「いい意見があったらください」
「何か改良できる点があったら言ってね」
というのは簡単ですが、アイデアや意見を言いやすい環境づくりが手抜きの場合が多いように思います。
全体像が見えない、もしくは具体的なことがわからないのに意見など求めると、質問された方は困ります。
そして、ある意味で厚かましい話です。
続々・アイデア料とビジネスプランということで、アイデアや意見をタダで出せという厚かましさについてでも書いていきます。
アイデアをタダで出せという厚かましさ
本格的なコンサルティングの仕事を除いて、特にアイデアや意見でお金を取ろうとは思いませんが、アイデアや意見をタダで出せという厚かましい人たちには辟易したりします。
改良して実際に利益が上がったりしたのに、儲かるのは質問者だけです。
アイデアをもらった方はそれでタダで儲けが出るという感じになるのに、アイデアを出した方は特に何ももらえません。
何かを欲してアイデアや意見を出すわけではありませんが、厚かましく質問をしてくる人たちは、厚かましい割にしっかりと「自分だけは儲けている」ということになっています。
そういう不透明感が、意見を出す気にもならない要因の一つです。
実際にお金をあげなくてもいいですが、お礼くらいは最高のものを言う必要があるでしょう。
シャイな社長なら、あえて感情的に、楽しい社長ならあえてシリアスに。
それくらいのお返しを思いつけないようでは、お金で還元するくらいの覚悟が必要な気がします。
トレードではないので、実質的に意識する必要はありませんが、タダで意見を頂戴することは原則的に「厚かましいことなのだ」、と自分だけは思っておきましょう。
人に押し付ける性質のものではありませんので、「意見を出したから金をよこせ!」などとは思わないようにしてください。助成金の不正受給を通報されるかもしれません(僕が通報したわけではありませんが)。
質問というのは「厚かましいこと」なのに、相手は意見をくれる。
それは相当ありがたいことです。
それくらいに思っておいたほうが、毎日が気楽に過ごせるようになるかもしれませんね。
言いやすい環境づくり
「飲み会」でもいいですが、会議をしていないような会社で毎週30分の定期会議を行うとか、匿名でもいいので「ご意見シート」を作るとか、社内ブログとか、発言しやすい体制がまずひとつ。
時給800円が10人いるとすれば、会議中だけでも会社は人だけで4000円使うことになります。
そこまでして、意見欲しい?
それくらいの覚悟ある?
本当に意見が欲しいなら、ちゃんとお金払いましょう。ということです。
会社としてはね。
もう一つは、しっかり問題を定義することと言いやすい人になること。
しっかり問題が定義できていれば、発想も浮かびやすい。
そして、意見をもらってそれを判断ばっかりしていれば、もう誰も言いたくなくなるという点があります。
ブレインストーミングと呼ばれる手法をご存知の方も多いかと思いますが、あれの大原則は「否定しないこと」です。
判断はあとです。
最後には責任者が責任をもって判断決断をすればいいだけで、意見をもらうときに、「そういうのはなぁ」とか「無理だろう」とかばっかり言ってると、相手は辟易して「言うだけ徒労に終わる」としか思えません。
逆に肯定しすぎると、調子に乗ってきます。
終いには「なぜもっと出世させないんだ?」とでも思ってきます。
本来的には話半分で聞くのがいいですが、それだと相手は「なんだか虚しい」となります。
99%採用されないということを先に伝えましょう。
採用されなくて当然、採用されりゃプレシャスプレイ。
そんなプレイはいかがでしょうか。
続く → 続々々・アイデア料とビジネスプラン
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