僕は中学生の時に、ようやく本体とモニタの分離型が出だしたころのMacを使っていました。その後すぐにWindows98を使い始めて、この頃からインターネットライフを楽しんでいます。
小学生の頃はワープロで遊んでいました。日記のようなものをつけたり、はたまた外字エディタでモーグリを書いてみたりという程度ですが、それはそれで楽しかったような覚えもあります。
中学生以降、ベースに熱中してからというもの、しばらくパソコンを触らなかった時期がありますが、未だに忘れられない出来事があります。成人してからの話です。
バンドのメンバーが抜けてしまったので、メンバー募集の張り紙をしにいろんな所に回りました。そこでの出来事です。
手書きでコピー用紙に書いたものをコピーして持参した「メンバー募集」
プリンタが故障していたのもありますが、手書きでコピー用紙にマッキーで書いたものをコピーして持参しました。
手書きであるのは、ほかにも理由があります。地域特性として、僕には「ベッドタウン×郊外型店舗」ではなく、「偏屈の職人たちの住処×商店街」で育ったマインドがあるのです。
「業種にもよるけど、キレイに作ったチラシよりも手書きの方がいい」というものです。
八百屋の値札はたいていダンボールの裏にマッキーだったので、そう考えるのも当然の育ち方だと思います。
で、あるライブハウスのバイトリーダーみたいなやつに言われたのです。
「今はプリンタでポンと出るんだからさぁ」
機械の強み、特にパソコン
その時はかなりイラっとしました。でも考えてみると、自分のサイトが作れて、そのURLも載せているのに、ワードで作らないのも一種の矛盾と感じたのかな、とも思います。
その後、この話は関係ないですが、大学で電子計算機概論というものなどを教えていらっしゃる方に聞きました。
「およそコンピュータが得意とするところは、繰り返しの演算とか、複製とか、画像の細かいところにズームして編集できるとか、大量にメールが送れるとか、そんなところで、スケジュール管理なんかはそれを共有しないなら、手書きの手帳が一番いい」
結局そうなのです。僕は中学生の時に気づいていました。一時やたらIT、ITと叫ばれていた時も思っていました。最近でよく耳にする「クラウド!クラウド!」も、別にそんなことにお金をかける意味があるのか甚だ疑問です。
iPhoneが流行りだして、SDなんかをぶち込めないようにしたから叫ばれているだけで、自作自演みたいなもんです。
別にフラッシュとかで持ち歩けばいいじゃないですか、会社と自宅くらいなら。
たとえば、グループウェアなら従業員500人に共有が必要なスケジュール管理なんかならわかる話なのですが、別に数人ならメールで送ればいいと思います。あとは事務的な管理能力の問題ですから。
いかに時代が進もうが、僕は手書きをすすめます
少しそれましたが、「今はプリンタでポンと出るんだからさぁ」です。
簡単に言うと「パソコン使える俺ってコイツより優れてる」という自尊心を満たすための言動だったのでしょう。
それはさておき、後に勤め人で営業をしていた時のお話です。
「宛名は手書きで書け!ボールペンじゃなくて筆ペンで!」と全国トップセールスにアドバイスいただいたことがあります。その他、営業資料は目の前で青ペンや緑ペンを使ってコピー用紙に書いていくというような感じのアドバイスを頂きました。
最近のDMは、背景はキレイな画像などを用いて、文章はあえて手書き風フォントすら使わずに、本当の手書きの字体で作っているものもあります。
おそらく手書きで書いて、背景を透明化してかぶせているのだと思いますが、いいのか悪いのかはわかりません。
一通のみなら手書きの方が早い
なんでもパソコンでやろうとするのは、結局手紙を送ることが目的になっていて、思いを伝えることを忘れている、というような本末転倒の証拠だと思います。
それは年配者がせっかくパソコン教室で習ったんだから、と「ほら私はパソコンを使いこなせるんだ、どうだ」みたいな「時代についていってる私かっこいい」的なスケベ心の上で友人にプリンタで印刷した手紙を送付しているようなものです。
さらに大量に何度も送るような住所であれば住所録を登録して印刷したほうがトータルで早いですが、一通のみの送付なら手書きの方が早いと思います。しかも気持ちがこもります。
機械のために働くなんてそれこそ本末転倒ですからね。
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