同調効果

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同調効果は、相手に自分と共通の事柄があると安心感や親近感を覚えるという心理効果である。そして、人は人の意見に対して同調してしまう習性がある。これに関してはアッシュの実験が有名である。同じ集団に属している場合は、だんだん態度が似てくるという傾向がある。

また同調効果と呼ばれるものとしてミラーリング効果というものがある。このミラーリング効果は、好感を寄せている相手の仕草、表情、動作を無意識にまねたり、 自分と同じような仕草や表情をする相手に好感を抱くような効果を意味する。

同調現象

相手と共通の事柄があると安心し、親近感を覚えるのだから、その方がその集団にいる時にはリラックスすることができる。そして、そうした安心感を感じるために、人の意見に同調していくというのが同調現象である。

ソロモン・アッシュの実験

社会心理学者であるソロモン・アッシュ氏(Solomon Eliot Asch)の実験では、集団の構成員がみんな不正解の方を選択した後に、課題をさせると、明らかに不正解であるにもかかわらずそれを選択してしまう確率が高まったということが示された。

アッシュの実験で有名なものは、2つの図版を用意しつつ、「同じ長さの線を当ててください」という実験である。ひとつには基準となる長さの線が描かれており、もう一方には長さの異なる線が3本描かれており、「先の図版と同じ長さのものはどれですか?」というような課題を与える。そのような感じの課題を与えつつ、被験者以外はサクラとして、正解を選んでもらったり、わざと不正解を選んだりして、被験者の正解率や自信を持って選択するか否かを実験したという感じである。

で、やはりサクラにつられて、自分の答えに不安になったり、不正解を選択してしまう確率が上がったというような実験である。

人の意見に対して同調してしまう習性

根本的にアイツこと自我には、生存本能としての恐怖心があり、なるべく生存を脅かさないようにと、安心材料を見つけようとする性質がある。ということで、同調効果は、周りと同調してくことによって、その集団や社会においてのリスクを減らし、生存可能性を高めようというようなことが根底にある。

周りの意見によって自分の判断が揺らいだり、自分の選択に自信が持てなくなるということは、他人を条件として生きていることの証である。そうした人たちは、自分の意志決定すらも自分ひとりで行なっているのではないということになり、その裏には、責任の回避がある。そしてその奥には生存本能としての恐怖心が潜んでいる。

周りから「異物」として危険視されると、自分としてもリスクが高まるので、周りと同じようになる、つまり「同調していくこと」によって危険性を減らしていこうとする方向性が同調であり、そうした同調による効果として、親近感や安心感を感じるということである。

そういうわけで、同調効果としての「人は人の意見に対して同調してしまう習性」は、単なる生命の危険回避を発端とした現象にしか過ぎない。

同調することによる親近感や安心感は、いわば「敵ではない」という判断が進んでいく事によるものということになるだろう。

同調効果・同調現象の例として、これは完全に労働組合がわかりやすい。労働組合に入ってしまったような人は、その構成員としての役割や規範を守ろうとする。それゆえにそれ以外の思想を持ったものを叩いてくる(でも、初めはそうではなかったはずである)。

このように個人の態度を集団成員として期待される方向に変化させようとする心理的な力を「集団圧力」、この集団圧力によって態度が変化することを「同調」というようである。

そういうわけで、どこかの集団・組織に属すると、知らぬ間に同調し、数年経てば最初に持っていた違和感も消え、その組織の狂気すら常識となってしまう。それは夫婦や友人グループと言った少人数で構成される社会でも同じである。

ミラーリング効果

ミラーリング効果は、好感を寄せている相手の仕草、表情、動作を無意識にまねたり、 自分と同じような仕草や表情をする相手に好感を抱くような効果である。こちらも同調効果と呼ばれている。これを逆に利用したのが、「相手の仕草をまねると好かれる」という小手先のテクニックである(しかしそれがバレた時のことを考えよう)。

逆に同調しないことによって関心を引くという荒技もある。相手に「相手にされていない」時に「イラッ」とさせてひとまず気にならせるというような小手先のテクニックである。緊張と弛緩を利用した感情の揺れ幅を大きく取ろうというようなことになるが、こういうことにとらわれずに自然体でいこうではないか。

ミラーリング効果を狙って意図的に真似をしているとバレた時、もしくはあえて同調しないことで意図的に不意をつこうとしているとバレた時を想像してみよう。

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Category:心理学

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