前回のうつテーマでは、嫌いなものは嫌いと認めようなんて感じで、感情に蓋をするのはやめましょう、というような内容を書きました。
その続編のような形で、感情エネルギーについてでも書いていきましょう。「感情を認めその中に飛び込む」というようなものです。
感情が騒いだ時であっても、基本的に本当は何もしなくていいのですが、「何とかしなくてはならない」という変な執着があるはずです。
ということで普通、嫌な感情がやってきたら「感情を消そう」としてしまいます。
でも、そうした消そうという姿勢自体が一種の抵抗であり、抵抗している限りエネルギーは役目を果たせずに停滞します。
ということで、感情を悪者にせず「贈り物だ」と受け入れてみましょう。
そうすることで、役目を果たした感情エネルギーはどこかに消えていきます。
消そうとせずにひとまず受け入れる
ただし、感情エネルギーを「消そう」としてはいけません。
若干ややこしいですが、「どこかに消えてしまえ」と邪魔者扱いするのではなく、抱っこするように受け入れ、その感情の中に入っていきましょう。
もし体の違和感を感じたら、その部分を軽く叩くか擦るなどしてみてください。
「えー…ただでさえ『嫌』なのにその嫌な感じの中に飛び込むなんて」
と思う人もいるかと思いますが、何度も何度も自然発生的に、不意打ち的に嫌な思いをするくらいなら一回お試しにどうですか?という感じです。
感情を認めて手放す
そんな感じで「感情」を認めてみて、もしそんな感情を手放せそうなら手放してください。
自分に問いかける形でいいでしょう。
「お、ここにこんな感情がありますね?」
「ずっとこんな感情を感じていたいですか?」
「じゃあいっそ手放してみますか?」
「いつにしましょう?今ですか?」
という感じです。
一回で効かなければ何度でもやってみてください。
自然に感情エネルギーは力を弱めていくはずです。
こうした嫌な感情はある意味でプレゼントであり、何を望んでいるのかを示唆してくれている貴重なメッセージです。
感じることができたのなら、逆にどんなものが好きなのかも見えてきます。ということで、素晴らしい気づきのきっかけになります。
そんな素敵なプレゼントなのだから、思う存分味わってメッセージを受け取りましょう。
すると役目を終えた感情は、メッセージだけ残して消えていきます。
毎日やってくるメッセンジャー
毎日毎日、家のインターホンを鳴らし続けるメッセンジャーだと思えばいいでしょう。
あなたがドアを開けるまで、毎日毎日インターホンを鳴らし続けます。
「鬱陶しい」
そう思っても、あなたがドアを開けるまで、毎日やってきます。
「自分に用がある人なんて思い浮かばない。不気味なので、しばらく居留守を使おう」
あなたはそう思って居留守を使います。
それでも毎日インターホンを鳴らし続けます。
意を決したあなたは、ひとまず返事をすることにしました。
ドア越しに、「なんですか?」
と聞いても
「ドアを開けてください」
としか言いません。
「毎日毎日何なんだ!いい加減に帰れ!」
といっても、
「あなたがドアを開けてくれるまで、それは無理です」
「警察を呼ぶぞ」
「呼んでいただいても結構ですが、いずれまた来ますのでよろしくです」
…
あなたは意を決してドアを開けることにしました。
そこにはメッセンジャーが立っていました。
「お手紙です。それでは」
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