小6事件⑤ 最終章「ともだち」の完成と「友だち」
前回:小6事件④ 行かないで愛しき人よ 女神さんがいなくなり、僕の「ともだち化」は加速しました。 そして中学生になりました。 入学の前後あたり頃の自分は、「女神さんが引っ越した先は親戚の家の近くだから住民票を移して自分も転校する策略」などばかりを考えていました。 上級生に喧嘩を売って、あえて痛くない程度に負けて「いじめられているから仕方ない」という構造を作って大人を説得するというのがいいだろうか? という事ばかり考えていました。 さて、最上級生から最下級生へ。 今度は少し年上も標的にしよう。どんどん大人にも挑んでい
小6事件④ 行かないで愛しき人よ
前回:小6事件③ F先生A先生 ぼくはどうすればいいの? 「唆され立候補し自己投票した1票のみだった学級委員選挙事件」があった時、唆した当のAは「言い訳」をする程度、他の人は選ばれた人に意識が向き、一部の比較的仲の良かった同級生男子は若干気まずそうな空気を出した程度でした。 そんな中、机に伏せている僕に、ひとりだけ「大丈夫?」と声をかけてくれた女子がいました。状況を理解してくれた唯一の人です。 それまで同じクラスになったことはなく、話したのも初めてでした。なのでこの人が自分に投票しなかったのは仕方がないとも思いまし
小6事件③ F先生A先生 ぼくはどうすればいいの?
前回:小6事件② 注目とニセモノの始まり 小学生当時、藤子不二雄両名、つまり F先生とA先生の関係に最大のあこがれを感じていました。まあその点は今でも変わりありません。 「小学生の時からずっと一緒で、さらにドラえもんやオバQ 、怪物くんを生み出している」 僕の中の理想です。 そんな友だちが欲しいのです。ただ、安定的に続くかは不安で仕方ありません。 その当時でも他のクラスに「クラスの同級生たちよりもっと仲の良い友だち」はいました。 ただ、今のクラスにも4年生くらいの時は毎日遊んだ友だちがいました。しかし彼は僕に投票し
小6事件② 注目とニセモノの始まり
前回:小6事件① 事件と「ともだち化」の始まり とーもだち!とーもだち!僕の頭にある意味での「よげんの書」が出来上がりつつありました。 おそらく学級委員になったのは、少年野球をやっているZ君。人畜無害です。おそらく野球つながりで相当の票を獲得していました。 名簿の画像を送ってくれた同級生女子、― Cとしましょう。との話し合いの末、おそらくZ君だったということがわかりました。 そこで、ある程度納得がいきました。同じクラスには少年野球組が多く、ある程度仲の良かったやつも野球つながりでそっちに流れたということです。 それ
小6事件① 事件と「ともだち化」の始まり
僕の中の全てではないにしろ、自我の3/4くらいは、20世紀少年で言うところの「ともだち」であり、デスノートで言えば「キラこと夜神月」です。熱血だったり、スマートだったりといったヒーロー側ではありません。 そのきっかけは、小学校6年生の頃の事件です。 それまでは生きていました。 ですがその時から、世界が歪みました。 傷つきすぎた僕はその事件を「捏造」していました。記憶に蓋をするための捏造です。 小学6年生になってしばらく経ったある日、学級委員を決める選挙的なものがありました。 そうしたものはいつもスルーしていたのです
紙に書き出すこと
紙に思考の内容を書き出すことで、思考はまとまり、感情は落ち着いていきます。できれば紙とペンでというのが理想です。書くと思考スピードが落ちます。その速度の低下が、本音を発露させやすくなるポイントになります。 本来の効果はそれだけではありません。自分自身への共感、理解、そして信頼に繋がっていきます。つまり根拠なき自信につながっていきます。他の側面で見れば、思考を書き出すことは、ヴィパッサナーのひとつの類型として考えることもできます。思考を観察するということですからね。 ブログ投稿もその役割がありましたが、やはり長年運営
アフォリズム 1031-1040
アフォリズム 1031-1040 1031.なんとか走れるとしても 1032.先にやめる 1033.信念の脆弱性 1034.「守る教育」をする側に求められるもの 1035.合理性の追求の果て 1036.大声や全力疾走 1037.自分に合った寝具 1038.家庭に生活費を入れるということ 1039.妄想と体験 1040.自我を宥めること 1031.なんとか走れるとしても パンクしたままでも一応なんとか走れるけどさ、やっぱり先に直してから走った方が良いんじゃないの? 1032.先にやめる 「こんな世の中にした奴らが悪い
声枯れの利用
現在副鼻腔炎が続いています。まあ娘の風邪がうつってそれからという感じなのですが、治りかけてはまた復活しということで、一ヶ月以上続いています。 日中は平気ですが、この副鼻腔炎は寝込みを襲ってきます。こちらは眠っているのでどうしようもありません。 また、日によっては鼻だけが苦しい時もあれば、喉に落ちてきて声が枯れてくるという時もあります。 こうした副鼻腔炎癖がついたのは、コロナ感染の時です。 そしてふと思い返すと、怒りが増幅していた原因の半分くらいはこの副鼻腔炎の息苦しさからくる「ちょっとした酸欠」なのではないかと思っ
思い切る際の気合い
人間、短期的なストレスにはある程度対応できても、中長期的なものにはなかなか耐えられません。そして、短期的なストレスすら避けてしまうということの理由に「中長期的にかかるストレスを想像すること」が挙げられます。 ストレスというのは負荷であって、「暑いなぁ」とか「スクワットで太ももがきついぞ」といった身体的な負荷もありますが、精神の上でのストレスもあります。 それ自体はなくなりません。ただ、反応を変えるというか、ストレスを感じた時の反射のあり方を変えることはできます。 ただ、根本的な部分を避けて枝葉の部分だけを対処するよ
現実を無視する
「なんとかなる」の続編です。 それは「現実を無視する」です。 「現実が変わらないのであれば困る」ということになりますが、その意見は自我の意見です。現実を変えるために「なんとかなる」と思い込もうとして、安心したフリをするというのは誤りです。 「なんとかなる」と心底思って安心して意識の向きが明るくなったのに、現実を確認してまた騒ぐということを繰り返してはいけません。 なので、より厳密に言えば、「なんとかなる」の状態になったら、不安・恐怖を伴う思考や妄想を無視する、かつ、現実を無視するということです。 「現実を無視する」
なんとかなる
「なんとかなる」 これは僕が17歳くらいの時、父の事業破綻の影響が家庭内にも本格化し始めていた時、母が買ってきた招き猫のような置物に書いてあった言葉です。 「なんとかなる」 うん。いい言葉ですね。 ということで、なんとかなるということについて、自我とバトルを繰り広げてみましょう。 「なんとかなるという証拠を見せろ」 というのがアイツこと自我ですね。 なぜですか?なぜ証拠を見せろ、ということになるのでしょうか? 安心したいからですね。 いつの話ですか? ひとまず今ですね。 「今すぐに安心したい」 ということです。 も
母の日に母と二人きり
母の日に母と二人きりになった時のことについてでも書いておきましょう。 昨日は母の日でした。だからというわけではありませんが、弟と母の様子を見に行きました。 普段は弟がよく面会に行って世話をしてくれています。 風邪をきっかけにしばらく気管支炎のようなものが続いていたので面会を控えていましたが、最近病院に行くと「夜に出る咳は単なる過敏反応」ということだったので、何かが感染することもなし、久しぶりに母のところに行きました。 面会人数が限定されているので、家族総出でというわけにもいかず、弟と二人で行くことになりました。まあ
アフォリズム 1021-1030
アフォリズム 1021-1030 1021.疲れがもたらす濁り 1022.評価対象としての知能 1023.あえて書くこと 1024.花束がもたらす幸せの時間 1025.弱気と正当化 1026.他人の責任で自己実現を意図すること 1027.女の人生設計 1028.家族法 1029.安易な事件性 1030.先に安らぐこと 1021.疲れがもたらす濁り 疲れていると、同じことをしていても幸せの感度が鈍る。 視界が濁るように、穏やかな感覚も鈍る。 1022.評価対象としての知能 知能が評価対象になることがあるが、よくよく考
おんぶ散歩の効用
最近いただいたご連絡の中で、娘や育児について触れられているものが結構あったので、おんぶ散歩の効用についてでも書いていきましょう。 こうしたものを書くのは俗に言うイクメンアピールのようで避けたいところですが(行政に定義されてたまるか根性ですね)、特に非公開にする必要もないので触れていきます。 ただ、僕は養子のうさぎ他、たくさんの動物のおかげで世話に関してそれを趣味化する性質があるだけであって、そうでない人に強要するのはやめてください(何とか夫にやらせよう論が多すぎる気がしますが、あまりに詰めると夫は潰れます。男性ホル
知的障害者との沖縄旅行
僕は今までに沖縄に三回行ったことがあります。 一回目は、小学生の時です。祖父母を含めた家族+いとこで行きました。 三回目は、「ジュゴンの見える丘 2017」で触れていた通り2017年に行きました。 そして間の二回目は19歳の時です。病中に何故か知的障害者の支援施設からボランティアスタッフとして沖縄旅行についていきました。 僕には昔から「どんなものでも可能な限り体験を通じて知りたい」という癖があります。でないと、非言語的な部分や奥にある本質構造が見えず、表面的な論理空間から導いた一般論の範疇になってしまいますからね(
思考や感情と私
思考や感情というものは、ただの反応にしかすぎません。 ただの反応にしかすぎないものを、あれこれこねくり回そうとすると、また反応が起こるだけという感じになります。 しかしながら、ひとまず暗い思考のループなり、不快な感情なりを「何とかしたい」と思っているからこそ、それを弄くり回そうとするという構造は理解することができます。 反応をしないでおこうとしても、結局反応をしていないフリをするのがオチです。 本質的には、「どうするんだ?」という問いに対しては、「どうするとかではありません」というのが回答です。 「どうする?」とい
母の年齢
高校生の時のことですが、高校の後輩に「お母さんは若くてキレイな方が良いですよね」と言われて「?」となったことがあります。 当時にしても個人的には、「あまり意味がわからない」というのが率直な感想でした。 ちなみにうちの母は高齢出産ですが、お母さんの年齢を気にしたことはありません。 どのような点について何が問題になるのか、何が比較対象になるのかの意味が本当にわからなかったという感じです。 色々と考えてみましたが、「ベター」という領域であるというよりも、母に対する属性としてお門違い感がありました。 つまり、「母に求めるも
アフォリズム 1011-1020
アフォリズム 1011-1020 1011.頑固者 1012.特に変化しない現実への評価 1013.知識人の蘊蓄 1014.信号待ちの微笑み 1015.一種の是正的愛 1016.究極の笑い 1017.未練への爆笑 1018.難しくすること 1019.勝手に巡る思考を止める裏技 1020.これまでの全てを「無かったこと」に 1011.頑固者 やたらと現実への対処ばかり気にして、観念や意識の向きを固定化するのはやはり馬鹿らしく、また、厚かましいね。 1012.特に変化しない現実への評価 もっと良い状態になりたいのになか
祝十周年
本ブログもついに十周年を迎えることになりました。ちなみにこれで2181記事目になります。今回は、単純に十周年というタイトルです。 祝九周年の時は2119記事だったので、この一年で60くらいの投稿をしたことになります。 さて、常連さんいつもご高覧ありがとうございます。コメントを寄せていただいた方やcontactからご連絡を頂いた方、また、ひっそりと読んでいただいている方々、いつもありがとうございます。 アクセス状況 十周年ということで、十年分のアクセスデータでも掲載しようと思いましたが、途中でアナリティクスの仕様が変
アフォリズム 1001-1010
アフォリズム 1001-1010 1001.小刻みに出すこと 1002.言葉の利用の真意 1003.若き男の愚痴の真意 1004.細かな達成への評価 1005.親友ができる条件 1006.学習の落ち着き 1007.家庭的幸福 1008.妻の異変 1009.証明の必要性 1010.固定観念の形成と反映 1001.小刻みに出すこと いきなり大掛かりなことをしようとすると、足踏みしてしまうことがある。それならばひとまず小刻みに出して、ひたすら出し続けて、後でまとめ上げればいいじゃないか。 1002.言葉の利用の真意 明る
アフォリズム(aphorism)1001~
アフォリズム(aphorism) 箴言
一覧(目次)1001~
Z会
極めてシンプルにZ会について触れていきます。定義としてZ会とは絶倫すぎる男たちです。実はかなり昔にZ会に触れてからというもの、たまにご相談を受けることがあります。今までに数人の方にご連絡をいただきました。 ただ今回触れたいのは、「ナチュラルZでもない者が、肉体改造などによってテストステロン値を高めすぎてしまうとロクなことにならない」ということが中心となります。そのような感じで「無理に変わろうとしないでください」ということをお伝えしていこうと思います。 俗っぽい表現をすれば、慈悲深いZ会、そして自信を持った非Z会で溢
ひとりきりの贅沢
深夜作業中、ふとベランダに出たり、そこで大きく息を吸い込んだりすることは、まあまあ贅沢な気分になります。
夜も遅すぎてあんまり人のいない街を飲み物片手に歩きながら、あたりをぐるっと見回す時、ちょっとした贅沢な気分になります。
アフォリズム 991-1000
アフォリズム 991-1000 991.男の支え 992.キング・オブ・ロック 993.作られた覇気 994.Z活性化の段階 995.お嫁さん 996.面白くない製品が生まれる背景 997.茶番 998.包括と慈悲喜捨 999.自我の反応の観察 1000.苦の消滅と自分 991.男の支え 女によって男を支えようとする者は、いかなる者であっても凡夫である。 992.キング・オブ・ロック キング・オブ・ポップというものは成り立つ。 しかし、性質上、キング・オブ・ロックというものは成り立たない。 993.作られた覇気 脳
短文コミュニケーション
「短文コミュニケーション」しかできないというのは考えものです。その傾向は、比較的高齢の人たちに増えているような気がします。短文以外になると頭がカーっとなり、短文しか記述できないというような感じになっていくのでしょう。 そんなことを思ったのは最近の業務のメールのやりとりです。 相手が還暦前後の年齢以上になると、短文しか返ってこないということが起こりやすい傾向にあります。 短文コミュニケーションは会話に近い感じになりますが、それしかできないとなると、大きな情報空間を構築したり操作したりすることができません。そういう生活