bossu のすべての投稿

われわれのすべてが非理性的である点

われわれは相変わらず、誤りだと思っている判断や、もはや信じていない学説から結論を導き出す。 ― われわれの感情によって。 曙光 99 理性によって判断しているつもりでも100パーセント感情で決めていると言った人がいます。感情というものは厄介なものです。 感情主軸の話は話すだけ無駄なことが多いですが、感情が動かないようなものは気持ちに響

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連合の原理

連合の原理は、2つの対象・現象が互い関連し結びついていると錯覚することである。教義には感覚や観念の連合の法則を意味し、刺激反応結合による習慣形成の法則を意味することもある。 これは邪な管理者が、会社の金で買ってきたのに自分が好かれるだろうと思っている、ということに近い現象である。つまりみんなで稼いだお金で、本来は給料としてもらわなけれ

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第400回投稿記念

これで400記事目になります。ということで第400回投稿記念の回です。またまた特別企画中かつ、書庫の作成中ですが、これらもある程度成熟してきたのでそろそろペースをぼちぼちにしていこうと思います。 さて、常連さんいつもいつもご高覧ありがとうございます。 早いもので記事は400になりました。簡易的なページをたくさん作ったため、第300回か

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リフレーミング効果

リフレーミング効果は、特定の認知の枠組み、つまり常識による固定観念や判断基準など、ある枠組み(フレーム)で捉えられている物事をその枠組みを外して捉えてみると気分が変わったりするというような効果である(ということで、自己啓発系が大好きな言葉である)。フレームを変更することをリフレームと呼ぶ。 リフレーミング効果の自己啓発での応用は「固定

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リープマン効果

リープマン効果

リープマン効果は、同じ色度で異なる輝度/異なる色度で同じ輝度の場合では、後の場合のほうが対比すべき形を見分ける時に識別が容易となる現象。シマ柄や格子柄では、隣接する色が「黒と白」「黒と黄」のように明度差が大きいほど見えやすい。 隣接する2つの領域の色相が異なっていても、明度が同等もしくは似ている場合は、違いがわからなかったり、わかりに

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ラグ効果

ラグ効果(フラッシュラグ効果、flash-lag effect)は、運動する光点の真下の位置で別の光点を一瞬点灯すると、実際には二つの光点が垂直位置にあるにもかかわらず、運動する光点が運動方向に若干ずれた位置に知覚される現象。運動しているものとは別の場所から光を当てると、運動している側の光が若干遅れて知覚されることによって起こる。 こ

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マッチングリスク意識

マッチングリスク意識とは、何かを買うときに「これは本当に自分に合うのだろうか」という不安感である。ただこの手の不安は、想像力を鍛えれば、というより本質だけをきちんと見る癖をつければ簡単に脱却できる。 「本当に自分に合うのだろうか」という不安感 買い物をする時に「もしかしたら損をするのではないか?」とか「もしかするともっと良いものがある

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マスキング効果

マスキング効果

マスキング効果は、ある音が他の音によって妨害・遮蔽されて聞えなくなる現象。2つの音が純音、周波数の差が小さいほどこの効果は大きい。一般に低音は高音をよく遮蔽するが、高音の低音に対する遮蔽効果はそれほど。 このマスキング(masking)は聴覚だけでなく視覚や触覚などでも見られるが、最もわかりやすいのは聴覚マスキング(auditory

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道徳の変化

道徳にはたえず変形が施されて手が加えられている。― このことを引き起こすのは、上首尾の結末に終わる数々の犯罪である(たとえば、道徳的な考え方を新しくすることはすべてその一つに数えられる)。 曙光 98 いつでも決め事は解釈によっておかしくなっていきます。「道徳の変化」ということで、決め事など明文化されたもの、道徳など明文化されない不文

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マガーク効果

マガーク効果

マガーク効果は、言語音声の音韻知覚において聴覚情報と視覚情報の相互作用を示す現象の一つ。目と耳に入ってきた情報が勝手に組み合わさって、そのミックスバージョンを感じてしまう、というようなことになる。ある音韻の発話の映像と、別の音韻の音声を組み合わせて視聴すると、第三の音韻が知覚されるということで、錯覚現象であり、完全にアイツがバグってい

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ホーソン効果

ホーソン効果(hawthorne effect)とは、特別な扱いを受けると、さらに効果を上げようとする傾向があること。かまってくれる人に恩返しをしようというような心理効果である。周りからの特別扱いや周りから関心が注がれることによる沈黙のピグマリオン効果とも言える。 自分だけが特別に優遇されたと感じた時、自分に関心が注がれたと感じる時、

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道徳的になるのは、道徳的であるからではない!

道徳に服従することは、君主に服従することと同じように、奴隷的でも、思い上がりでも、利己心でも、諦めでも、陰鬱な熱狂でも、無思慮でも、絶望の行為でも、ありうる。それ自体としては、それは道徳的なものではない。 曙光 97 つまりは校則に書いてあるからとか、上司にそう聞いたからという理由で「道徳」を守っているかのようなギムキョな言動は、道徳

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ベビーフェイス効果

ベビーフェイス効果はハロー効果の一種で、幼児性のある顔、つまり童顔は、かわいく、無垢の心をもっている、と印象づけられ、大人であっても、柔らかく優しく、温もりのある人だと思われるというとんでもない勘違い。「デブは優しくて怒らない」も同じような現象で、人相をはっきり区別できていない人にだけ通用するような効果である。 猫やうさぎの猫背感が赤

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秋の七草

紅葉があまりに鮮やかなので、観光シーズンになるとそちらに気を取られがちですが、春に負けず秋にもたくさんの花が咲きます。特に七草粥として食べるということではないようです。秋の七草は万葉集巻八の秋雑歌(あきのぞうか)にある、以下の山上憶良氏の歌二首から。 「秋の野に咲きたる花を指折りてかき数ふれば七種の花」 「萩の花 尾花 葛花 なでしこ

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どれほどの力が現在思想家の中に集まらねばならぬか

考古学者や国語学者という言葉を見ても「ああそうですか」という感じがしますが、なぜか「哲学者」という言葉を見たときには違和感を感じます。 同様に、陶芸家、噺家、という言葉を見てもなんとも思いませんが、「思想家」という言葉には「関わらないほうがよさそう」という感じがします。 哲学や思想 その原因は、哲学や思想が人生の根幹に関わりそうな事柄

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プレグナンツの原理

プレグナンツの原理(プレグナンツの法則)は、視野に与えられた図形が全体として、近接の要因、類同の要因、閉合の要因、よい連続の要因など、最も単純で最も規則的で安定した秩序ある形にまとまろうとする傾向で、ゲシュタルト心理学の中心概念。体制化が単純・簡潔な方向無向かって起こる傾向を意味する。なお、傾向を意味することから「プレグナンツの傾向」

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観想的な生活の由来

ふっと思うことを「観る」というか観察することはいいですが、一歩間違えればそこに何かを結びつけようとします。 そういう癖は太古の昔であれば原始的宗教と言われるもののように、自分たちが把握できない対象についての畏怖から想起されたと思いますが、現代では、ありふれた情報によって「つじつまを合わせよう」とするアイツ働きによってそれは完成されます

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バイスタンダー効果

バイスタンダー効果(bystander effect、傍観者効果)は、何かが起こっても、自分以外にも傍観者がいる時には自ら率先して行動を起こさないというような現象で、傍観者が多いほど、その効果は高いとされる。 対象者に援助が必要とされるような状況であっても、自分以外の他者が存在することを認知した瞬間に介入が抑制される現象がバイスタンダ

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観想的な生活の評価のために

―結局学問はやはり万人に対して非常に利益になるものになった。この利益のために現在実践的な生活を営むように予定された極めて多くの人々が、その顔に汗し、しかもずいぶん頭を悩まし、呪いながら、学問への道を歩んでいるが、しかしそのような労苦は思想家や学問研究者の群の責任では全くない。それは「自家製の苦労」なのである。 曙光 41 苦労というも

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プラシーボ効果

プラシーボ効果(プラセボ効果、偽薬効果)とは、本物の薬のように見える外見をしているが、薬として効く成分は入っていない偽物の薬を処方しても、薬だと信じ込む事によって何らかの改善がみられるという効果。それに加えて、思い込みによる成果の増大など、科学的観測ができないが効果が現れてしまった時にひとまず賢そうな人が使う免罪符的言い訳。 なお、プ

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プライミング効果

プライミング効果は、先行刺激の処理によって、後続刺激の処理が促進または抑制される効果。あらかじめある事柄を知っておくと別の事柄を把握しやすい、記憶しやすい、思い出しやすい、またはしにくいというような当たり前のこと。先行刺激はプライム(プライマー)、後続刺激はターゲットと呼ばれる。ピザピザピザ、肘の時に少し回答が遅れたりするようなことも

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習慣の穿鑿

穿鑿は「せんさく」と読むそうです。穿(うが)ち、穴を掘ること、から根掘り葉掘りというような意味合いで使われるようですが、「刷新」という言葉を使って普通に生きていてはあまり使わない単語を見せて「なんだかすごい」というような関心を引き寄せようとするようなことで、「読めへんよ」と一瞬感情を沸き起こさせることが目的ですから、あまり気にしてはい

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フォールス・コンセンサス

フォールス・コンセンサス(false consensus)とは、「世のほとんどの人が自分と同じ意見をもち、自分と同じ行動をするだろう」と考える心理である。つまり、自分の考え方ややり方は普通で正当だと思い込みやすいという義務教育の成れの果て。フォールス・コンセンサス効果(false consensus effect)、偽の合意効果、総意

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「純粋な精神」の偏見

純粋な精神、純粋な人、そういう時に使われる「純粋」は、純粋ではなく愚かなだけの可能性が高いでしょう。無知が一番の元凶と言われますが当然です。 ここでいう無知は、「日本語を知らない」とか「テストの点が悪い」とかいうものではありません。純粋すらアイツに利用されます。 そういう観念、ラベリングがあると、「純粋、あるがまま」といっても、キャン

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フィキシングソリューション効果

フィキシングソリューション効果(定着液効果)というのは、友人などを媒介して間接的に自分の評判を伝えることで、相手に好印象を与える手法のひとつである類似したウインザー効果の別バージョンのようなものとなるが、第三者媒介のウインザー効果との相違点は、相手がぼんやり思っていることを第三者がそれと同意見のことをこっそり言うと、「ほっこりする」と

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ピグマリオン効果

ピグマリオン効果(ローゼンタール効果、教師期待効果)とは、周りの期待に応じて、その人の能力が向上するような効果。人間は期待された通りに成果を出す傾向があるというようなことで、教師の期待によって学習者の成績が向上する、というようなこと。 端的にピグマリオン効果とは、周りの人間から期待された「人格、人間像」に合わせるように人格が変化したり

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道徳的な判断によって変形された衝動

ニーチェはとにかくキリスト教を筆頭に、宗教的な前提を否定することが大好きで、道徳という言葉を使う場合、そのほとんどは古代ギリシャやキリスト教的な前提をさしていて、ひたすらそれを目の敵にしています(対象はイエスではなくキリスト教会などです)。それほどまでに想像を絶するほどに西洋文化にはその影響が隅々にまで及んでいたのでしょう。 「道徳的

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バーナム効果(フォアラー効果)

バーナム効果(フォアラー効果)は、誰にでも該当するような曖昧で一般的な性格をあらわす記述を自分だけにあてはまる正確なものと捉えてしまう現象。つまり占い師の策略に乗ってしまうというようなことである。 「過去に大きな悲しい出来事がありました」と言われれば、自分の記憶の中から勝手に探してしまう。それだけでなく○○タイプというような分類につい

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効用からの誤った推論

守護霊が見えたから、やっぱり守護霊はいるんだ、というような事を本気で信じている人がいますが、そういうことはやめておいたほうがいいでしょう。 やめろといってもどうせそのままは聞き入れないことくらいはわかっていますから、やめておいたほうがいい、というふうに言っておきますが、それは存在を肯定しているわけではない、ということは断言しておきます

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夏の七草

夏の七草です。1945年6月に日本学術振興会学術部 野生植物活用研究小委員会が、戦時中の食糧難の時節にも食べられる植物として、次の7種類を「夏の七草」に選定したそうです。 藜(あかざ) アカザ科アカザ属の一年草。畑や空地などに多く、葉はゆでて食べることができるようですが、シュウ酸を多く含むため生食には適しないようです。ホウレンソウもア

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