むという論ずるまでもない効果のことである。
当然ながら学習や記憶において反復(繰り返し)することで、正反応の増加や誤反応の減少、反応潜時の減少、そして対象のスキル化、知識の体制化などが起きる。問題に対する答えを正しく導き出しやすくなったり、間違いが起こりにくくなる、答えを導くまでの時間が短くなったりするというという感じで、反復によってそれがスキルとなり、また「知識」として染み付いてくるという感じである。
「飽き」によるネガティブ効果
しかし、反復による効果も一定数の試行で効果が限界に達するという側面も見逃せない。いくら反復してもそれ以上は、意味をなさなくなるという効果や、「飽きてくる」という効果も現れ、試行を繰り返しても何の効果もない「一試行学習」や「意味飽和」といった消極的(ネガティブ)な効果を示すこともある。
基本的には反復・繰り返しによって学習や記憶自体は強化されるが、同時に飽きてくるという感じでやる気が無くなったり、つまらなさすぎて集中力が落ちてくるということが起こりうるという感じである。
反復効果(繰り返し効果)を高める工夫
このように当然のことながら反復効果(繰り返し効果)として学習においては反復することで学習効果が高まってくる。漢字ドリルや算数ドリルなどが良い例だろう。
しかし何事も反復していると飽きがきて消極的な効果が生じることがあるため、なるべく飽きがくる前に反復効果による学力向上を図りたいはずである。
「繰り返し読むこと」でも反復効果は現れるが、それよりも読み上げながら筆記することのほうが学習効果は高い。
単に読むことよりも手間はかかるが、その方が短時間で覚えることができるため、繰り返すことで生じる飽きや嫌気といったネガティブな効果が現れることを防ぎやすい。
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