姫蔓蕎麦(ひめつるそば)は、タデ科イヌタデ属の多年草です。「ヒメツルソバ」の名の通り蕎麦(そば)に似ています。近縁種の蔓蕎麦(ツルソバ)は花が白色ですが、姫蔓蕎麦の花はピンク系です。カンイタドリという別名があります。
姫蔓蕎麦の茎は匍匐性で、土に接した節から発根して広がっていきます。冬なると地上部が一度枯れますが、暖かさとともにまた新芽が成長していきます。
繁殖力が強いので種子が飛び散って野草化していたりします。姫蔓蕎麦は、暑さや乾燥に強く、市街地にもよく生えています。家の前や石垣にも生え、アスファルトの隙間からどんどん自生していくので、道を歩いているとちらほら発見したりすることがあります。
誰かが育てだした後、種が飛び散る形で半野草花しだすと、その近所の道端でちらほら見かけるようになります。枝分かれしながらマット状に広がっていきます。年々どんどん範囲が広がっていくのかなぁと思ったりもします。
姫蔓蕎麦の花
姫蔓蕎麦(ひめつるそば)の花は小花が球形にまとまった集合花で、金平糖のような形と表現されたりします。基本的にはピンク色です。茎の先から1~3個程度の花序をつけます。
集合花の大きさは約1cm程度、爪くらいのサイズです。花期は4月から5月頃です。開花してしばらくはピンク色系の花をつけていますが時間の経過とともにだんだん色が抜けていって白い花へと変化していきます。
姫蔓蕎麦の葉
姫蔓蕎麦(ひめつるそば)の葉は濃い緑にV字形の茶色の斑紋がつきます、秋になると紅葉していきます。
葉の緑色の感じや斑紋の感じは温室で見る植物ような色彩といった感じがします。
学名:Persicaria capitata
タデ科
- タデ科イヌタデ属 犬蓼(イヌタデ) 赤まんま
- タデ科ミューレンベッキア属 ワイヤープランツ
公開日:2020.04.25
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