デコピンで終わり

強くなるということは、大きくなるということです。

大きくなるということは、囚われないということです。

時に、「どっちの選択が囚われないということなのだろう?」という難題がやってきます。

「どっちの選択をすることが『囚われていない』ということになるのだろう?」

というような感じですね。

そんな時は、「どっちの選択をすることが『囚われていない』ということになるのだろう?」ということに囚われないことです。

そうするには少しコツがあります。

それは先に「囚われない状態になる」ということです。

普通はそれを意図的にできないので、人は酒を飲んだりします。

これは、たいていの人にもたいてい経験があります。

「酒の勢いで」というやつです。

酒を飲むとどうなるかというと、催眠状態になります。

つまり変性意識状態が強くなるということです。

しかし、頭の働き自体は低下します。

メリットもありますが、デメリットもあるわけです。

ということは、デメリット部分である思考力の低下を除いて、変性意識状態を強くすればいいということになります。

先にそうするのがコツです。

密教などでは情報を捉えて操作したりもしますが、「囚われない」という点だけで考えると、比較的簡単で安全なものは、呼吸や鼓動に意識を向けて確認するというヴィパッサナーです。

細かい点でいうと目を閉じておでこを見るというような状態がいいですね。

論理で「囚われない」ということを突き詰めていこうとすると罠にハマります。二律背反に陥って雁字搦めになりがちです。

そういう論理の積み重ねをしていくのではなく、先に「どんどん囚われない状態になっていく」ということがコツです。

軽くなることによって、自分の中心が宙に浮いていき、自分が大きくなっていくような感覚を掴みます。

軽くなって上に上がるということは、イメージで言うとそれだけ位置エネルギーが高まっているということになります。

で、選択が必要になっているような感じだとしましょう。

その場合、高い高い地点にいる自分が上からドカーンと降りてくれば最適な判断がセットでくっついてきます。

これが、「デコピンで終わり」というやつです。

呼吸に意識を向けるという点については、無意識を意識に上げるということになります。

そして、「デコピンで終わり」レベルにまで強いかどうかは、どれだけ囚われていないか、どれだけ大きいかという状態によって異なります。

さらに、どれくらい呼吸に意識を向けていればよいのかというのも、その時点の状態によります。

そんな中ですが、囚われまくっている状態であればあるほど、すぐにやめてしまいます。1分も経たないうちにやめてしまいます。

本来はそのような時こそ、「気を抜くと眠ってしまうレベル」にまで続ける必要があります。

それは30分かもしれませんし、3時間かもしれません。

Category:miscellaneous notes 雑記

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