クレスピ効果

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クレスピ効果とは、報酬の量の急変によって行動が変化する現象で、報酬の量が減少した場合、やる気が無くなり行動が遅くなるという効果。単純には報酬の量は行動に影響を及ぼすという効果である。これは1940年代にクレスピ氏によって発見されたことから「クレスピ効果」と呼ばれる。

「報酬の量が減ればやる気が無くなる」といった形で報酬量の変化と行動の変化を示したのがクレスピ効果であるが、この「報酬」とは、動物ならば食物、人間ならばそれに加えて金銭的報酬といったものがそれにあたる。

クレスピ効果の実験

このクレスピ効果は、「ネズミに与える報酬(ネズミなので食べ物)を急に減らすと走る速度が低下した」という実験から導き出された。「給料を下げると従業員のやる気が無くなる」ということが本能レベルでも確認されたということになる。

クレスピ効果の実験における「それまでに与えていた食物の量を減少させられた群は、一定量を与えられている群に比較して食物への走行速度が急激に低下した」という結果から、報酬の量に行動が変化するということが示され、「動機づけ過程」において外的刺激の機能を重視する「誘因動機づけ」の理論を展開する上で貴重なデータとなった。

アルバイトの人が急に意味なく時給を下げられた場合は確実にやる気を無くすだろう。また会社が大赤字というわけでもなく、黒字で株主には配当も出されている中、意味なく基本給が下がった場合大体の人はやる気を無くす。それは動物レベルでも同じなのだ(不当な賃下げへの対抗)。

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Category:心理学

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